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フレキシブルからハイクオリティの時代へ!JustCoがラグジュアリーコワーキングスペース「THE COLLECTIVE」をオープン

2025.02.24

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

2011年に設立されたシンガポール発のコワーキングブランド「JustCo」は、2022年の「JustCo渋谷ヒカリエ」を皮切りに日本でも事業を拡大している。

今年1月には、ラグジュアリーラインの新ブランド「THE COLLECTIVE(ザ・コレクティブ)」が始動。同ブランド傘下で世界初となる「THE COLLECTIVE GranTokyo South Tower, Tokyo (ザ・コレクティブ グラントウキョウサウスタワー, 東京)」が、グラントウキョウサウスタワー9階にオープンした。

ラグジュアリーな空間デザインやオフィス家具、ホスピタリティによる極上コワーキング

コロナ禍をきっかけに、日本でもフレキシブルオフィス事業への新規参入が相次ぎ、JustCoも日本参入時には、様々なタイプのワークスペースで無人従量課金制の「JustCo Zone」といった、自由度が高く料金も手軽なブランドも展開していたが、現在はハイグレードなオフィスビルで400席以上の大型コワーキングスペースを展開。平均オフィス席単価が14万円以上と高価格帯の「プレミアムコワーキング」として認知され、高い稼働率を維持している。

「スタートアップ企業の増加やコロナ禍以降のオフィス回帰のトレンドを背景に、アジア太平洋地域のオフィス需要は拡大傾向にあります。この動きはフレキシブルオフィス市場の成長にも影響を与えており、市場の拡大とともに、高品質で充実したサービスを提供するプレミアムセグメントへの需要が高まっています。

しかし、日本のフレキシブルオフィス市場は世界と比べてまだ少ない状況です。本国のシンガポールは10%超、韓国は5%程度ですが、日本では2%程度の普及率です。

東京に関しては、オフィス回帰が進むにつれて空室率は低下し、東京都心のオフィスの空室率は、新規供給が需要に追いつかず、低い水準を維持しています。オフィス需要が供給を上回る状況は続く見通しで、日本、特に東京でのマーケットは今後も伸びると思われ、二けたの普及率になることも十分に考えられると思います。

イギリスの普及率は20%程度ですが、イギリスは1つのビルに1つの施設を作るのではなく、1つのビルの中に多くのフロア数で展開していると考えられ、日本でも同様な展開ができると考えています」(創業者兼CEO コン・ワン・シン氏)

主要なビジネスロケーションにオフィスを持つ価値はさらに高まると考えられることから、現在JustCoではロケーションを厳選し、渋谷ヒカリエ、 JR新宿ミライナタワー、グラントウキョウサウスタワーといった都心のターミナル駅と直結した複合商業施設で展開している。加えて、自社の社員がデザインしたオリジナリティの高いオフィス空間、高品質なアメニティ、多言語対応サービスもJustCoの強みになっている。

新ブランド「ザ・コレクティブ」はJustCo最上位のブランドと位置付けられ、「Experience(エクスペリエンス)」、「Productivity(生産性)」、「Service(サービス)」「Wellness (ウェルネス)」の4つの柱をメインにしたホスピタリティを提供するコワーキングスペース。東京に続き、台湾、大阪での開業を予定している。

館内はすべて顔認証で入室。リクエストに応じてターンダウンサービスや空調利用時間の延長をも可能。多言語対応可能なスタッフが常駐しているのも特色で、6ヶ国語(英語、フランス語、オランダ語、中国語、韓国語、日本語)でサービスに対応する。

ザ・コレクティブ、JustCoメンバーシッププラン契約限定の追加オプションメニュー「オンデマンドアクセス/スーパーパス」を利用すれば、普段オフィスへの出勤が少なく、契約席数に含まれていない社員でも、契約したプライベートオフィスや共有スペースへのアクセスができる。

〇サービス

グランドラウンジ&イベントスペースは、眼下に広がる東京駅からインスピレーションを得て、「Voyage(壮大な旅)」をコンセプトに、ラグジュアリーな駅舎を連想させるデザインが施されている。

