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企業が注視すべきイノベーターの孤独感対策、モチベーションを高めるポイントは?

2025.03.13

社会・企業・コミュニティに変革をもたらす「イノベーション」を起こすことは容易ではなく、企業文化や社会の慣習、周囲の理解不足などで時に困難が伴うものだ。では、イノベーターたちはどんなモチベーションで変革を起こすべく、日々活動しているのだろうか?

デジタルハリウッドが運営する、起業家・エンジニア養成スクール「G’s ACADEMY」はこのほど、全国18~55歳のG’s ACADEMY講生・卒業生122名、イノベーター活動をしている一般人141名を対象に、「イノベーターを取り巻く環境」に関する調査を実施し、その結果を発表した。

今回の調査における「イノベーター」の定義は、社会や会社、身の回りのコミュニティに対して、新たな価値を創造したいと行動に移している人を指す。

イノベーター活動のモチベーションと重要度について

イノベーター活動を行っている人にモチベーションについて聞いたところ、「自分がやりたいと思っていることだから」が1位に。次いで、「収入が増えるから」、「人の役に立つことだから」が挙がった。

「G’s ACADEMY」の受講生・卒業生と、一般人で比較すると、「G’s ACADEMY』の受講生・卒業生は「自分がやりたいと思っていることだから」に半数以上が挙げ1位となっているのに対し、一般の人は「収入が増えるから」が37.6%、「自分がやりたいと思っていることだから」が36.9%とわずかながらランキングが変わる結果に。

イノベーター活動において、自らがやりたいという内発的動機が強いほど、学びを深める傾向がある可能性が示唆される結果となった。

また、イノベーター活動の重要度について、「とても重要(ないと生きていけないレベル)」「重要(ないと生活の楽しみや張り合いがなくなるレベル)」合わせて、約8割が重要と回答した。

人生において重要度が高いと感じる人が多く、やりたいという気持ちが強く活動の継続を後押ししていると考えられる。

イノベーターを取り巻く環境

活動を進める上での難しさを聞いたところ、「会社や上司の許可が得られず、予算が確保しづらい」が40.7%と1位、次いで「協力者(家族や知人含む)の反対があり、進めにくい」が31.2%と2位になった。

「その他」も38.4%と多く、フリー回答を見ると、

・イノベーティブな活動について友人に話しても共感や理解が無く悲しい気持ちになる
・反対はないが協力者は得られにくい
・応援してもらえない
・一緒に事業を構想、推進できる仲間がいない
・目先の予算必達に追われてしまい、冷たい目で見られそうな空気を感じる

など、応援やサポート環境に難しさを感じているという声も挙がった。

協力者がいる場合にも、

・お金以外のモチベーションをもったチームをつくること、そのチームへの感謝をしっかりお金で報いること
・人に気持ちよく動いてもらうための様々な根回し活動
・ビジョンやスケールを理解して一緒に動ける人(意思・スキル・マインドセット)が少ない

など、質の高い環境づくりに難しさを感じているという声も。

また、

・知識と資金が不足している
・資金調達 経営構造(ひとり創業だと安定継続できるがスピード感が出ない)
・課題解決に向けて常にうまく進まないことがある
・自分の時間・体力が有限であること
・自分の技術が足りず、理想のスピードで実装していくことが難しい

といった、一人や少人数だからこその課題も多く見受けられた。

イノベーターに強い想いがあったとしても、周囲の理解・支援が十分ではなかったり、協力体制を整えにくい状況では、活動の継続が難しくなる可能性がうかがえる。

イノベーションを生み出すためには、予算や権限付与などの組織的な後押しはもちろん、周囲の共感やサポートを得られる環境づくりが、いっそう重要になるといえそうだ。

一方で、イノベーター自身も、前項の結果で示された「自らがやりたい」という強い動機の背景や理由を積極的に発信し、周囲を巻き込んでいく力が求められると考えられる。

「会社や上司の許可が得られず、予算が確保しづらい」と回答した人に、どのような反対を受けたのかを聞いたところ、「活動の内容を軽んじるような言動があった」が34.6%と1位、次いで「活動の内容に対して、議論することなく否定をされた」「過去のルールや規則を重んじて、活動を受け入れてもらえなかった」が同率で2位となった。

また、会社や上司が許可をしない理由として、「会社にとって、新たなチャレンジを受け入れることは優先度が低い」が57.9%と1位となった。

新たなチャレンジに対して十分な議論や検討が行われず、否定的・保守的な態度を取られるケースが多いことが示唆された結果となった。イノベーターが活動を継続するためには、上司や組織とのコミュニケーションが円滑に行えるだけでなく、社としての既存の目標等にプラスして、新たなチャレンジの受け入れ、後押しができるリソースを確保しやすい風土づくりが求められているのではないかと推察する。

「協力者(家族や知人含む)の反対があり、進めにくい」と回答した人に、どのような反対を受けたか聞いたところ、「挑戦する機会(時間や場所等)を、納得する理由なく得ることができなかった)が52.4%と1位に。

また、反対する理由としては「既存の安定した慣習を崩したくない、保守的な人が多い」「金銭面や時間など、活動にかかるコストを受け入れることが不安」が51.2%と同率で1位となった。

こうした回答から、イノベーションに挑戦する人の活動は、周囲からは見えづらい部分が多い一方で、実際には日常的な業務や生活に加えて新たな取り組みを進めるため、本人がより忙しくなったり、周囲に追加の負担がかかる状況が生じやすいことが推察される。そのため、結果として挑戦の機会自体が得られにくくなっているといえそうだ。

このような環境の中で、周囲に協力者を増やしていくためには、自身の活動や想い、その成果や意義について、わかりやすく示す工夫や説得力ある情報発信が重要と考えられる。単に「やりたい」という意思だけでなく、その活動を通してどのように未来が良くなっていくのか等を丁寧に伝えることで、保守的な姿勢や不安感を和らげ、協力を得やすくすることが期待される。

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