
副業を検討するエンジニアにとって、どのような選択肢があるか知りたい方も多いでしょう。筆者は非エンジニアとしてキャリアをスタートし、その後Web開発、ITコンサルティング、情シス(情報システム部門)と多岐にわたる職歴を経験してきました。
そして、副業としてWebライターを始めたのをきっかけに、プログラミングスクールの講師や小規模な開発案件に携わるなど、さまざまな形で副業に取り組んできました。
本記事では、筆者の実体験に基づいて、エンジニアにとっておすすめの副業について具体的にお話しします。
副業を始めた理由
筆者が副業を始めた理由は2つあります。1つ目は、本業だけでは得られないスキルや経験を積むため。2つ目は、収入の多角化です。
非エンジニア時代、私はテクノロジーに対する興味が強かったものの、業務内容としてはITの活用が限定的でした。そのため、空いた時間を使って何か新しいスキルを得たいと考え、まずはWebライターとしてスタートしました。
当初は専門的な知識を活かせる記事を書けるか不安でしたが、いざ取り組むと「初心者向けに技術を説明する力」が鍛えられ、思いのほか楽しく続けられたと感じております。
エンジニアにおすすめの副業4選
以下に、筆者が実際に取り組んだ副業をご紹介します。
1. Webライター
副業の第一歩として取り組みやすいのがWebライターです。技術的な内容を初心者向けにわかりやすく伝える記事には常に需要があります。
メリット
● 初期投資が不要
● 専門知識を活かせる
● 隙間時間で作業可能
私が最初に担当したのは、プログラミング初心者向けの学習サイトの記事執筆でした。HTMLやCSSといった基本技術を噛み砕いて説明する作業を通じて、技術的な知識が整理されただけでなく、文章力も磨かれました。
当時、本業ではクライアント向けのプレゼン資料を作成する機会が多かったのですが、執筆経験のおかげで論理的かつ簡潔にまとめる力が向上し、本業にも良い影響があったと感じています。
文章能力は、エンジニアに限らず社会人として身につけておきたいスキルの一つです。多角的なスキルを身につけるといった点でも、まず始めに取り組みやすいWebライターを選択するのはよいでしょう。
2. プログラミングスクールの講師
プログラミングスクールの講師は、技術を直接活かしながら、人に教えることでさらに理解が深まる副業です。
メリット
● 高単価の案件が多い
● 教えることで自分のスキルもブラッシュアップされる
● フルリモートで働ける案件も多い
私がプログラミングスクールの講師を始めたのは、ライターとして技術解説に慣れた後でした。受講生の多くはプログラミング初心者で、基本的な概念の説明が必要です。
その中で「なぜエラーが発生するのか」や「どのようにデバッグするか」を具体的な例を交えて伝えるスキルが身につきました。これにより、自分自身の技術理解がさらに深まったと実感しています。
3. 小規模な開発案件
フリーランスとして小規模な開発案件に取り組むのも、エンジニアにとって魅力的な選択肢です。
メリット
● 実務に近い経験を積める
● 実績を増やせる
● クライアントとのやり取りを通じてビジネススキルも向上
私が最初に受けた開発案件は、知人から依頼された予約管理システムの構築でした。システムの要件定義から設計、開発、納品までを一人で担当するのは大変でしたが、これを乗り越えたことで「ゼロから何かを作り上げる達成感」を味わうことができました。
また、直接クライアントと話す中で、相手のニーズを引き出す力も鍛えられるメリットがあります。最初に取り組む案件としては、複数人で進めるような大規模なシステムではなく、一人で完結できる小規模な機能をもつシステムから始めるのがおすすめです。
4. ITコンサルティング
エンジニアとしての実務経験を活かし、中小企業向けにITコンサルティングを行うのも有力な選択肢です。
メリット
● 高い報酬が期待できる
● 本業のスキルを応用しやすい
● クライアントと直接やり取りすることで視野が広がる
情シス時代に培った経験を活かし、知り合いの中小企業にIT環境の改善提案をしたことがあります。特にクラウドサービスの導入やセキュリティ対策の強化といった具体的な提案を通じて、直接感謝される喜びを感じました。この経験は、今でも「ビジネスと技術をつなげる力」として自信を持っています。
副業を成功させるためのポイント
副業を始める際には、以下の点を意識することが重要です。
1. 時間管理を徹底する:本業に影響を与えない範囲で取り組むことが大切です。タスク管理ツールを活用し、効率的に作業を進めましょう。
2. スキルの棚卸しをする:自分の強みや興味のある分野を明確にし、それを活かせる副業を選びましょう。
3. ネットワークを活用する:副業のきっかけは人脈から生まれることが多いです。SNSやコミュニティを活用して情報を収集し、チャンスを広げましょう。
4. 少しずつステップアップする:最初は小さな案件や簡単なタスクから始め、徐々に経験を積むことが成功への近道です。
まとめ
エンジニアにとって、副業はスキルアップや収入増加だけでなく、新たなキャリアの可能性を広げる絶好のチャンスです。筆者の経験から言えることは、「小さな一歩を積み重ねることが成功への鍵である」ということです。本記事を参考に、自分に合った副業にチャレンジしてみてください。