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100社を超え急増する宇宙関連スタートアップ、注目の衛星活用事業7選

2025.01.08

レジャー体験

岩谷技研

宇宙の入り口まで気軽に行ける

[社名]岩谷技研 [調達総額]約20億円

衛星を活用する以外の取り組みで特筆すべき事業として、高度18〜25㎞付近の成層圏に気球で行く〝宇宙の入り口の遊覧サービス〟を計画中だ。無重力は体験できないが、丸みを帯びた地球を眺められる。離陸から着陸までのフライト時間は約4~6時間。そのうち1時間程度、遊覧体験を楽しめる。料金は一人当たり2400万円(今後変更想定)。

岩谷技研※画像提供/岩谷技研

エネルギー効率化

洋上の風速検知で発電が高効率に

[社名]Synspective(シンスペクティブ) [調達総額]281.9億円

自ら衛星を開発・運用し、その衛星が観測したデータの販売と、データを利用したサービスの提供を行なうSynspectiveは、SAR衛星を運用。雲を透過して地表の様子を見られるほか、波の高さと風速も把握できる特徴を生かし、洋上風力発電のタービンを設置する位置の選定や、保守・運用管理を支援するサービスも提供している。

Synspective※画像提供/Synspective

エンタメ活用

ゲームの没入感が劇的にアップ!

[社名]スペースデータ [調達総額]15.1億円

実業家の佐藤航陽氏が創業したスペースデータは、衛星データと3DCG技術を活用してバーチャル空間に現実そっくりのデジタルツインを自動生成するAIを開発した。街中の石・鉄・植物・ガラスなどの材質も自動的に再現する。この技術はゲーム開発や映像制作のほか、都市開発や防災などでの活用が期待されている。

スペースデータ※画像提供/スペースデータ

環境対策

森林の二酸化炭素吸収量を推定

[社名]Archeda(アルケダ) [調達総額]非公開

Archedaでは衛星データを独自のAI技術で解析し、森林の伐採や育成状況のモニタリングに加え、二酸化炭素吸収量を推定可能なソリューションを開発している。マングローブの植生や水田の湛水状況、沿岸部の藻場面積をモニタリングできる技術も開発中。こうした技術は環境保全やカーボンクレジットなどでの活用が期待されている。

Archeda※画像提供/Archeda

インフラ整備

水道管の漏水リスクを評価!

[社名]天地人 [調達総額]8.3億円

衛星データのほか、自治体が保有する管路や漏水履歴のデータをAIで解析し、約100m四方の区画ごとに水道管の漏水が起こるリスクを5段階評価する「天地人コンパス 宇宙水道局」が、東京都水道局をはじめとする20以上の自治体で導入済み。サービスを開発・提供しているのは衛星開発や農業IoT分野の専門家が創業した宇宙ベンチャー。

天地人※画像提供/天地人

取材・文/井上榛香

※調達総額は2024年10月末時点のもの

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