最近のスマホのカメラ機能は、新機種になるごとに改善され、コンデジに追いつき追い越せという感じで進化を続けている。実際、一部のスマホのカメラ機能は、かなりのレベルにまで到達している感がある。ただし、より高画質に写真が撮影できるのはいいことだが、いつも持ち歩いているスマホの場合、ついたくさん写真を撮影しがちだ。多くの人は、食事の時、外に出かける時、飲み会の時など日常生活の中で、様々なシーンで写真を撮影していると思うが、その枚数は年月を追うごとに膨大な数になっている。
というわけで、撮影した写真を保存するためには毎年、新しくHDDを購入し、それに保存しないと追いつかないという人もいるのではないだろうか。しかし、スマホからHDDに画像を保存するのも面倒だ。一度、DropBoxなどのオンラインストレージを経由して、PCからHDDに保存するのは手間だ。
オンラインストレージに画像を保存しっぱなしにしておけばラクだが、オンラインストレージもデジカメ写真の記録用に大容量の契約をするのもコストが高いため、すべての画像を保存しておくことが難しかった。ところが、これを可能にするようなサービスをGoogleが始めた。それが「Googleフォト」だ。この「Googleフォト」は「Google+フォト」の後継サービスであり、デジカメ写真をアップロード、保存して管理できるサービスだ。
静止画像であれば、16メガピクセルまでのものは「Googleドライブ」の容量としてカウントしない。それ以下のサイズであれば、容量としてカウントしないので、無料で無制限に保存することができる。以前の「Google+フォト」では、これが長辺2048ドット以下だったので、あまり高画質に画像を保存できなかったわけだが、「Googleフォト」で16メガピクセルになったので、ある程度クオリティーの高い画像を保存できるようになったというわけだ。
これはまさにデジカメ画像の保存に悩んでいた人にはかなり歓迎できる機能なわけで、実際には「Googleフォト」は16メガピクセルまでの画像を完全にそのまま保存するわけではなく、やや圧縮するのだが、個人的には許容できる範囲の画像の劣化なのではないかと思う。この「Googleフォト」を使うには、Googleアカウントが必要なのだが、これはGmailを使っている人なら、そのメールアドレスとパスワードでそのまま使うことができる。
■スマホで便利な「Googleフォト」
現在、Googleは「Googleフォト」のためにスマホ用アプリとPC用のプログラムを提供している。スマホアプリには『iPhone』用と「Android」用のものがあり、自動的にスマホで撮影した画像を「Googleフォト」にバックアップしてくれる。この時に重要なのが、アプリの設定で「アップロードサイズ」を設定することだ。アップロードサイズは「高画質」と「元のサイズ」の2つが選択できるが、高画質を選択すると、自動的に16メガピクセル以下に変換されてバックアップされる。
これに対し、元のサイズではオリジナルサイズのまま転送されるので、16メガピクセル以上の場合、「Googleドライブ」の容量を消費することになる。ただ、スマホのカメラの場合、16メガピクセル以下の場合も多いので、設定が関係ない場合もあるが……。いずれにしても、スマホで撮影した画像をそのままアップロードしてくれるので便利だ。