「肩肘を張らないカジュアルな雰囲気を残しながら、スーツを着ている方も入りやすいという絶妙なところを狙った空間デザインは、自社でデザインするオリジナリティを活かしています」(JustCo DK Japan株式会社 カントリーマネージャー鈴木省吾氏)

14名用カンファレンスルーム、ハドルルーム各1室のほか、働き方やその日の気分に合わせて自由にデスクポジションを選択できるホットデスクを23席設置。一人での業務や来客とのミーティング、会議など多目的に利用できる。

グランドラウンジにはパントリースペースも設置。朝食やドリップコーヒー、紅茶を無料で提供する。コーヒーは世界218店舗を運営し海外での認知度が高い京都発の「% Arabica」よるJustCoオリジナルブレンドの豆を使用。紅茶はシンガポールで創業した高級ティーブランド「TWG Tea」を使ったTWGティーバーを設置している。

平日の17~18時にはアルコールドリンクを用意し、金曜日の夜にはバーテンダーによるサービスも実施。TWG Teaを使ったオリジナルカクテル「ヴォヤージュ」、シンガポール発祥の「シンガポールスリング」といったカクテル類やセルフサービスによる提供も。いずれも無料で利用できる。

〇オフィススペース

2名から20名までの個室タイプのオフィススペース「プライベートスイート」は全55室。オフィススペース内の全てのワークステーションに、人間工学に基づいてデザインされたHerman Miller(ハーマンミラー)のアーロンチェアとBenel(ベネル)の電動昇降式デスクを採用。人間工学に基づいたオフィス家具を設備して働く人々のウェルネスに注力している。

その他、エンタープライズスイート(専用会議室付き大型個室)3室、2名用会議室1室、4名用会議室2室、6名用会議室 1室、カウチ付きフォーンブースを7箇所設置。

各所にあるハンドケアアメニティにはイソップ製品を使用。また、仕事の合間に心身をリフレッシュできる休憩スペース「レストキャビン(ナップスペース)」を 2区画設けている。

ナップルームにはブランケット、アイマスク、耳栓、ミネラルウォーターを用意し、シンガポール・チャンギ空港にあるJustCoと同じ仕様で設えている。

【AJの読み】コワーキングの新基準を提案する「ザ・コレクティブ」

本連載ではJustCo が日本進出を本格的にスタートした2022年に、蒲田の「JustCo Zone」を取材したことがあったが、当時はリモートや在宅ワーク、ハイブリットワークという新しい働き方が登場して、自由に働く場所を選べるというのがコワーキングの利点だった。今回「ザ・コレクティブ」を内覧して、オフィス回帰が進みより高品質なオフィス環境を求める方向にシフトしていると感じた。

「THE COLLECTIVE GranTokyo South Tower, Tokyo」は、スタートアップ企業や、本社が東京以外にある企業、外資系企業のサテライトオフィスとしての利用を見込んでいる。また、シェアオフィスの最近のトレンドとして、法人が別の法人への賃貸借として利用するケースも増えていることから、このような利用も想定される。

「ザ・コレクティブは今年1月にオープンしたばかりで契約はこれからという状況ですが、既存のオフィスでは満足できなかったハイグレードなオフィス環境を望んでいる、日本の中小のビジネスオーナーからのお問合せも増えてきています。

我々がもともと得意だったスタートアップ企業は、利便性の高いロケーションが優先されていて、ビルのグレードでいうとC~Dぐらいでしたが、現在はさらにクオリティを求める判断基準に変わってきているという印象があります。

ザ・コレクティブは、利便性の高いロケーションに洗練さと快適さを融合したワークスペースで、体験、生産性、ウェルネス、サービスの4つの要素を最高レベルに磨き上げることで、従業員と企業の関係を強化し、ワークエンゲージメントの向上へとつながることから、

ラグジュアリーコワーキングは人材戦略の向上に貢献できると考えています」(鈴木氏)

取材・文/阿部純子

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