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アートディレクターがあなたの働き方まで美しくする 「美しすぎるパワポ」【PR】

2024.12.22PR

本とは作り手の社会への問いかけ

──「本離れ」「読書離れ」も指摘される昨今、実際に本を作ってみてよかったことは何ですか。また、本というメディアにどのような可能性を感じていますか。

川崎:実際に本を作ってみて、改めて紙の本が機能性に優れていることを再認識しました。この本は横長の形をしているのですが、パソコンで作業するときに机の上や膝の上で見たいページを広げておくことができます。ページを行ったり来たりするのも、電子書籍よりも紙の本の方がまだまだ早いのではないでしょうか。些細(ささい)なことかもしれませんが、そうした本の機能性は軽視できないと思います。

保存性についても、本は優れていると思います。もちろん電子書籍もデータとして保存することはできますが、十年後も手元に置いておきたいような本は、私ならデータではなく紙で持っていたいですね。このあたりは人によって意見が異なるかもしれませんが。

井上:できあがった本を実際に手にして感じたことですが、本というメディアにしたことで説得力がより増したのではないかと。本という形態をとることで、読者は、作り手の意思表明のようなもの、社会への問いかけのようなものを強く感じるのではないでしょうか。その意味において、本はまだまだ存在感のあるメディアだと感じています。

川崎:今回は「売れる本をつくろう」というプロジェクトから出発していますが、扶桑社さんに「売れるかも」と思っていただいた理由の一つに、これまでのパワポ本とは根本的に読者へのアプローチの仕方が違うことがあったかと思います。「美しすぎるパワポ」は、デザインのテクニックを磨くための本ではなく、デザインする手間を省いてあげる本なんすね。資料の体裁を整えることに費やしていた時間を他のことに使えたら、働き方だって変わるかもしれません。

「紙」の本と、購入者特典である「デジタル」のテンプレートを組み合わせたことも、従来の本との違いかもしれません。電子書籍の登場とデジタルコンテンツの多様化は、生活者の選択肢を増やしました。「紙」と「デジタル」が競合関係にあることも事実ですが、アイデア次第では「紙」と「デジタル」を組み合わせて相乗効果を発揮することもできるのではないでしょうか。

アートディレクターのスキルを世の中に広げたい

──電通のアートディレクターが広告以外の領域で仕事をすることに、どのような意義や可能性があると考えていますか。

川崎:電通のアートディレクターは普段、パワポで資料をつくることはあっても、パワポでデザインをすることはないと思います。デザインに適したソフトは他にたくさんありますから。でも、本を出すのであれば、それが全国の書店に置かれるのであれば、デザインをする一部の人だけが使うソフトではなく、世の中の多くの人が使っているパワポを対象に、アートディレクターがデザインの能力を発揮することに意味があるのではないかと思いました。

電通のアートディレクターは多くの場合、企業の広告制作を請け負っています。これは「to B」、つまりビジネス向けです。一方、一般の人が手に取れる今回のような本は「to C」、コンシューマー(消費者)向けです。私としては、アートディレクターをはじめ電通の人間が持っている知見やスキルを、ビジネスの世界だけでなく、広く世の中に役立てたい。アートディレクターが持っている知見とスキルを広告の世界だけに閉じさせずに、いかに世の中に広げていけるかという問いに対する一つの答えに、この本がなっていたならうれしいです。

※「ペタペタ貼って存在感UPビビッドな個性が光る〝くせモチーフ〞パワポ 」(アートディレクター:萬田翠

──最後に、改めて伺います。「美しすぎるパワポ」の魅力とは。

川崎:テンプレートのデザインをしている間、10人のアートディレクターから私のところに矢継ぎ早に質問が飛んできました。「この機能をどうにかすれば、グラフの色をもっと設定できると思うんだけど……」「カラーパレットは、パワポの中でも作れるはずなんだけど……」などなど。デザインのプロであるアートディレクターたちが、時間をかけてパワポを理解しながら全力でやりきってくれたからこそ、ちゃんと本として仕上げることができたと感じています。

「美しすぎるパワポ」は、「センス、テクニック不要 ダウンロードするだけ」とうたっています。もちろん、それは読者にとっての大きなメリットではありますが、それを可能にしているアートディレクターの熱意と技が、この本の魅力ではないかと思っています。

井上:結局、パワポのテンプレートデザインに正解なんてないんですよね。テーマごとにバラエティに富んだ10枚のテンプレートは、10人のアートディレクターがそれぞれの個性を生かして、機能的・情緒的な美しさを追求した結果であって、パワポでこんなことができるんだ、こんなアプローチもあるんだと思ってもらえることが、この本の魅力になっているのだと思います。

 

美しすぎるパワポ(扶桑社)

【著者】
川崎紗奈(電通 コピーライター/UXリサーチャー)
 
【テンプレートデザイン】
一森加奈子(電通 アートディレクター)
多田明日香(電通 アートディレクター)
石崎莉子(電通 アートディレクター)
加藤寛之(電通 アートディレクター/グラフィックデザイナー)
井上信也(電通 アートディレクター)
くぼた えみ(電通 アートディレクター)
萬田翠(電通 アートディレクター)
吉森太助(電通 デザイナー/アートディレクター)
原田祥貴(電通 アートディレクター)
平田優(電通 アートディレクター/画家)
 
【制作協力】
服部 展明(電通 第1CRプランニング局)
奥野 圭亮(電通 第1CRプランニング局)
宮永耕治(電通 出版局)
島 朋子(bless you)
三觜直樹、杉山雅志(ジェ・シー・スパーク)
 
【デザイン】
細山田光宣、千本 聡(細山田デザイン事務所)
 
【編集】
工藤真之介(扶桑社)

※こちらの記事はウェブ電通報からの転載記事になります

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