8割近くの人が業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じており、その割合はプライベートチャット利用層のほうが高い
業務時間外に業務に関連するメッセージが来ることに対してストレスを感じている人は全体で77.9%(図7)。利用ツール別で見ると、プライベートチャット利用層がストレスを感じている割合は78.8% 、ビジネス専用チャット利用層がストレスを感じている割合は74.9%で、どちらも高い結果だったが、プライベートチャット利用層のほうがややストレスを感じる割合が高い結果となった(図8)。
ストレスを感じてしまうにも関わらず対応してしまう理由として最も多かったのは、「業務上、上司や同僚、取引先から緊急の連絡が来ることがある」が59.1%という結果になった(図9)。
業務時間外のストレスの理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」
プライベートチャット利用層が、ストレスを感じる理由として最も多かったのは「せっかくの遊びや旅行などのプライベートの時間を奪われるから」で86.4%となった(図10)。
「仕事とプライベートを分けたい」と思っている人ほど、業務時間外の業務連絡にストレスを感じる傾向があり、その差は約2倍
業務時間外の業務連絡に対してストレスを感じるのは、「仕事とプライベートを分けたい」と思っている人が82.4%、「仕事とプライベートは分けなくて良い」と思っている人が42.0%で、2倍近くの開きがあった(図11)。
業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションが上がる」人は7割を超えた
業務時間外に仕事の連絡やタスクに触れないことで、「次の日の業務に対するモチベーションは上がる」と回答した人は74.4%で、プライベート時間の過ごし方や仕事との切り分けが仕事のモチベーションにも影響することがわかった(図12)。
以上の結果から、多くの人がプライベートチャットで仕事をしてしまっていることが明らかになり、プライベートの時間であっても連絡を確認する習慣がついてしまう、意図せず仕事に引き戻される感覚を持ちやすいことなどがストレスを抱える要因になっているのではないかと推察される。
(*1)本調査においては、従業員数299名以下の企業を「中小企業」と総称。
(*2)本調査においては、従業員数300名以上の企業を「大企業」と総称。
<調査概要>
・調査名称:仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査
・調査期間:2024年10月11日(金)~2024年10月15日(火)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象者:
– 全国の会社員、男女20~69歳(自営業、自由業、パートアルバイト除く)
– 現在、業務において何かしらのチャットを利用している人
・有効回答:N=2,000(性年代、従業員規模、都市部/それ以外の都市で均等割付け)
・調査協力:株式会社クロス・マーケティング
・調査主体:株式会社kubell
出典元:株式会社kubell「2024年11月 仕事におけるチャットツール利用に関する実態・意識調査」
構成/こじへい