
大手企業を中心に、初任給アップや基本給の引き上げ(いわゆるベースアップ)のトレンドが続いている。では、住宅・不動産業界では他業界と比較してどのような特徴があるのだろうか。
住宅・不動産業界特化型人材紹介サービス「住まキャリ」を展開するユナイテッドマインドジャパンは、近年の企業による賃金引き上げの動きや労働環境の変化を踏まえ、住宅・不動産業界における給与水準や働き方の実態を把握するため、大規模調査を実施。
住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に、給与水準や労働環境、業界の魅力に関するデータを収集したので、概要をお伝えしよう。
住宅業界の平均年収は645万円、不動産業界の平均年収は616万円
平均年収について、住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に独自調査を実施したところ、住宅業界の平均年収は645万円、不動産業界の平均年収は616万円という結果に。
国税庁が発表した民間給与実態統計調査(令和5年分)による全国の平均年収は460万円であり、住宅業界は185万円、不動産業界は156万円、全国平均を上回る結果となった。
住宅業界の平均残業時間は38時間/月、不動産業界は35時間/月
平均残業時間についても年収調査と同様、住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人を対象に独自調査を実施したところ、住宅業界の平均残業時間は38時間/月、不動産業界の平均残業時間は35時間/月という結果となった。
厚生労働省の毎月勤労統計調査(令和5年分)による全国平均残業時間は10時間/月であり、住宅業界は28時間/月、不動産業界は25時間/月、全国平均を上回っている。
経験者に聞いた住宅業界・不動産業界のおすすめポイント
経験者が実感している住宅業界の魅力を探るべく「業界のおすすめポイント」についても聞いた。(対象:住宅業界経験者200人、複数回答可)
「資格を活用できる」が1位、続いて「さまざまな立場の人と出会える」「高収入の企業が多い」「コミュニケーション能力が鍛えられる」「人々の暮らしに関わる仕事ができる」の項目がほぼ同票で上位を占める結果に。
不動産業界に関しても、住宅業界と同じ設問で「業界のおすすめポイント」について独自調査を実施。(対象:不動産業界経験者200人、複数回答可)
「人々の暮らしに関わる仕事ができる」が1位、続いて「実生活で知識を活かせる」「資格を活用できる」「男女関係なく活躍できる」「努力が報酬に反映されやすい」の項目がほぼ同票で上位を占める結果となった。
調査概要
調査元:株式会社ユナイテッドマインドジャパン
調査期間:2024年12月11日~12月18日
調査対象:住宅業界経験者200人、不動産業界経験者200人の計400人
※出典:「住まキャリ」
出典元
https://unitedmind.jp/house-hr/column/release02/
構成/Ara