
近年、空き時間を利用してサクッと稼げる働き方として注目を集めるスポットワーク(スキマバイト)。コンビニやスーパー、飲食チェーンなどで、大手スキマバイトサービスのサービス名が入った名札を付けて働くスポットワーカーを見かけたことがあるという人も多いはずだ。
そんな現在流行中のスキマバイトだが、企業の採用担当者としてはどのような課題を感じているのだろうか?
マッチボックステクノロジーズはこのほど、採用業務に関わる20歳以上の男女550名を対象に「スポットワーカーの活用」に関する企業調査を実施し、その結果を発表した。
スポットワーカーの活用に前向きな企業は4割強
「スポットワーカーの活用状況」では、「現在活用している」「活用したことはないが、今後活用したいと思う」の合計は44.9%となり、4割強の企業がスポットワーカー活用に前向きであることがうかがえた。
一方、「これまでは活用していたが、現在は活用していない」「活用したことはなく、今後も活用する予定はない」と回答した企業は過半数を占める結果となった。
スポットワーカー活用における課題は、「人材の質のバラつき」や「スキルの不透明さ」
一方、「スポットワーカー活用において課題と感じること(複数回答可)」については、「スタッフとして来る人の質が安定していない」が最多(47.3%)、次いで、「スタッフとして来る人の能力・スキルが来るまでわからない」(38.2%)となり、スポット雇用の短所でもある、「人材の質のバラつき」や「スキルの不透明さ」を課題に感じる企業が多いことがうかがえる。
また、3位以降では、「毎回、一から業務を教えないといけない」「就業中の事故・怪我の補償リスク」「情報漏洩のリスク」「労務処理の負担増加」など、スポットワーカー受け入れに際しての負担増加を懸念する企業が多いことが明らかになった。
スポットワーカーを活用中の企業では、「評価できるワーカーの継続雇用」や「OGOB・経験者の雇用」を希望
現在スポットワーカーを活用している企業に「どのようなことが可能になれば、スポットワーカーを(更に)活用したいか(複数回答可)」について尋ねたところ、「良かったと思う人材・また働いて欲しいと思う人材を継続的に雇用できる」が最多(40.5%)となり、次いで「外部の人材だけでなく、内部の人材やOGOBも活用することができる」(39.2%)となった。
この結果から、“単発・短時間”が特徴のスポット雇用においても、「評価できるワーカー」の継続雇用や、OGOBおよび内部人材などの「業務経験者」の雇用に対する高い意向がうかがえた。
スポットワーカーを活用していない企業では、スポットワーカー活用(導入)のために、「教育・指導の手間」の解消を希望
一方、現在スポットワーカーを活用していない企業では、「教育・指導の手間がかからない」が最多(64.9%)、僅差で、「良かったと思う人材・また働いて欲しいと思う人材を継続的に雇用できる」(64.4%)となった。
スポットワーカーを活用している企業同様に、評価できるワーカーの継続雇用や、業務経験者雇用に対する高い意向が窺えた一方で、「教育・指導の手間」が、スポットワーカー活用(導入)における大きな障壁となっていることがうかがえた。