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「Pokémon Sleep」のプレイデータから4人に1人が〝ソーシャルジェットラグ〟による時差ボケ状態の可能性があることが判明

2025.03.14

ポケモンは、2025年3月14日の「世界睡眠デー」を記念し、睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の世界7か国約1,700万人のユーザーデータから「睡眠ソーシャルジェットラグ調査」を実施した。

週明けの体のだるさの原因は“ソーシャルジェットラグ”?

今回の調査のテーマは、仕事・学校などで制約がある平⽇と、時間に⽐較的融通の効く休⽇の⼊眠・起床時刻のずれを指す「ソーシャルジェットラグ」。ソーシャルジェットラグによって、まるで時差ぼけをしているかのような⾝体・精神的な症状が引き起こされるため、この症状は「社会的時差ぼけ」とも⾔われている。

調査の結果、世界7か国で共通してソーシャルジェットラグの該当者が⼀定数見られた。そのうえで⽇本のユーザーにアンケートを実施したところ、何らかの睡眠に関する悩みや症状を実感している⼈がいることが明らかになった。

また、『Pokémon Sleep』内に登場し、あらかじめ就寝⽬標の時刻を設定する機能である「ねむりの約束」をテーマにした、特別映像を3⽉13⽇7時よりポケモン公式YouTubeチャンネルにて公開。映像内では、⽇頃の疲れから休みの前⽇の夜につい夜ふかしの誘惑に負けてしまいそうになる主⼈公を、くさねこポケモン「ニャオハ」が可愛らしく引き留める様⼦が描かれている。

さらに、3月13日から3⽉26⽇までの期間、渋⾕リバーストリートと渋⾕アクシュにて「ねむりの約束」をテーマにしたライトアップを開催。『Pokémon Sleep』に出てくるポケモンたちの可愛らしい寝顔を影絵⾵に表現したライトアップで、ライトアップ時間は渋⾕ストリーム前 ⾦王橋広場と渋⾕リバーストリートが17時~5時、渋⾕アクシュが20時~5時となる。※期間とライトアップ時間は変更になる可能性あり。

・⽇本の睡眠時間は世界ワースト1位、ただし、睡眠の規則正しさは1位

世界7か国のユーザー1,700万⼈以上を対象とし、起床タイミングが⽉曜~⾦曜のデータを「平⽇」、⼟曜~⽇曜のデータを「休⽇」として分析すると、平均⼊眠時刻は平⽇が0:17、休⽇が0:44、平均起床時刻は平⽇が7:56、休⽇が8:50という結果になった。平⽇と休⽇における⼊眠時刻の差は平均27分、起床時刻の差は平均54分で、世界各国で⼊眠時刻・起床時刻ともに休⽇の⽅が遅くなっていることがわかる。

また、⽇本を他国と⽐較すると、平⽇と休⽇の⼊眠時刻のずれは18分と最も⼩さく、起床時刻は45分とトップレベルに⼩さいことがわかった。⽇本は平⽇の平均睡眠時間が7時間1分と最も短い国でもありましたが、平⽇と休⽇の睡眠の時間帯のずれは総じて最も⼩さい国であるという結果となった。

なお、『Pokémon Sleep』のリリース直後から現在までプレイしている⽇本⼈において、リリース直後3か⽉時点での平均睡眠時間は6時間55分であったのに対し、本調査の対象である直近3か⽉の平均睡眠時間は7時間26分であったことから、リリースからおよそ1年半で⽇本⼈の睡眠時間は約30分伸びていることもわかっている。

⼊眠時刻の規則正しさは、『Pokémon Sleep』内でユーザーが、あらかじめ就寝⽬標の時刻を⼊⼒し、その時間をめざして就寝する「ねむりの約束」を守っている割合からも検証できる。いずれの7か国も平⽇には6割~7割前後で「ねむりの約束」を守っていた⼀⽅で、休⽇には「ねむりの約束」を守った割合が5割~6割に低下。最もその差があったのはドイツ(16.5pt)で、次いでフランス(15.3pt)イタリア・アメリカ(同率12.7pt)という順になった。

⽇本は他国と⽐較し、平⽇・休⽇を問わず「ねむりの約束」を守る⼈が多い⼀⽅で、そういった状況においても平⽇と休⽇では10pt以上の差が発⽣している。加えて、⽇本において『Pokémon Sleep』のリリース直後3か⽉時点と直近3か⽉で「ねむりの約束」を守っている割合を⽐べると、平⽇で8.4pt、休⽇で6.4pt増加していた。これらのことから、リリース当初と⽐較し、⽉⽇が経つと共に規則正しく眠ろうとする意識が向上している様⼦もうかがえる。

・睡眠リズムの乱れによって時差ぼけ状態の可能性があるユーザーは世界で4⼈に1⼈以上?

