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本記事では、Windowsの画面キャプチャ機能について解説。基本的な操作から高度なテクニック、保存先の管理方法まで習得して、多様な場面で活用しよう。
目次
Windowsの画面キャプチャは、ビジネスシーンでの情報共有や効率的な業務を行う上で欠かせない機能で、さまざまな場面で活用できる。
本記事では、Windowsの画面キャプチャ機能についてわかりやすく解説する。基本的な操作から高度なテクニック、保存先の管理方法まで、知識を深めることで業務効率の向上を目指せる内容となっている。
※お使いのバージョンによって、機能名やレイアウトが異なる可能性があります。
1. Windowsの画面キャプチャとは
まずは、Windowsの画面キャプチャについて、基本的なことを確認しておこう。
■1.1 Windowsの画面キャプチャの機能
Windowsの画面キャプチャ機能は、パソコンの画面に表示されている内容を画像として保存する便利なツールである。
画面を取り込む方法としては、表示されている画面全体の保存・アクティブなウィンドウの画面の保存・画面の一部を指定して保存の3つがある。
これらの機能を組み合わせることで、さまざまなビジネスの場面において効率的な情報共有を実現できる。
■1.2 活用場面
プリントスクリーンは、以下のような場面で役立つ機能だ。
- トラブル報告:ソフトウェアのエラー画面を記録し、サポート担当者に正確な情報を伝えることで、迅速な問題解決が期待できる。
- 資料作成:プレゼン資料や業務報告書に画面キャプチャを挿入することで、視覚的にわかりやすい資料を作成できる。
- デザインレビュー:ウェブサイトやアプリの画面をキャプチャし、修正点や改善案をチームと共有する際に便利である。
- 教育・トレーニング:手順説明用の画面イメージを取り入れ、わかりやすいマニュアルや学習資料を作成する際に役立つ。
2. Windowsの画面キャプチャの方法
ここでは、Windowsの画面キャプチャの方法を解説しよう。画面キャプチャのやり方は非常に簡単だ。
■2.1 Print Screenキー
「Print Screen」キーを単独で押すと、画面全体がクリップボードに保存される。この操作は、画面全体をそのまま記録したい場合に使うと良い。キャプチャした画像は、画像編集ソフトやWord、Excelなどに貼り付けて利用する。
■2.2 Alt + Print Screen
「Alt + Print Screen」を押すと、アクティブウィンドウのみがキャプチャされる。複数のウィンドウを開いている場合に、特定のウィンドウだけを記録したいときに役立つ。この機能を使えば、必要な情報が掲載されている画面だけを保存できる。
■2.3 Windowsキー + Print Screen
「Windowsキー + Print Screen」を押すと、画面全体が自動的に画像ファイルとして保存される。この方法では、保存場所を探す手間を省き、「スクリーンショット」フォルダに直接格納されるため効率的である。
■2.4 Windowsキー + Shift + S
「Windowsキー + Shift + S」を押すと、Snipping Toolが起動する。このツールを使うと画面の一部を範囲指定してキャプチャできる。このショートカットは、部分的なキャプチャを行いたいときに非常に便利である。
3. Windowsの画面キャプチャされた画像の保存先
Print Screenキーを押すとクリップボードにコピーされるだけだが、「Windowsキー + Print Screen」でキャプチャした画像は、自動的に「スクリーンショット」フォルダに保存される。
このフォルダは、通常PCの「ピクチャ」内に格納されている。保存場所が分からなくなった場合は、このフォルダを確認すると良い。
4. Windowsの画面キャプチャに活用できる「Snipping Tool」とは
画面の一部分をキャプチャしたい場合に活用できるのが「Snipping Tool」だ。ここではSnipping Toolの機能や使い方を解説しよう。
■4.1 機能概要
Snipping Toolは、Windowsに標準搭載されている画面キャプチャ専用ツールである。従来のプリントスクリーン機能と比べ、キャプチャの範囲を指定できる点が大きな特徴である。
■4.2 スニッピングツールの操作方法
Snipping Toolには、以下の5つのキャプチャモードがある。基本的な使い方はモードを選択し、クリックするか、範囲をドラッグして指を離すだけなので、非常に簡単だ。
〇全画面表示
特定のウィンドウをキャプチャするモード。対象のウィンドウを選択するだけで簡単に記録できる。
〇ウィンドウ
特定のウィンドウをキャプチャするモード。
〇四角形
マウスでドラッグして範囲を指定し、その部分だけをキャプチャする。資料作成時に必要な部分だけを切り取るのに役立つ。
〇フリーフォーム
自由な形状でキャプチャするモード。マウスを使って曲線や任意の形で領域を囲めるので、その範囲がキャプチャ可能だ。
〇ビデオ切り取り
動画の特定部分を切り取る機能である。画面録画としても利用可能で、プレゼンや解説動画を作成する際に便利だ。
5. 画面キャプチャができない時の対処法
画面キャプチャができない場合の対処法を知っておくと、いざというときに慌てなくて済む。
■5.1 「Print Screen」キーが見つからない
キーボード上で「Print Screen」キーが見当たらない場合は、「PrtSc」や「PrtScn」と表示されたキーを探す。ノートパソコンでは、ファンクションキーと組み合わせることで機能する場合がある。
■5.2 「Print Screen」キーを押してもスクリーンショットが撮れない
「Print Screen」キーが反応しない場合、次の点を確認してみよう。
・キーボードドライバが正常かどうかを確認する。
・PCを再起動する。
・Snipping Toolや「Windowsキー + Shift + S」などの代替操作を試してみる。
■5.3 サイトの権限でスクリーンショットの撮影が禁止されている
特定のウェブサイトやアプリでは、セキュリティの理由でスクリーンショットが無効化されていることがある。この場合、管理者に相談するか、許可された環境で操作する必要がある。
6. まとめ
プリントスクリーンとSnipping Toolを活用することで、画面キャプチャはより簡単かつ効率的になる。本記事で紹介したショートカットやSnipping Toolの操作方法を活用し、日常業務や学習の効率を向上させてほしい。特にSnipping Toolの多彩なキャプチャモードは用途に応じて柔軟に対応可能なのでぜひ試してみると良いだろう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- Windowsの画面キャプチャとは
・機能: 画面全体、アクティブウィンドウ、選択範囲を画像として保存。
・活用場面:トラブル報告・資料作成・デザインレビュー・教育・トレーニング
- 画面キャプチャの手順
・Print Screenキー: 画面全体をクリップボードに保存。
・Alt + Print Screen: アクティブウィンドウをキャプチャ。
・Windowsキー + Print Screen: 画面全体を自動保存(「スクリーンショット」フォルダ)。
・Windowsキー + Shift + S: Snipping Tool起動、範囲選択が可能。
- 画像の保存先
保存場所: 「スクリーンショット」フォルダ(ピクチャ内)に自動保存。
- Snipping Toolの活用法
・機能概要: 範囲選択可能なキャプチャツール。
・操作手順: モード選択後、範囲をドラッグしてキャプチャ。
〇主なモード:
・全画面表示
・ウィンドウ選択
・四角形範囲
・フリーフォーム
・ビデオ切り取り(録画機能)
- 画面キャプチャができない場合の対処法
・キーが見つからない: 「PrtSc」キーを確認、Fnキーの組み合わせを試す。
・反応しない: ドライバ確認、PC再起動、Snipping Tool使用。
・撮影禁止サイト: セキュリティ設定を確認し、管理者に相談する。
構成/編集部