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迫る〝2025年の崖〟企業がクラウド化、人材育成、DX推進で陥りがちな失敗

2024.12.27

経済産業省が2018年に公表した「2025年の崖」。まもなく迫っており、企業はさらにDXを加速しなければならない。しかし、あわてて進めてしまうと落とし穴にはまることも。

DXといえばクラウド化だが、ただクラウド化することだけを考えていると準備不足で多大なリソースを割かなければならなくなる。またDXの名目や形ばかりが先走り、推進人材が不足しているまま、なんとか進めている現場も。これでは効率面で懸念がある。

DXとは言いつつも…いまだにやっているアナログ業務について詠んだ川柳が話題

メールに添付して送ればいいだけなのに、一応プリントもして机に置いておく……こんな風に、デジタル化が進んで本当はもうやらなくていいかもしれないのに、未だに一応やっ...

今回は、DX推進で陥りがちな失敗と対策について2つのテーマから紹介する。

クラウド化すればいいわけではない!?知っておくべき診断・検証コスト

経済産業省のDXレポートでは、このまま日本企業の多くが老朽化したシステムに依存し続けた結果、大規模なITコストの増加や業務の非効率化、IT人材不足などが高じて、莫大な経済的損失が発生する恐れがあることが懸念されている。

複雑化・ブラックボックス化した状態のまま解決できない場合に、2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性があるとされた。

そこで皆がこぞって進めているのが、DXデータ基盤をクラウド化することだ。より柔軟性や拡張性に優れたクラウドベースのデータベースへの移行が行われている。

しかし、データベース管理製品などを手がける株式会社インサイトテクノロジーはこの移行に関して注意喚起する。

●よくある失敗

クラウド化は圧倒的に利点が大きいものの、唯一欠点がある。それは、定期的なバージョンアップが必要であることだ。

クラウドに移行すればそれで終わりではなく、定期的に最新のバージョンへのアップデートのために、その都度、膨大な検証とテストをくり返す必要があるという。その際には当然、コスト・時間・人材リソースが必要になる。

このDX基盤最適化が十分に認知されていないことが問題であると同社は指摘。また実際に基幹システムのクラウドデータベースへの移行トラブルが生じており、社会問題にまで発展しているという。

●失敗を防ぐには?

失敗はどのように防げるのだろうか。

同社の担当者は、「基幹システム移行の利点・リスクを正しく理解することが重要だと考えます」と話す。

そこで同社が勧めているのが、事前テストを行い、安全にアップデートを進めることだ。

同社が提供する「Insight SQL Testing」は、簡単にいえばクラウド化のアップデートに際して事前にテストを自動化できるソリューションだ。

「従来はシステムエンジニアなどが日夜、仮説と検証を繰り返していたものも、AIが代わって何億パターンの移行テストを実行し、自動化できます。

仮想の本番環境において、生じ得るリスクを段階ごとに検知し、リスクが確認されれば修正し、再テストまで行います。

限られたリソースでは不可能な、膨大なテストが可能となり、エラーが起こってからの対処を最小限に圧縮する。これにより、本来、人による検証とテストと比べ、移行作業を短縮できます」

●成功事例

ある企業では、クラウドのバージョンアップのテストをInsight SQL Testingで行ったところ、手動テストと比べて1/3以下の期間で完了した。また品質維持のメリットもあったという。

また別の企業では、認証基盤のデータベースのバージョンアップが従来の1/3以下の1ヶ月足らずで完了。短期間で網羅的にテストができたため、安全が求められる認証基盤において有益であったという。

クラウド化の際には、移行後も定期的なバージョンアップの検証とテストを繰り返す必要があることを想定することで、ひとまずの後悔は予防できそうだ。

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