
ビジネス領域特化のナレッジプラットフォームを運営するビザスクは、1時間からのビジネス相談・インタビューサービスである「ビザスクinterview」及び「ビザスクlite」で、2024年にマッチングが成立した約6万件の案件タイトルを分析。
2024年を振り返る3つのランキングとして、1)2024年人気のビジネス知見TOP10 (2)2023→2024 “ニーズが増えた”知見TOP10 (3)2024年 人気のビジネス知見~海外編~TOP10 を発表した。
(1)2024年人気のビジネス知見TOP10:「IT」が4年連続1位
2024年の人気ビジネス知見ランキングでは、「IT」が4年連続で1位となった。続いて、「データ」「営業」が上位にランクインしており、業界を問わず企業の成長を支える知見に高いニーズが集まっている。
さらに、今年は「採用」が初めて10位にランクインしたほか、「人材」が昨年の8位から4位に、「人事」が10位から8位に順位を上げた。慢性的な人手不足や人的資本経営への注目を背景に、「人」への投資に関する知見への需要が一層高まっていることが推察できる。
(2)2023→2024 “ニーズが増えた”知見TOP10:「生成AI」が2年連続1位
昨年に続き、「生成AI」が1位となった。「生成AI」の内訳をさらに分析したところ、「製造」や「セキュリティ」に関する知見へのニーズが高く、生成AIが単なる技術トレンドを超え、実践的なソリューションとしてビジネスに浸透しようとしている様子が見えてくる。
また、「インバウンド」が2年連続ランクインしたほか、「宿泊」が新たに登場し、観光・旅行業界の活性化が見られる結果となった。
さらに、「中小企業」が初めてランクイン。中小企業向けサービス展開や業務改善等に関する知見に対する需要の高まりを感じさせた。同様に、「リスキリング」も2位に新登場しており、従業員のスキルアップに注目が集まっていることを実感できる。
(3)2024年人気のビジネス知見海外編TOP10:「自動車」「医療」「AI」が牽引
海外ランキングでは「自動車関連」が1位、「EV・電気自動車」が6位となり、それぞれ昨年よりもランクアップした。産業規模もさることながら、技術革新の加速やEVに対する世界的な動向の変化を背景に自動車産業全体への注目の高さを反映する結果と言えるだろう。
また、医療制度やニーズが国によって大きく異なることから知見ニーズの高い「医療」は昨年より順位を上げ2位に、生成AIの進化を支える重要な基盤としての需要増加や、NVIDIAをはじめとする企業の台頭などを背景に「半導体」が5位にランクインしている。
■調査結果まとめ
2024年は「生成AI」に加え、「人」への投資に関するビジネス知見が注目を集め、企業の新たな挑戦や組織変革を後押しする年となった。
また、観光需要の回復を背景に、インバウンドへの関心も引き続き高まっている。
日本が直面する労働人口の減少という課題に対して、外部人材の知見の活用は企業にとって不可欠な選択肢になりつつある。社内外の知見を効果的に組み合わせることで、効率的かつ迅速に変革を進めることが、企業の持続可能な成長を実現する鍵となるだろう。
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構成/清水眞希
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