リモートワークの普及によって新たなコミュニケーションツールが登場し、働く人々が業務時間外の連絡を拒む「つながらない権利」などの概念が広まり、メールが果たす役割やその重要性も変化している。では、働く人々はビジネスメールに対してどのような意識を持っているのだろうか。
メールDXツール『yaritori(ヤリトリ)』を提供するOneboxは、「ビジネスメール調査2025」を実施したので、その結果をお伝えしよう。
4割以上の人が“3時間以内”にメールを返信して欲しい!? メールチェックは「出勤直後」が最多で約2割は勤務時間外も対応
はじめに、仕事上でよく利用しているコミュニケーション手段を聞いたところ、最も多かったのが「メール」で、その数はおよそ7割にのぼった。3番目に多い「対面」については、出社回帰の影響が大きいことが推察される。
また、Web会議ツールやビジネスチャット、SNS等のデジタルツールの利用率がそれぞれ2~3割を占める一方で、調査対象の1割以上はFAXを活用していることもわかった。
メール1通あたりを読むのにかかる時間は1~2分未満、作成・返信にかかる時間は3~5分未満という結果に。
メール送信後、「3時間以内の返信でも遅いと感じる人」は40.1%にのぼり、そのうちの約半数は「1時間以内」と回答。
メールをチェックする時間帯・タイミングに関しては「出勤直後」が最多となった。
一方、昨今、働く人々が業務時間外の連絡を拒む「つながらない権利」に注目が集まる中で、勤務時間外にメールチェックをしていると回答した人は、「出勤前」11.39%と「退勤後」6.93%と、合計でおよそ2割にのぼることも判明。
また、参考までに、「(特定の時間帯に限らず)メール受信後すぐ」と回答した人の中にも勤務時間外が含まれる可能性もあるため、そちらも考慮すると、勤務時間外にメール対応をしている人の数はより多いことが予想される。
今回、メールと同じ“テキストコミュニケーションツール”に分類される「ビジネスチャット」についても、利用者を対象にヒアリングを行った。
その結果、「スピーディーなやり取りができる」「形式的な挨拶や署名等が省かれるので気軽さがある」という利点をあがった一方で、「大量にメッセージが飛んでくると見逃しやすい」「通知が多すぎて他業務に集中できない」など不都合なポイントも浮き彫りに。
メール業務に加えて、チャット対応も求められると、連絡事項が煩雑化し、業務量の増加が懸念される。
実施概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~59歳の会社員(20代76名、30代76名、40代76名、50代72名)
回答者数:300名
調査期間:2024年10月7日(月)~10月8日(火)
※yaritori(ヤリトリ)調べ
関連情報
https://yaritori.jp/research-report_2025/
構成/Ara