物価は上がる一方である。
たとえば、日清カップヌードル。以前はスーパーマーケットに行けば98円で買えたはずだが、今では150円ほど出さないと手に入らない。筆者の母などは、買い物に行くたびにイライラしながら帰ってくる始末だ。肉も納豆もシラスも黒はんぺんも価格が高騰しているから、ダイエットついでに食事量を減らせということらしい。そんな状況だから、大きな買い物もしづらくなった。
ましてやスマホに10万円以上も投じるのは、楽な行動ではない。しかし、ここ最近のスマホメーカーは「ハイエンドモデル一辺倒」にこだわらなくなっている。低価格帯のスマホの機能・スペック向上に力を入れるようになったのだ。
筆者が注目した低価格機
11月29日、都内の会場にてOPPOの新製品発表会が催された。
今回発表されたのはスマホ2機種、タブレット1機種、そしてそれに付随する周辺機器類である。目玉は約3年ぶりのFindシリーズの新作『OPPO Find X8』。これはSNSでも、以前から「Findシリーズの後継機を希望」というような声が多数あった。
しかし、筆者が今回注目したのは低価格機の『OPPO A3 5G』だ。
OPPOのローエンドモデルは、正直に言うとまったくの期待外れの製品もあったりする。では、OPPO A3 5Gはどうか。結論から言えば「スマホでのゲームは一切しない人にはちょうどいい製品」である。
プロセッサーは現状ではミドルクラスのスペックを持つMediaTek Dimensity 6300。アウトカメラは最大約5,000万画素の広角カメラと約200万画素の深度カメラ、インカメラは800万画素。メモリは4GB(8GB相当に拡張可能)、内蔵ストレージは128GBとなっている。
しかし、OPPO A3 5Gの本当の見どころは耐久力である。
スマホで釘打ち
この製品はSGSと米国軍用規格に準拠のMIL-STD-810H認証を取得。CSGガラスや内部のクッション材など、本体を落下させてしまった時のことをこれでもかと想定している。1.3mからの落下にも対応するというが、実際に大理石の床の上にOPPO A3 5Gを落下させるコーナーも設けられていた。発表会に出席した記者は、OPPO A3 5Gを容赦なく硬い床にぶつけていた。
そして、このコーナーではなぜか釘打ち体験も用意。
OPPO A3 5Gのガラス面を使って、言い換えればスマホをハンマー代わりにして、木材に釘を打つというものである。こんなことをしても、OPPO A3 5Gの画面は割れないというのだ。そうか、それなら実際に試してみよう。筆者は175cm96kg、格闘技歴24年(MMA、グラップリング、詠春拳)である。
OPPO A3 5Gを右手に持ち、それを木材に立てた釘に勢いよく振り下ろす。とんでもない衝撃音が会場に響き渡る。筆者も調子に乗り、真上からだけでなくやや斜めからフォアハンド、そしてバックハンドで釘の頭を殴る。
その後、画面を見てみる。ヒビすら入っていない。こ、これはとんでもない耐久力だぞ!?