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時代の急速な変化に対応するために習得すべき「2025年のトレンドスキル」は?

2025.01.02

AIをはじめとした新たなテクノロジーが急速な進歩を遂げる今の時代。ビジネスシーンにおいて、どんなスキルの習得が求められているのだろうか?

LinkedInはこのほど、パンデミック時代のリモートワークに関する方針の見直し、新しいテクノロジーの登場、持続可能性への注目の高まりなど、数年前と比べて現代の職場の変革を明らかにした「職場環境の変化」に関する調査を公表した。

AIの進展により、2030年までに職場における必要なスキルは70%変化

世界では2024年に採用された労働者の10%が、2000年には存在しなかった職種に就いていることが明らかになった。これらの職種の中には、サステナビリティマネージャー、AIエンジニア、データサイエンティスト、ソーシャルメディアマネージャー、カスタマーサクセスマネージャーなどが含まれており、現在では世界において一般的になりつつある。日本でも世界と同様の変化が表れており、2030年までに同じ職種で必要なスキルの70%が変化すると予測されている。

このように、現代の職場環境には大きな変化が起こっており、世界全体のプロフェッショナルのうち64%が、仕事における急速な変化への戸惑いを感じている。さらに、68%が変化に対応できるようこれまで以上のサポートが必要だと感じており、変化のペースに不安を覚え、取り残されることへの懸念を抱いていることもわかっている。

一方で、この急激な変化に対して、マネージャーを頼りにできると感じているプロフェッショナルは世界全体のわずか37%しかおらず、さらに所属する企業が変化に対応するためにサポートを行っていると感じているのは約半数の51%のみとなっている。AIの進展により職場環境が急速に変化している中、世界の多くのプロフェッショナルが不安を覚えており、またサポート体制も不十分だと感じている。

2025年のトレンドスキルはソフトスキルであることが判明

以上より、2025年は、世界のビジネスリーダーが自身のマネジメント手法を見直す必要性が高まっていくと考えられる。実際に、世界の経営者のうち80%が、変化に適応できるようリーダーシップスタイルを見直しており、60%以上が新しいスキル開発を積極的に進めている。これは、職場環境の急速な変化に適応するために、継続的なスキル開発が不可欠であることを示している。

他方で、世界のビジネスリーダーの多くは、AIの進展が良い変化を引き起こす可能性も認識しており、「必要だが単調な作業にかかる時間の削減」、「生産性の向上」、「戦略的かつ創造的な思考」など、80%以上はAIが従業員にもたらすメリットを少なくとも1つは挙げている。

このように、AIの導入・進展は生産性向上だけではなく、人間の能力を高め、より革新的な職場を構築することにも繋がるため、現代の職場環境の変化に対応できるよう、幅広いスキル習得の重要性が認識されている。さらに、LinkedInの調査によると、AIスキルを持つプロフェッショナルは、ほかの人と比較し「クリエイティブな発想」、「デザイン思考」、「感情的知性」などのソフトスキルを5倍も習得しやすいと明らかになっており、ソフトスキルが、2025年以降もますます重要性を増していくと考えられる。

職場環境の変化が表れる日本でも幅広いスキルの習得が必須

2030年までに同じ職種で必要なスキルの70%が変化すると予測されているように、AIによる職場環境の変化が起こる日本でも、ソフトスキルの重要性は高まっている。LinkedInラーニングにおいては、日本で現在最も人気のあるコースは、「思いやりをもって話す」、「交渉力を高める」、「自己認識を高める」など、ソフトスキルを高めるコースが含まれている。

一方で、日本の職場では社内異動率が特に高くなっており、前年比で11%増加している。これは、世界平均の6%と比べてほぼ2倍の増加率であり、日本において企業が組織内で従業員を活用する方法を模索していることを示唆している。さらに、個人でも学習やスキルアップに対する時間の投資が増加しており、日本のLinkedInメンバーによる学習コンテンツの消費量は前年比で13%増えている。

このようにAIの進展により、日本でも職場における急速な変化が見られており、それらの変化に対応するためのスキル開発やスキルアップは今後も必須となっていく。

■LinkedIn日本代表 田中若菜氏コメント

LinkedInのデータによると、日本における社内異動が増加していることがわかりました。これは、企業が社内採用を活用することで、組織の柔軟性や従業員のエンゲージメントと定着率、そしてキャリア開発を加速できる方法を見出していることを示しており、大変励みになる結果です。

一方で、AIスキルの需要がますます高まる中、共感を持ったコミュニケーションや信頼構築、感情知能といったソフトスキルの重要性も増しており、これらはプロフェッショナルが技術では実現できない方法でイノベーションを生み出し、協力するための差別化要素となります。実際、世界の経営幹部の72%が、AIスキルよりもソフトスキルの方が自社にとって価値があると認識しています。

LinkedInは、これらの大きな変化に対して、LinkedInラーニングの豊富なコースライブラリーや、日本の学習者にとって学びやすいコンテンツの提供により、企業やキャリアパーソンのスキル開発やスキルアップを支援してまいります。リスキリング需要の高まりを見せる日本の労働市場のニーズに応え、生成AI時代における労働市場を成功に導くことに貢献します。

出典:LinkedIn調べ

構成/こじへい

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