「概要欄」には何を書くべき？会社概要、事業概要、職務概要の違いと正しい書き方

概要とは？基礎知識をわかりやすく解説

概要とは「あらまし」と似た意味を持つ言葉で、読み方は「がいよう」です。

はじめに、概要とは何かを解説します。あわせて、概要という言葉を用いた「会社概要」「企業概要」「事業概要」「職務概要」などの表現の意味も確認しておきましょう。

■意味は「全体の要点をとりまとめたもの」

概要の意味は「全体の要点をとりまとめたもの」「あらまし」です。物事の大まかな主旨や流れなどを説明する際に用います。「概要」という言葉を構成する漢字の意味は、それぞれ以下のとおりです。

• 概……「あらまし」「大体」
• 要……「物事の大切な部分」「物事のかなめ」

似た意味を持つ類語には、「概略（がいりゃく）」「大要（たいよう）」「大筋（おおすじ）」などがあります。「要約」も意味が似ていますが、「大事な部分を短くまとめる」ニュアンスがあるところが異なります。

■「会社概要」「企業概要」とは

「会社概要」「企業概要」とは、会社・企業の概要、つまり「会社情報の要点をとりまとめたもの」のことです。正確な会社情報を読み手に的確に伝えることを目的として作られています。

会社のWebサイト上にある会社概要のページは、自社の基礎情報を知ってもらうことが目的のコンテンツです。会社概要のページを見るのは、ある程度の興味を持ってくれている方でしょう。そのような相手に正しい情報を伝えることで信頼性を高め、見込み客の獲得に繋げようとしているのです。

■「事業概要」とは

「事業概要」とは、「事業計画書全体の要点をとりまとめたもの」のことです。「エグゼクティブ・サマリー」とも呼ばれています。

一般的に、事業概要は金融機関や投資家から融資を受けたいときなどに作成します。

■「職務要約」「職務概要」とは

「職務概要」とは、「自分のこれまでの職務経歴全体を簡潔にまとめた文章」のことです。同様の意味で、「職務要約」ともいいます。

今までに身に付いた経験やスキルなどを採用担当者に伝える文章で、基本的には職務経歴書の冒頭に記載します。

概要には何を書く？書き方を簡単に解説

このように、概要欄にはさまざまな目的で重要なポイントとなることをとりまとめます。

それでは、概要には何を書くといいのか、書き方を簡単に確認していきましょう。

■会社概要ページの書き方

会社概要ページには、最低限以下のような内容を記載します。

• 会社名
• 所在地
• 代表者名（役職名）
• 事業内容
• 電話番号
• WebサイトのURL
• メールアドレス
• 設立年月

これらのほかに、以下の情報を載せるのもおすすめです。

• 代表挨拶
• 理念・ビジョン・ミッション
• 沿革
• スタッフ紹介
• 社会貢献活動や独自の福利厚生制度の紹介

会社のスタンスが伝わることで、どのような会社でどういった活動をしているのかが会社外部の方からもわかりやすくなります。

■事業計画書の概要の書き方

事業計画書の概要に記載する内容は、「社名・業種・場所・代表者名などの会社概要」「事業の名称」「商品・サービスの概要」などです。

事業概要は冒頭に記載しますが、実際に書くのは全体を書き終えてからのほうがおすすめです。投資家や金融機関に融資をしてもらえるように、ビジネスの仕組みや特徴などをわかりやすく説明することを心がけましょう。

■職務要約・職務概要の書き方

職務要約・職務概要には、「仕事内容」「期間」「関わったときの役割」「実績」などを採用担当者に伝わるように端的に記載します。実際に職務要約・職務概要を書く前に、これまで経験した業務やスキルを棚卸しし、企業が求めている人物像を見極めるようにするといいでしょう。企業とのギャップを減らして自分のアピールポイントを効果的に伝えやすくなります。

概要や関連語の意味や書き方を理解しよう

概要とは「全体の要点をとりまとめたもの」「あらまし」を意味する言葉です。概要を用いた関連語は、以下のようなものがあります。

• 会社概要・企業概要……「会社情報の要点をとりまとめたもの」
• 事業概要……「事業計画書全体の要点」
• 職務概要……「自分のこれまでの職務経歴全体を簡潔にまとめたもの」

それぞれの概要によって作成する際の目的が違うため、実際に書く際には注意が必要です。

言葉自体の意味や関連語を理解して、適切に使えるようになりましょう。また、ビジネスシーンでこれらの概要を書く際は、今回ご紹介したポイントをもとに適切な内容を記載しましょう。

構成／chihaya