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英語力が高い50代男性の年収は平均の1.4倍!英語ができると年収はどれだけ変わるのか?

2025.03.06

英語力は単なるスキルの一つに留まらず、収入やキャリアの選択肢を大きく広げる鍵となる。近年、外国企業による日本市場への投資が加速している背景もあり、英語力と専門性を持った人材のキャリアはどのように進展しているのだろうか。

「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレントは、同サイト登録者の英語力および企業からのスカウトデータ(※1)をもとに、英語力(※2)が年収(※3)・キャリアに与える影響について独自調査を行ったので、結果を紹介しよう。

※1.スカウトとは、Daijob.comに求人掲載している企業が、同サイトに会員登録し匿名履歴書を公開している求職者に対して、選考や面接のオファーを直接連絡するサービス。※2.英語の日常会話レベルをTOEICL&R TEST475~730点、ビジネス会話レベルを735点以上と定義。(TOEIC is a registered trademark of ETS)
※3.国税庁による「令和5年分 民間給与実態統計調査」の平均給与をもとにしている。

企業からスカウトを受けた人材の75%以上が英語レベルはビジネス会話以上

Daijob.com登録者で企業からスカウトを受けた人材(日本国籍)は、75%以上が「英語レベルビジネス会話以上」で、男女別にみると女性の割合が58%と多く、年代別では30代の割合が41%と最も多い結果に。

2024年度の調査対象者は2023年度と比べて、全体で3,322人増加し、企業におけるグローバル人材のニーズは高まっている傾向にある。男女別の内訳は、男性が1,402人増加したのに対して、女性は1,920人増加し、女性が大幅に増加する結果になった。

英語力の違いによる年収差は50代の女性で1.9倍(301万円)、職種別では「金融/銀行/証券/投資/保険/その他金融関連職種」が1.4倍で208万円の差

これまでの調査同様、今年度の調査でも、企業からスカウトを受けた人材の平均年収を比較すると、「英語レベルがビジネス以上」の人材は、国税庁が公表した平均年収と比較して、大幅に高い年収になっていることが明らかに。

特に、50代の男女において、英語力が年収に大きな影響を与えていることが特徴的であった。

男性50代では、「英語レベルがビジネス以上」の平均年収が、国税庁の調査結果と比較して、1.4倍(261万円差)高い水準にある。

一方、女性50代においては、同条件で1.9倍(301万円差)と、さらに顕著な年収差が見られた。この傾向は、これまでの調査結果とも一致しており、女性における英語力の影響が特に顕著であることを示している。

また、「英語レベルビジネス以上」の人材全体が、「日常会話以下」の人材よりも高い年収を得ているという傾向も確認された。ただし、30代男性では例外的に、「日常会話以下」の人材の方が平均年収が高いことが判明。

この年代は一般的に幹部候補やチームリーダーとして活躍している即戦力人材が多く、言語力を問わず人材市場のニーズが高いためと推測される。

さらに、昨年度の同調査と比較すると、男女ともに英語力による年収格差がやや縮小傾向にあることがわかった。

たとえば、男性50代の年収差は昨年度1.5倍から今年度は1.4倍に、女性50代は2.2倍から1.9倍に減少している。この結果は、英語力が依然としてキャリア形成において重要な要素でありながら、その影響が安定してきている可能性を示している。

最終経験職種別に英語力を基準に分けた場合、最も平均年収差が大きかった職種は、「金融/銀行/証券/投資/保険/その他金融関連職種」で1.4倍(208万円差)に達した。

この傾向は、昨年度の同調査から最大の年収差として継続している。金融系の企業では、顧客の海外ビジネス拡大に伴って、国際的な業務に対応できるバイリンガル人材の需要が高まっていると思われる。

次に大きな差が開いたのは、「カスタマーサービス」で1.4倍(115万円差)。提供サービスのカスタマーサポートなどで、圧倒的にコミュニケーション力が必要になるため、語学力は年収へ大きく影響しているようだ。

グローバルに活躍したい人材に求められていること

調査を通じ、引き続き、年齢が上がるにつれて、英語力がキャリアにおける重要な要素となり、年収に直接的な影響を与えていることが明らかに。

さらに、経済産業省が発表した報告書(※4)では、日本のビジネス環境における「弱み」として、先進国との比較で「英語での円滑なコミュニケーション」が最も多くあげられていた。

しかし、この「弱み」を克服し英語力を身に付けることで、日本のビジネスパーソンはグローバル市場で「強み」として評価される人材へと変化する可能性を秘めている。

企業や個人がこの課題にどう取り組むかが、日本全体の競争力を左右する重要なポイントとなりそうだ。

※4:「令和4年度我が国のグローバル化促進のための日本企業及び外国企業の実態調査報告書」

調査概要
期間:2023年10月~2024年9月
機関:ヒューマングローバルタレント株式会社
対象:Daijob.comに掲載している企業からスカウトを受けた日本国籍で20代~50代のDaijob.com登録者
人数:19,291人(男性・8,059人 女性・11,232人)
方法:Daijob.com登録者データから抽出

関連情報
https://tinyurl.com/nhbva34w

構成/Ara

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