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「正月うつ病」を経験したことがある会社員は3割、年代では20代が最多

2025.01.01

心療内科・精神科クリニックである新宿よりそいメタルクリニック、横浜よりそいメタルクリニック、柏よりそいメンタルクリニックを運営する一般社団法人徳志会は、全国の10代~50代の会社員を対象に、年末年始に注意すべき正月うつ病に関する調査を実施し、その結果を公開した。

仕事のストレスや忘年会での暴飲暴食が発症原因に

海外で行なわれたセロトニンの分泌量と季節との関係に関する調査によると、夏と比べて冬になると人の体のセロトニンの分泌量は3分の1まで減少することが明らかとなっている。セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、十分に分泌されることで精神的な安定を得ることができるといわれている。

冬はこのセロトニンの分泌量が減少するため、精神面が不安定になりやすいといわれている。また、年末は締めの時期となるため業務量が多くなりがちで生活リズムも乱れやすい時期となる。そこで、徳志会では全国の10代~50代の会社員を対象に正月うつ病を発症した原因や困難さに関する調査を実施した。

【調査結果】

まず、正月うつ病の発症経験について質問したところ、32%が「経験がある」と回答。なお、「経験がない」は57%で、「やや体調を崩したことがある」は11%だった。

次に、正月うつ病経験者に対して、正月うつ病を経験した年代を聞いたところ、20代(33%)が最多で、次いで、50代(27%)、40代(24%)、30代(16%)という結果となった。

続いて、20代で正月うつ病を経験した人に、正月うつ病を発症した原因について調査したところ、「業務量の増加」(43%)が最多で、次いで「忘年会での暴飲暴食」(31%)という結果に。正月になるとまだ慣れていない仕事の業務量がさらに多くなり、そのストレスが最も多い原因となるようだ。また、忘年会での暴飲暴食に伴う体調面の疲労も正月うつ病の発症原因であることがわかる。

さらに、正月うつ病の経験者に対して、気分の落ち込みが見られた際にどのように対応したのか質問したところ、「何もしなかった」(43%)と答えた人が最多となった。

最後に、正月うつ病の経験者に対して、正月うつ病が年明けの仕事に与えた影響について調査したところ、「仕事のミスが増えた」(41%)、「やる気が出ない」(17%)、「遅刻が増えた」(16%)という結果となり、年明けの仕事にも影響を与えていることがわかった。

【調査まとめ】

冬の季節は太陽の光に当たる量の減少により、セロトニンの分泌量がへり精神面不安定になりやすくなる。それに加えて、年末年始特有の業務量の多さや忘年会などが重なり多くの方が正月うつ病を経験していることが明らかとなった。

正月うつ病は単なる気分の落ち込みと考えられることが多く、何も対応しない方が多い傾向にある。しかし、実際には年明けの業務にも支障をきたしてしまうため可能な限りクリニックの通院などこころのケアが必要であることがわかる。

【調査概要】
調査期間:2024年11月16日~2024年12月10日
調査機関:一般社団法人徳志会(自社調査)
調査対象:全国の会社
有効回答数:200サンプル
調査方法:インターネット調査

関連情報
https://ashitano.clinic/

構成/立原尚子

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