「DIMEトレンド大賞2024」発表・贈賞式レポート！IT・ビジネス部門賞、家電部門賞、エンタメ・カルチャー部門賞に選ばれたのは？

2024.12.27

2024年の漢字は「金」。今年はどんな出来事やモノ、人物があなたにとって金色に輝いただろうか。

2024年12月11日、ビジネストレンドマガジン『DIME』、WEBメディア『@DIME』による年末の恒例企画「2024 第37回小学館DIMEトレンド大賞」の発表・贈賞式が東京の青山にある「AOYAMA GRAND HALL」で行われた。

今年ヒットした話題の商品やサービスについて読者投票を行い、集まった4万超の〝声〟をもとに編集部員が6つのカテゴリーで部門賞を選出。第一次選考を経て、最終選考委員（ヒャダインさん、安部敏樹さん、山崎怜奈さん、DIME編集長・石﨑寛明）によって各部門の金賞、そして大賞が選ばれた。

本記事では、「IT・ビジネス部門賞」「家電部門賞」「エンタメ・カルチャー部門賞」3つのラインナップを受賞スピーチとともに紹介する。

【IT・ビジネス部門賞】多様化する時間の過ごし方に応える存在に

■株式会社タイミー「タイミー」★金賞

スキマ時間を有効活用して収入が得られる、スキマバイトサービス。多様化する働き方や人手不足、副業ニーズを背景に求人掲載数№1へ。

「働く側は面接や履歴書なしでいつでも働けて、募集する側は今日1人足りないという時にすぐ即戦力を募ることができる。お互いに相性がよければ、引き抜きも無料のプラットフォームです。社会課題である人手不足に対して働き手がいつでも、どこでも、どなたでも働けるような〝ワークバリアフリー〟を目指していきます」（株式会社タイミー執行役員CMO 中川祥一）

■日本マイクロソフト株式会社「Copilot+ PC」

仕事の生産性向上に寄与するAI機能をオウム返しで利用できるようにした、新時代のWindows PC。

「2024年6月に発売された、AIを最大限に活用するように設計された新しいWindows PCです。Copilot+ PCでしかできないAI体験を通じて、生産性、創造性を最大限に手助けできるものと確信しています。各メーカーさんからも続々と登場するので、今後にご期待ください」（日本マイクロソフト株式会社コンシューマ事業部モダンライフ戦略本部本部長小澤拓史）

■BeReal SAS「BeReal.」

加工なしのリアルさが今っぽい。国内ユーザーの97％を占めるZ世代を中心に熱烈な支持を集める〝盛らない&映えないSNS〟。

「〝今の自分、こんな感じなんだ〟と、ありのままの姿を投稿することでその友人がそばにいるかのような、人と人とのあたたかい繋がりを感じられる。日常生活にぬくもりや彩りを添えるアプリです。」（BeReal社日本広告責任者笹川明人）

【家電部門賞】常識を見直して楽しくストレスフリーな時間を創出

■株式会社カドー「ワンタッチ布団乾燥機FOEHN 001」★金賞

ふとん乾燥の従来の作業工程を簡略化。直径およそ5㎝のスティック型ふとん乾燥機を差し込むだけでダブルサイズまで乾燥、あたためが叶う。オゾン搭載でニオイを除去してダニ対策も◎。

「カドーは技術と美しさで暮らしに新たな感動を届ける会社です。ですが、モノがあふれる現代において、その理念を貫き通すのはすごく難しいことです。その中でこのような賞をいただけることでものづくりの励みとなり、とても嬉しく思っています」（株式会社カドー取締役副社長クリエイティブディレクター鈴木健）

■株式会社ツインバード「匠ブランジェトースター」

トーストやパンの種類別にリベイク＝焼き直し、温め直しできるオーブントースター。パンの世界大会で日本人初の総合優勝を果たしたパン職人と共同開発し、匠の火入れを独自の火力調整プログラムで完全再現。

「監修のシェフからのダメ出しに改良を重ね、発売時期を遅らせても妥協せずに焼き上がりの性能を磨きあげました。〝パンってこんなにおいしかったんだ!〟という気持ちを味わっていただける商品になっています」（株式会社ツインバード開発本部企画デザイン部部長代理岡田剛）

■パナソニック株式会社「ヘアードライヤーナノケアEH-NC80」

ナノケア史上最も高い髪ケア効果を誇るプレミアムドライヤー。髪質に合わせたパーソナルな機能をアップデートして、高級ドライヤー市場を牽引する存在に。この日、贈賞式に参加したヘアケア商品の企画担当者・高野氏は、ほれぼれするほどの〝うる艶髪〟だった。

「乾かして髪をキレイにするだけではなく、ひとりひとりのなりたい髪へ導く。発売してまだ3か月の新しい商品です。ナノケアはただ乾かすだけではなく髪をキレイにする、時代の先駆けとして約20年愛されてきました。これからも愛されるブランドとして励んでいきたい」（パナソニック株式会社ビューティ・パーソナルケア事業部ビューティブランドマネジメント部ヘアケア商品企画課主務高野創志）

【エンタメ・カルチャー部門賞】土地の魅力を活かして経済効果を生み出した

■グラングリーン大阪開発事業者「グラングリーン大阪」★金賞

JR大阪駅前に出現した公園を中心にした複合施設からなる未来都市。みどりとイノベーションの融合拠点を掲げた大型ターミナル駅直結の都市公園で、オープン3日で50万人超が来園した。

「9haある土地の半分が都市公園になっています。自分の場所としてふらっと立ち寄り、元気になってもらえたらいい。ひとりひとりのその想いが社会全体を良くしていくことに繋がっていけたら――。そんな思いを託して緑化のプロジェクトを進めてきました。今後も『都市の未来』のひとつのあり方を示していけたらと考えています」（三菱地所株式会社関西支店グラングリーン大阪室室長神林祐一）

■任天堂株式会社「ニンテンドーミュージアム」

創業期の原点である花札から最新ゲームまで、任天堂が生み出してきた娯楽の歴史を知り、体験することができる広報施設。京都府宇治市の新施設は、来場は抽選となるほどの盛況ぶり。

「娯楽を今の技術で生まれ変わらせた遊びを体験できる展示もあります。ゲームの知識や経験などにかかわらず、ご自身の体験や記憶とともに製品を比べ、お客様ならではの思い出を語っていただける施設となれるよう、今後も努力を重ねていきたい」（任天堂株式会社広報白羽相仁亜）

■劇場版名探偵コナン製作委員会「劇場版『名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)』」

劇場版シリーズ第27作。舞台となった北海道・函館の五稜郭タワーは過去最高の入場者数を記録。人気の高い怪盗キッドの秘密が明かされることもヒットの要因に。観客動員数1100万人を突破し、2024年の国内年間興行収入で1位が確実となった。

「函館の街がとても協力的で劇中でもたくさん映像として使わせていただくなど、大きな規模でコラボさせてもらったことも結果に繋がったと思います。劇場版が完成した後に函館や長崎、関西、ベトナムなどへでかけたら、すべての旅先で『名探偵コナン』というタイトルを聞きました。ベトナムではガイドさんが〝自分は日本のアニメで好きなのは『名探偵コナン』だ〟とたまたまおっしゃるくらい。世界に広がっている作品だと実感しました」（劇場版｢名探偵コナン 100万ドルの五稜星（みちしるべ）」永岡智佳監督）