在宅ワークの収入を上げるコツ
世帯収入を上げることを目標にすると、問題になるのは収入面。在宅で働くというと、「収入はわずかなのではないか?」「単なる内職に終わってしまうのでは?」との不安もあるかもしれない。そのような不安はどう解消するか。
「大前提として、どの業界も相場はピンキリではあるため、案件単価が比較的低いものがあることは確かです。しかし選ぶことができれば、時給換算1,500〜2,000円台の案件機会も多くあります。
自分のスキルや経験を高めていくことでも単価は上がりますが、もう一つ単価の相場に影響するのが『会社との距離感』です。会社と近づくほどに正社員に近づいていき、遠いほどフリーランスとなります。つまり距離が遠いフリーランスの立場ほど単価が上がりづらい傾向にあります。
一方で、フリーランスでもその会社に求められて、アジャストしていくほどに単価も上がっていきます。『内職』と考えずに、その会社の中にいる正社員のように『プロ』として働くことが結果として収入を上げるコツといえます」
世帯年収を上げる稼ぎやすい職種
ずばり、稼ぎやすい職種とは?
「世の中、中小企業が圧倒的に多く、多くの場合に人手不足に悩まされているため、各社で求められている職種や仕事に対応できることが大事です。先に示した経理、クリエイティブ、翻訳がなぜ人気なのかというと、ニーズがあるからです。
ですから『世の中で求められている』というところを意識して応募するといいと思います。例えば、電話営業やテレアポはニーズがある職種ですが、得手不得手があるものです。『電話が得意です』という人は、本人にとっては稼ぎやすいといえます。『ニーズ+得意=無理せず稼ぎやすい』という方程式を意識するといいと思います」
仕事仲間のママコミュニティとつながるメリットも
子育て中に仕事をするとなれば、子育てと仕事との両立面が気になるところだ。その不安を解消するポイントは?
「弊社サービス『ママアイ』に登録しているママからは、保育園などのママ友はいても本質的な仕事の相談ができないことが多いと聞きます。仕事を始めるとただお金を得るということだけではなく、仕事仲間というママのコミュニティもできます。そこには子育てとの両立を実現してきた先輩もいますし、保育園や家族以外の新しいコミュニティができることで、ストレス解消や悩み解消につながります。
ママを採用してくれる会社は、同じようにママを採用していることも多いので、コミュニティをつくりやすいです。ママアイでもそのような会社を多く扱っています」
世帯年収を上げるため、また自身のキャリアのため、そして新しいコミュニティ作りのため、リキャリアを検討してみるのも良いだろう。夫婦で話し合い、新しい働き方とライフスタイルを描いてみてほしい。
取材・文/石原亜香利