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2028年までに250ドル以上のスマホの9割が⽣成AIを搭載する見込み

2024.12.12

TMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社であるカウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (Counterpoint Research HK 以下カウンターポイント社)から、2028年までにGenAI 搭載スマートフォンの出荷台数は7.3億台を超え、2024年における推定出荷台数の3倍以上になるという市場予測と調査結果を含む、AI 360 Serviceによる最新調査が発表された。

GenAI搭載スマホの出荷台数は2028年までに7.3億台を超え、2024年の推定出荷台数の3倍以上に

スマートフォン業界は、⽣成AI(GenAI)を活⽤した「超」パーソナライズ機能の実現に向かっている。最初のGenAI 搭載機種が世に出てわずか1年だが、そのインパクトは⼤きく、GenAI搭載スマートフォンの出荷台数は2028年までに7.3億台を超え、2024年の推定出荷台数の3倍以上になると、同社では予測している。

また、2028年には250⽶ドルを超えるスマートフォンの10台のうち9台はGenAI を搭載するという計算になり、これはGenAIが広く普及していくことを⽰している。

スマートフォン業界は、⼤きな画⾯、⾼速なプロセッサ、多数のカメラといったハードウェア性能の強化から、より賢く、利⽤シーンに対応し、パーソナライズされた体験の提供へと⼤きく舵を切っている。

従来の枠を超えたこの「超」パーソナライズは、⾼価格帯スマートフォン機種では既に始まっており、今後GenAI技術が成熟していくにつれ、上位機種、中位機種、そしてローエンド機種へと展開されていくと考えられる。

現在のところ、2024年と2025年で⾒れば、⾼価格帯スマートフォン機種(卸値で600⽶ドル)がGenAI 搭載スマートフォン出荷の主役となっており、全体のほぼ80%を占めている。

<GenAIスマートフォン出荷シェア市場予測・卸値価格帯別>

出典: カウンターポイント社GenAI Smartphone Research

■GenAI 搭載スマホは2026年から2027年にかけて中位価格帯でも市場を拡大

GenAIのユースケースは、まだハードウェアの性能差ほどの説得⼒がないため、GenAIを搭載したというだけでは買い替えに直結しないと考えられるが、状況は技術の進化と共に変わっていくことが予想できる。

メーカー各社がGenAI 機能を洗練させ、その応⽤を広げていく中で、GenAI の魅⼒は増していく。

初期段階ではGenAI の採⽤は⾼価格帯スマートフォン機種が中⼼だったが、2026年から2027年にかけて、上位価格帯(400〜599⽶ドル)と中位価格帯(250〜399⽶ドル)にも広がっていくとみられる。

この上位と中位価格帯は2026年から2027年にかけてのGenAI搭載スマートフォン出荷の約30%を占めると予想され、その出荷の⼤部分を担うのは中国メーカーだ。

■ハード・ソフト両⾯のイノベーションを進め、低価格帯のスマートフォンでもGenAIが利⽤できることを狙う

スマートフォン業界は、GenAIのためのハードウェア・ソフトウェア両⾯のイノベーションを進め、低価格帯のスマートフォンでもGenAIが利⽤できることを狙っている。

いわば、GenAIの⺠主化だ。例えば、チップセットを提供しているQualcommは、同社の半導体製品ポートフォリオの中〜上位にGenAI に最適化したプロセッサを投⼊した。

また、LLM(⼤規模⾔語モデル)でリードする⼤⼿各社は、スマートフォンでも⾼い性能が出せるよう軽量な⾔語モデルを開発中だ。

スマートフォンメーカー各社は積極的にGenAI を製品に活⽤してユーザーエクスペリエンスの向上を図っている。

さらには、旧機種向けのソフトウェアアップグレードを提供し、GenAIを体験できるようにする、という試みも始まった。

こうした動きによって、250⽶ドル未満のセグメントにおいても2027年から2028年にかけてGenAIの採⽤が広がるとみられ、出荷がさらに拡⼤することが考えられる。

GenAIの進化が続けば、よりパーソナライズが進み、キラーとなるようなスマートフォン向けのユースケースも現れるという想定も可能だ。

調査概要
今回の発表はチャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなど、ボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独⾃の調査⽅法で実施したものだ。
調査時期/2023年1⽉1⽇〜2024年9⽉30⽇

関連情報
https://japan.counterpointresearch.com

構成/清水眞希

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