会社・日常で周りにふてくされる人がいたら?
ビジネスシーンでも日常生活でも、すぐにふてくされる人に遭遇する可能性はあります。どのようなシーンであっても、周りにそのような人がいることでやりにくさを感じて、コミュニケーションをとるのが困難になる場合があるでしょう。
ここからは、ふてくされる人への基本的な対応方法や部下へ注意・指示する際の対処法、相手になにかを伝えたい場合に注意すべき点を解説します。
■ふてくされる人への対処法
ふてくされやすい人に対応する場合には、以下のようなポイントを意識しておくと良いでしょう。
- 相手の話をしっかりと聞く
- 相手につられて感情的にならない
- 相手に気を遣いすぎない
- なにか指摘する際は相手の良いところとセットで伝える
- ふてくされたときは少しそっとしておく
相手がイライラしていると、つられて感情的になってしまいやすいものです。しかし、そこで相手につられてしまわないようにしましょう。
冷静に相手の話を聞き、お互いの理解を深めることも大切です。また、ふてくされやすい人だからといって相手に気を遣いすぎてしまうと、かえって気分を損ねてしまったり、相手の都合に振り回されてしまったりする可能性があります。
相手に気を遣ってかまいすぎず、普段と同じ対応を心がけましょう。
■ふてくされる部下へ注意・指示する際の対処法
ビジネスシーンにおいては、部下に対してなにか伝える際などに、上司が対応に苦慮するケースが多いようです。ふてくされる部下へ注意・指示する際は、とくに対応が難しいと考えられるでしょう。
もしも、ふてくされやすい部下へ注意・指示しなければならない場合には、以下のような対処法が有効です。
- ふてくされやすい相手のことだけではなく、まずは自分の行動を見直す
- なにか起こったときには責任の追及ではなく、事実確認を重視する
- 非言語的表現にも気をつける
- フィードバックの前にその意図を伝える
- ネガティブなフィードバックは個別に伝える
- 部下の仕事によって、どのような貢献があったのかを強調する
■ふてくされる人に伝える際の注意点
ふてくされやすい人になにかを伝える際は、以下のような点に注意すべきです。
- 相手の非難ばかりにならない
- ネガティブな言い方にならないようにする
- 一方的に注意・指示をしない
- 自分に非がある場合は素直に謝る
人間は、なにかミスがあったときに他人に対しては内的要因を、自分に対しては外的要因を注目しがちになるバイアスがかかるとされています。
つまり、自分のことであれば会社や周りなどにミスの要因があったと感じやすいけれど、他人のことであればその人の怠慢のせいなどと感じやすいものです。
そのため、相手の内面を非難しやすくなっていることを理解したうえで、相手の非難ばかりしないことやネガティブな言い方にならないようにすることなどを気をつけましょう。
そのバイアスによって相手のことを責めすぎてしまった場合など、もしも自分に非があるならば素直に謝ることも大切です。
ふてくされるの意味を理解しよう
ふてくされるとは「都合の悪いことで反抗的な態度をとること」で、漢字表記は「不貞腐れる」です。この表現には、子どもっぽいようなニュアンスがあります。
ふてくされる人には、「プライドが高い」「他人から指摘されるのが嫌い」「自分が正しいと思うルールがある」などの特徴があることが多いです。
そのような相手に対応する場合には、「相手の話をしっかりと聞く」「相手につられて感情的にならない」「相手に気を遣いすぎない」などのことを意識しておくと良いでしょう。
言葉自体の意味や関連語を理解して、適切に使えるようになりましょう。また、日常生活やビジネスシーンでふてくされる人に会う際は、今回ご紹介したポイントをもとに適切な対応をとりましょう。
構成/chihaya