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ユニクロの強みである「仕組み化」を会社に取り入れるには?

2025.02.10

ユニクロの仕組み化を取り入れてみよう

ユニクロで世界中の店舗スタッフひとりひとりまで変える仕組みが、究極の「個店経営」である。これは2014年3月に発表された経営方針で、店舗スタッフ自分の頭で、より地域に合った売り場とは何か、お客様の期待に応えるあるいはそれを超えるためにどんなことをするか、という経営者マインドに則って仕事をするやり方である。

社員ひとりひとりが経営者となって働くために、ユニクロでは「経営者になるためのノート」を作成して全社員に配布している。経営者=成果を上げる人、という意味で、経営者として成果を上げるためにはどんな能力が必要かが書かれていて、4つの力が定義されている。すなわち1)変革する力、2)儲ける力、3)チームを作る力、4)理想を追求する力、の4つである。この中で、今から日本のビジネスパーソンでも取り入れることができそうな「変革する力」を紹介しよう。

1. 目標を高くもつ
2. 常識を疑う。常識にとらわれない
3. 基準を高く持ち、妥協とあきらめをしないで追求する
4. リスクを恐れず実行し、失敗したらまた立ち向かう
5. 厳しく要求し、核心を突いた質問をする
6. 自問自答する
7. 上を目指して学び続ける

これら7つの項目は、どれもどこかで聞いたり見たことがあるような内容かもしれない。しかし、実際に実施できているかどうか、自ら振り返ってみて欲しい。意外と抜けている部分が多いことが理解できるはず。ユニクロの仕組み化を、自分の仕事に取り入れながら、自分と組織が成長できる。

まとめ

ユニクロの最近の話題は「有明プロジェクト」というDXプロジェクトだ。すでに雑誌等で紹介されているので詳しい内容は省略するが、このプロジェクトはユニクロが情報製造小売業への進化を目指し、デジタルデータを活用して、必要なものを必要な量だけ作り、無駄なく消費者に届けるという仕組みである。商品開発から生産物流すべてを変えて、サプライチェーンを大改革する巨大プロジェクトである。こうした大きな変革をものともせず、新しい世界に果敢にチャレンジして行くことができるためには、社員が仕組み化を取り入れ、自ら経営者となって変革を遂げているからに他ならない。宇佐美さんが見抜いたユニクロの「仕組み化」は、他の企業の御手本にできそう。

宇佐美 潤祐(うさみ じゅんすけ)さん
東京大学経済学部卒業。ハーバード大学ケネディ大学院修了(政策学修士)。アーサー・D・リトル経営大学院修了(経営学修士、首席)。 1985年に東京海上に入社。米国留学を経て、戦略コンサルティング業界へ。ボストン コンサルティング グループ(BCG)ではパートナー、組織プラクティスの日本の責任者を務め、Organization Practice Awardを受賞。その後、シグマクシスを経て、2012年から2016年の間、ファーストリテイリングの経営者育成機関FRMIC担当役員を務めた。その後アクセンチュアの人材組織変革プラクティスのジャパン全体の責任者を経て、リード・ザ・ジブンを起点にした人材組織変革を手掛けるUNLOCK POTENTIAL(「人と組織の可能性を解き放つ」の意味)を設立。デジタルトランスフォーメーションにともなう人材組織変革、経営者人材育成、経営チーム変革、組織風土変革、新規事業創出等のコンサルティングおよび研修・講演を行なっている。

文/柿川鮎子

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