TPOの類語・言い換え
TPOの類語や、言い換え表現についても知っておきましょう。最後に、TPOと密接に関連する三つの言葉を紹介します。
■マナー
『マナー』とは、社会生活を送る上で守るべき礼儀作法・行動規範を指す言葉です。状況に応じた適切な振る舞いを重視するという点が、TPOと共通しています。ビジネスシーンでは、『マナーを守る』と『TPOを意識する』は同義であるといえるでしょう。
例えば、『上司や取引先との会話で敬語を使う』『会議中に私語を慎む』『オフィスでの身だしなみに気を配る』などは、マナーでありTPOを意識した行動です。また、『TPOをわきまえるのがマナーだ』といった言い方をする場合もあります。
■ドレスコード
『ドレスコード』とは、特定の場面や行事に適した服装の規定を指します。例えば、結婚式や高級レストランでは、フォーマルな装いを求められるのが一般的です。
また、カジュアル・フォーマルなどのスタイルだけでなく、色を指定するドレスコードもあります。ただし、カジュアルなドレスコードでも、大人数が集まる場では肌の露出が多くなりすぎないなどの注意が必要です。
なお、ビジネスシーンにもドレスコードがあり、上下そろったビジネススーツがふさわしいとされています。『TPOを意識した服装』や『TPOに合った服装』が、ドレスコードに言い換えられると考えてよいでしょう。
■臨機応変
『臨機応変』も、言い換え表現の一つです。臨機応変とは、状況に応じて適切に対応できる能力を指します。特に、突発的な出来事によって、物事が予定通り進まない場合に使われる言葉です。
例えば、プレゼンテーション中に機材トラブルが発生した場合、慌てずに口頭での説明に切り替えるといった対応です。また、公共交通機関が遅延して会社に遅刻しそうな場合に、急きょ別の方法で出社するなども、臨機応変な対応になります。
TPOを意識した行動を心掛けよう
TPOは、『Time(時)』『Place(場所)』『Occasion(場合)』の略で、状況に応じて適切な行動を取ることを意味する言葉です。ビジネスシーンでは特に重要視され、相手への配慮や社会人としての基本マナーを示す指標となります。
TPOを意識することは、信頼関係の構築や円滑なコミュニケーションにも影響を与え、ビジネスパーソンとしての評価向上にもつながるでしょう。
構成/編集部