近年、飲食業界やサービス業界において、深刻な人手不足が続いている。その解決策の1つとして、外国人労働者が重要な戦力として注目を集めている。
一方で、言葉の壁や文化の違いから、円滑なコミュニケーションやサポート体制の構築が新たな課題として浮き彫りになってきている。
そこでClipLineは、現場で働く人たちがどのような経験や課題を抱えているかを明らかにするため、「飲食業界における外国人労働者との関わり」について調査を実施した。
7割以上が「外国人労働者とのコミュニケーションで困った経験がある」!困ったこと1位は「言語」
外国人労働者とのコミュニケーションについて聞いたところ、7割以上(70.3%)が、「困った経験がある」と回答。
コミュニケーションで具体的に困った経験について、半数以上が「言語」(57.3%)、「文化の違い」(52.9%)を挙げていた。ほかには、「時間や感覚のずれ」(33.6%)「ジェスチャーなど非言語コミュケーションの違い」(20.7%)が挙げられている。
外国人労働者が職場に順応するために必要だと感じることについて聞くと、約6割(56.3%)が「言語サポート」と回答している。次に「業務マニュアルの充実」(41.5%)、「研修やトレーニングの充実」(41.0%)と続く。
母国語の違いについて、業務への影響について聞いたところ、7割以上(73.1%)が「業務に影響がある」と回答した。
Q2の具体的に困った経験でも「言語」が挙げられており、業務をスムーズに行うためには、やはり「言語」に関するサポートが欠かせないことがうかがえる。
外国人労働者向けの研修・マニュアルのサポート、半数以上が「十分に提供されていない」
職場での外国人労働者向けの研修・マニュアルのサポート状況について、半数以上(53.0%)が「十分に提供されていない」と回答。
また、約1割(11.3%)は「十分に提供されているか分からない」と回答しており、サポート体制が浸透していない状況もあるようだ。外国人労働者向けの研修・マニュアルやサポートには、改善の余地があることがうかがえる。
調査概要
調査期間:2024年10月9日~2024年10月10日
調査方法:インターネット調査
対象者:飲食業で働き外国人労働者との勤務経験のある、全国の15歳以上の男女 400名
※グラフの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合がある。
※出典:ClipLine 株式会社
関連情報
https://service.clipline.com/labo/top
構成/Ara