発想や見方を変えてプラントベースフードを「クリエイティブだから選ぶもの」に
2foodsのグルテンフリースイーツ:濃密レアチーズケーキ、生食感のガトーショコラ
――キユーピーのGREEN KEWPIEやミツカングループのZENB、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスのBEYOND MEAT(R)などもプラントベースフードとして代替製品を手掛けています。2foodsならではの強みや魅力を教えてください。
東「各社、それぞれコンセプトがあって追求されていると思いますが、僕らの強みはまさに、 “おいしさ”です。数値化できないところではありますが、おいしさやワクワクするような見た目など、五感を満たすような商品開発をしています。
また、我々は食もストリートカルチャーを彩る1つと捉え、SNSやYouTubeを活用し『2 foods CHANNEL』というメディアで、独自の視点からカルチャーを発信しています。ストリートカルチャーやヒップホップ等、音楽業界をけん引してきたアーティストへのインタビューを公開したり、コラボレーションも実施しています。Ever Eggの発表した時や、エナジードリンクの2 Energyを発表した時も、曲やミュージックビデオを作りました。
欧米では、プラントベースフードに対してエシカルなイメージもありますが、『ライフスタイルに取り入れるクールでおしゃれなもの』という認識もあります。有名アーティストとコラボしたり、フェスに行くと必ずプラントベースフードが販売されていたりする。これまで活躍してきたア―ティストの方々が作り上げてきた世界の中で、自然に定着する流れがあり、プラントベースフードが単純な食を越えたカルチャーとして位置していると思います。
私たちは、日本でも『ライフスタイルに取り入れるクールでかつ、おしゃれなもの』として定着していくことを目指したいと考えています。『こっちの方が安いし、おいしい』という合理的なものだけの判断で食を選んでしまう傾向が今はまだあると思います。食を選択する総合点として、選ぶ理由は、味わいとしてのおいしさはもちろんですが、『カッコイイから』『クリエイティブがおしゃれだから選んでいる』といった、見た目からもワクワクし、取り入れることで気分の上がるそんなブランドにしたいと思っています。
過去に、スティーブ・ジョブズが発言した『Think different(シンクディファレント)』のようなものが実現できればと思っています。(※1997年にアップルがApple Computerの広告キャンペーンのスローガンとして使用した言葉。『発想を変える』『ものの見方を変える』『固定観念をなくす』という意味がある)。
合理的なものではなく、感情が動いている。そういったブランドにしたいというのがもともとあり、あらゆる角度からアプローチができるよう、事業、SNSも展開・発展しています」
――創設して10年、成功している理由は何だと思いますか。
東「『やりきる』ということに尽きます。中途半端に新規事業をやろうとすると、見えないものが多く、プラントベースフードの世界に関しても、誰かが道を切り開かなくてはならない。その存在に、我々がなりたいと考えています。『カテゴリーを作る』というのは大変なことだと理解しています。だからこそ、『めげない』気持ちを重要視しています」
――今後目指していきたいことなどを教えてください。
東「プラントベースフード業界で、私たちが情熱を持って大企業を巻き込んでいくことが重要だと考えています。『2foodsとだったらやってみよう』と思わせたい。私たちは、『私たちが切り開いていく』『私たちが市場リーダーになる』という気持ちでやっているので、1歩、2歩前に出て試している感じです。
銀座ロフトの店舗では、海外の方が「これが日本のクオリティなのか」とおいしさやワクワクする見た目の商品に驚かれている姿を見かけます。そういった反応を見ていると、海外の方からも受け入れてもらいやすいのはないかと感じることもあります。私たちが「おいしさ」と「健康」の2つを追求した、見た目にも味わいにも満足できる商品を、作って今後もプラントベース市場に貢献していくことができればと思っています」
取材・文/コティマム 撮影/黒石あみ