裁判所は主張変遷ハンター
裁判所は主張の変遷にはチョー敏感です。ゼッタイに見逃しません。【主張変遷ハンター】と呼ばれています(呼んでいるのは私だけです)。
▼ インセンティブのパーセンテージが高すぎる
裁判所はパーセンテージの高さにも疑問を投げかけています。
・インセンティブ50%はかなり高い
・Xさんにとって極めて有利な内容
・会社がそのような合意をする経済合理性は乏しい
以上の理由などから裁判所は「Xさんが合意書を偽造した疑いが濃厚であり、合意が有効に成立したとはいえない」と判断しました。大元は、人がこけてぶつかったくらいで壊れる貴重品ロッカーなんてあるのか?ってことだと思います。貴重品ロッカーの戦闘力としてはサイテーですからね。
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取材・文/林 孝匡(弁護士)
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