仕事やプライベートで疲れていても「休んではいけない」と思ってしまう原因は、自己肯定感の低さや責任感の強さ、承認欲求です。「休んでもいい」と思えるように、相談や計画的な休息を取り入れましょう。
CONTENTS
いつもより疲れているという実感があるのにも関わらず、自分に対して「休んではいけない」というブレーキをかけてしまう人がいます。
そのブレーキの原因は何なのでしょうか?
今回は、休みたいのに休めない人に共通する特徴からその原因を見ていき、「休んでもいい」と思えるようになる方法も併せてご紹介していきます。
休みたいのに休めない人に共通する特徴
休みたいと思っているのに、休めない。その原因は、休むことで何かを失ってしまうと思い込んでいる可能性があります。
まずは、休んではいけないと自分にブレーキをかけてしまう人の特徴を見ていきましょう。
1.自己肯定感が低い
自己肯定感とは、ありのままの自分を、自分自身で価値がある存在だと認められることを指します。自己肯定感が低い人は自分に自信がなく、自分の価値を自分自身では認められません。だから、他人に自分の評価を委ねてしまいます。
他人からの評価を気にするばかりに、休むことで他人からの評価が下がってしまうかもしれないと恐れて、休めない状態になっているのです。
2.真面目で責任感が強い
真面目で責任感がある人は、すべての仕事を1人で抱え込みがちです。強すぎる責任感から、自分がやらなければいけないと思い込み、それが休めない状況を作り出してしまっているのです。
また、真面目で責任感が強い人は他人から頼られたりすると無理をしてでも引き受けてしまうという特徴もあります。逆に、周囲に頼ることが苦手でもあるので、自分のキャパ以上のものを抱えやすいと言えます。
3.承認欲求が強い
承認欲求とは、他人から認められたい、評価されたいという心理的欲求を指します。
承認欲求が強いと、他人からの評価を受けることが目的となり物事に取り組んでしまう場合があります。仕事であれば、自分の評価を上げるためにキャパ以上の仕事を受けてしまい、それが休めないという状況を作ります。
休まないことで病気になる可能性も…。限界に近づいているサイン
自分が休みたいと思っているということは、どこかでいつもとは違う疲れを感じているということです。その疲れが蓄積されていくと、うつ病などのメンタル不調に陥ってしまう可能性もあります。疲れが蓄積されていく中で、心身が発するSOSのサインがあります。
・不眠症状がある
・身だしなみが気にならなくなる
・仕事でミスを繰り返す
・食欲不振、または過食がある
・些細なことでイライラする
・感情のコントロールができない
・強い孤独感、孤立感に襲われる
・何も楽しいと感じない
上記のような症状がある場合には、一度医療に相談することをおすすめします。
「休んでもいい」と思えるようになる方法
休みたいのに休めないという思いを抱えてしまう原因には、「休むこと=悪いこと」という思い込みがあります。悪いことだから、休むことで他人からの評価が下がってしまうと思ってしまっているのです。
「休んでもいい」と思えるようになるためには、休むことが悪いことではないということ、そして、休むことに対する罪悪感を減らすことが大切です。
1.「疲れている」と相談してみる
「疲れている」という状況を誰かに相談してみてください。休むことを悪いことだと思い込んでいる状況であれば、それを口にすること自体とても勇気がいることだと思います。なので、まずは信頼できる相手に「こんな状況で疲れているだけど」と今の状況を相談をしてみましょう。休むという言葉を口にしなくてもかまいません。
責任感が強く真面目なタイプであれば、もしかしたら相談された相手はあなたが疲れた状態であることに気づいていない可能性もあります。そのことを知ってもらうのです。
疲れている状況を伝えられたら、相手から「休んだほうがいい」と提案されるかもしれません。それだけでなく、具体的な休むための対処法を提案してもらえる可能性もあります。それはすべてあなたを心配して出た提案なのです。他人から出て言葉によって、休むことが悪いことという認識を減らすことができるはずです。
2.休むことをスケジュールに入れる
休むことに対して罪悪感があるのは、休むことを遊ぶ、またはさぼることだと思ってしまっているからです。自分に自信がない人は自分のことをダメだと認識していて、ダメなんだからさぼらずに頑張り続けないといけないと思い込んでいるのです。
罪悪感を減らすためには、休むことを予定として入れてしまいましょう。プライベートでやりたかった予定でもいいですし、「何時までは家にいる」というような内容でもかまいません。予定にすることで、休んだという認識から予定をこなしたという認識に変わっていきます。
文・構成/藤野綾子