会社に属さず、個人で仕事を請け負うフリーランス。働く場所や時間、業務量を自由にコントロールできるというメリットがある反面、収入が固定給ではなく案件ベースになるため安定しないなどのデメリットもある。
では実際のところ、フリーランスとして働く人たちの収入は会社員時代と比べて増えているのだろうか、それとも減っているのだろうか?
セルバはこのほど、過去に会社員経験があり、現在フリーランスだけで生計を立てている200名を対象に「フリーランスになって後悔したことや収入の変化」などを問うアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
65%が「独立して収入が減った」と回答
「独立して収入は増えたか、減ったか」と尋ねたところ、「減った」が65%で、「増えた」(21%)を大幅に上回った。多くのフリーランスが社会人時代より収入が減ってしまったことがわかった。
また、フリーランスとして取り組んでいる職種について独立前に経験しているか、否かでみた場合、経験者は「収入が増えた」が37%となった一方、未経験者は「増えた」が10%にとどまった。
独立前の会社員歴と収入の変化について相関関係を調べたところ、「会社員歴10年以上」と答えた72名のうち、収入が増えた人の割合はわずか6名だった。会社員歴10年以上だと給与が高くなるため、フリーランスになっても会社員時代の高いハードルを越えられないという事情もありそうだ。
独立して困ったこと・後悔したこと、1位は「経済的に不安定」
フリーランスとして独立して困ったこと・後悔したこと」について尋ねたところ、「経済的に不安定」(129名)に最も多くの回答が集まった。会社員時代と比べて毎月案件数に左右され、体調を崩せば有給休暇を取ることができないフリーランスの収入に不安を覚えている人は多いようだ。以下、「事務作業が面倒くさい」(108名)、「仕事のオンオフが切り替えにくい」(73名)、「低単価案件しかない」(64名)、「営業活動が大変」(61名)と続いた。
「もう一度人生をやり直せるなら、フリーランスか、会社員か」と質問したところ、65%の人が「フリーランス」と回答した。
収入の変化別にみると、収入が増えている人が85%が「フリーランス」を選んだのに対し、収入が減っている人は56%にとどまった
<調査概要>
調査期間:2024年10月2日~2024年10月15日
調査期間:株式会社クラウドワークスを利用した自社調査
調査対象:過去に会社員経験があり、現在フリーランスだけで生計を立てている方
有効回答数:200
出典:キャリアクラフト
構成/こじへい