仕事で言われるとうれしい「ありがとう」の一言。同じオフィスの同僚同士で折に触れて言い合えば、人間関係も良好になりそうだが、実際のところ、感謝を伝え合うカルチャーがある職場はどれくらいの割合で存在するのか?
キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』はこのほど、働く女性430名を対象に「職場での感謝」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
勤労感謝の日に「感謝を伝えていない」が約7割
【Q.1 去年の「勤労感謝の日」は誰かに感謝を伝えた?】
女の転職type会員に去年の勤労感謝の日に誰に感謝を伝えたかを聞いたところ、「誰にも伝えてない」(68.1%)が圧倒的に多い結果となった。同僚や上司、部下など、職場の人を挙げた人はそれぞれ5%に満たず、勤労感謝の日に職場の人に感謝をする文化はあまりないことがうかがえる。
職場に感謝を伝え合うカルチャーは「ある」が約1割
【Q.2 職場に感謝を伝え合うカルチャーはある?】
職場に感謝を伝え合うカルチャーや制度があるかを聞くと、「ある」と答えた人は約1割となった。
感謝を伝える方法は「口頭で伝える」が半数以上
Q.2で「ある」と答えた人に、どのようなカルチャーや制度があるかを聞いたところ、以下のような回答があった。
【Q.3 感謝を伝える手段は?】
「振り返りミーティングで感謝を伝え合う時間があった」(30代/クリエイティブ系)
「お礼を言いたいときに社内SNS上でサンクスギフトを送るシステムがあった。送った方・送られた方双方にポイントが付与され、貯まったポイントに応じて商品券や商品と交換ができる」(30代/企画・マーケティング系)
「小さなお菓子とメッセージカードを置いておいて、お礼と一緒に同僚に渡すという社内企画があった」(30代/クリエイティブ系)
「感謝の気持ちをフォームで投稿できる状態になっており、月一回の部内会議でトップ3の人が表彰される。表彰されるとスタバで好きなドリンクを上限なしで1つ頼める」(20代/事務・経理・人事系)
「お客様よりお褒めの言葉を貰ったらスゴロクを進め、ゴールしたら景品がもらえる」(40代/事務・経理・人事系)
感謝を伝える方法は「口頭で伝える」が半数以上
【Q.4 職場でどうやって感謝を伝える?】
職場で感謝を伝える方法として最も多いのは何かを聞いたところ、1位「口頭で伝える」が半数以上の57.2%を占めた。口頭で直接感謝を伝える人のほうが多いようだ。一方で「感謝を伝えることがない」と回答した人も18.9%ほどいた。
今、一番感謝を伝えたい人は「同僚」
【Q.5 今、職場で1番感謝を伝えたい人は?】
今職場の誰に1番感謝を伝えたいか聞くと、1位「同僚」(39.0%)となった。一方で「感謝を伝えたい人はいない」と答えた人は21.3%と2番目に多く、Q.4に続き意外とドライな結果となった。