ソーシャルジェットラグとは、仕事・学校などで制約がある平⽇と、時間に⽐較的融通の効く休⽇の⼊眠・起床時刻のずれを指す。ソーシャルジェットラグによって、まるで時差ぼけをしているかのような⾝体・精神的な症状が引き起こされる可能性があるため、社会的時差ぼけとも呼ばれている。このソーシャルジェットラグを測る指標として、⼊眠時刻と起床時刻の中央の時刻である「ミッドスリープタイム」(睡眠中央時刻)のずれがある。

今回の調査では、ミッドスリープタイムが1時間以上ずれている状態をソーシャルジェットラグの該当者としたとき、世界でソーシャルジェットラグがあった⼈は26.1%となり、4⼈に1⼈以上が時差ぼけ状態に陥っている可能性があることがわかった。さらに、ミッドスリープタイムのずれが30分以上だった⼈は、世界平均で54.5%となった。今後、このずれが広がることで、時差ぼけ状態になる可能性もある。

なお、⽇本においては、ミッドスリープタイムが1時間以上ずれている⼈は16.5%で、世界平均26.1%と⽐べソーシャルジェットラグの該当者は少ない傾向にあった。世代別で⽐較すると若年層ほど該当者の割合が⾼く、60代の3.1%に対して10代は26.0%がソーシャルジェットラグの該当者となった。若い⼈は⽣理学的に体内時計が「夜型」になりやすいと⾔われており、睡眠が不規則になりがちであることが今回の調査でも確かめられた格好だ。

・ソーシャルジェットラグを知らない⼈は⽇本で88%超え!

⽇本の『Pokémon Sleep』ユーザーにアンケート調査を実施したところ、ソーシャルジェットラグを88.8%の⽅が知らないと回答した。ソーシャルジェットラグの該当者では、「⽇中も眠気を感じることがある(57.6%)」「朝に起きづらさを感じることがある(50.1%)」「⽇中に疲労感やだるさを感じることがある(46.8%)」「時間的には⼗分に睡眠をとっていても、寝⾜りないと感じることがある(42.9%)」といった何らかの睡眠に関する悩みや症状を⾃覚していることが多く、そういった症状を実感するタイミングとして、第1位に「朝、起きた瞬間(60.4%)」、第2位「午後、仕事・勉強などをしているとき(36.1%)」、次いで「午前、仕事・勉強などをしているとき(29.1%)」が挙がった。

・ソーシャルジェットラグによる時差ぼけ状態の予防・改善意向があるのは該当ユーザーの8割以上

ソーシャルジェットラグの該当者では、時差ぼけ状態を予防・改善したいと思っている⼈が87.8%いることがわかった。また、同じくソーシャルジェットラグ該当者からは、夜ふかしをしてしまう誘惑として「Web動画(YouTubeやTikTokなど)をダラダラと⾒てしまう(56.2%)」「SNS(XやInstagramなど)をダラダラと⾒てしまう(53.9%)」などが挙がっていた。

続いて、「ねむりの約束」がもたらす⼼的効果について尋ねたところ、「毎⽇の就寝時刻を意識するようになった(91.6%)」「ポケモンのためにねむりの約束を守ろうと思うことがある(89.5%)」と回答があった。

さらに、「ねむりの約束」のために予定を切り上げて睡眠を優先したことがある」には、半数を超える55.5%のユーザーが「当てはまる」「やや当てはまる」と回答するなど、「ねむりの約束」がユーザーの⾏動を変容させる要因の1つになっていることも⽰唆された。

【調査概要】

・調査(1)

調査内容:世界7か国の『Pokémon Sleep』プレイヤーデータによる睡眠に関する実態調査
調査地域:⽇本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ
調査期間:2023年7⽉~2024年10⽉
分析対象:『Pokémon Sleep』を3か⽉以上継続プレイした⼈、⽉平均計測回数が20回以上の⼈
分析⼈数:約1,700万⼈のなかから、上記分析条件に当てはまるプレイヤーデータを各国ランダムで400サンプル抽出
《睡眠時間の定義および調査⼿法》
前提として、1サンプルにつき、1⽇1回の睡眠測定データのみ使⽤し、9:00~18:00の間での⼊眠データ、夜時間帯でも分割して⼊⼒されているデータ(22:00~2:00と3:00~7:00に分けて計測等)、途中覚醒での誤⼊⼒データとも考えられる睡眠時間が3時間以下のデータは集計対象から除外している。※計測した⼈そのものは除外とせず、該当データのみ削除。
・睡眠時間は、ねむる(睡眠計測開始)を押した時刻から終了を押した時刻までではなく、実際に睡眠が計測(推定)された時間。睡眠時間は、最初に深い睡眠(ぐっすり)に⼊った時刻からカウントされ、最後に浅い睡眠に移った(ぐっすりからうとうとに移った)時刻で終了になる。
・本調査では、便宜上、起床タイミングが⽉曜~⾦曜のデータを平⽇、⼟曜~⽇曜のデータを休⽇として扱っている。

・調査(2)

調査内容:『Pokémon Sleep』ユーザーにおけるソーシャルジェットラグ調査
調査地域:⽇本
調査期間:2024年12⽉19⽇~2024年12⽉25⽇
分析対象者:16歳以上、『Pokémon Sleep』を3か⽉以上継続プレイした⼈、2024年9~11⽉の⽉平均計測回数が20回以上の⼈
分析⼈数:回答が得られた26万⼈のなかから上記分析条件に当てはまるユーザーをランダムで4,729⼈抽出
調査⽅法:ゲーム内に表⽰されたバナーからのアンケート

(C)2023 Pokémon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Developed by SELECT BUTTON inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon は任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

関連情報
https://www.pokemonsleep.net/

構成/立原尚子

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