
計算科学および人工知能(AI)分野のリーディングカンパニーであるアルテアエンジニアリング(本社:米国ミシガン州、以下アルテア)は、金融業界で働く役職者および一般社員に「金融業界の生成AI活用に関する調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
金融業界で働く人の半数以上が生成AIを「全く利用していない」
生成AIを業務で利用しているかという設問に対し、金融業界で働く人の54%が「全く利用していない」と回答。「あらゆる業務で利用している」と回答したのは6%という結果となった。
■生成AIを「トレーディング情報などのデータ分析」に使用している人はわずか8%
現在の生成AIを活用している業務を調査したところ、生成AIを「トレーディング情報などのデータ分析」に活用している人は8%に留まった。
第1位「文章の作成・要約」第2位「情報の検索」と事務作業程度の使用がメインとなっており、リスク管理やデータ分析など高度な作業への活用ができていないことがわかる。
■生成AIの活用目的に一般社員の半数以上が「あまりイメージが湧いていない」
現在の生成AIの活用目的を調査したところ一般社員の54%が「あまりイメージが湧いていない」と回答。全体でも45%が同様の回答をしており、金融業界全体で生成AIを活用する目的が明確になっていない、浸透していないなどの課題が明らかになった。
また、役職者で業務効率化の先を見据えた回答を選択した人が「新規ビジネスモデルの開発」7%、「トレーディング・資産・及びファンド運用業務での収益化」3%という非常に少ない結果も得られた。役職者も生成AIを活用した最終的な目的を明確にできていないことが推察できる状況となった。
■半数以上の一般社員が生成AIの活用による業務効率化が「全くできていない」
生成AIの活用による業務効率化、一般社員の半数以上が「全くできていない」に対して役職者の6割以上は「できている」と回答している。
■生成AI導入・運用にあたり、外部の専門家からのどのような支援が必要か
生成AI導入・運用にあたり、外部の専門家からのどのような支援が必要かという問いに対し、役職者は「生成AIの精度を上げるサポート」が1位(38%)となり、一般社員は「人材育成のための継続的なトレーニング」が1位(36%)という結果が得られた。
一般社員は活用への意識が低いのではなく、教育環境を必要としている実態が判明した。
「国内におけるAI導入の実態調査」調査概要
調査期間/2025年2月
調査方法/オンラインによるアンケート調査
調査対象/金融業界で働く役職者および一般社員665名
関連情報
https://www.altairjp.co.jp/
構成/清水眞希