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OJTに向いていない人の特徴と周りに与える影響

2024.12.10

OJTに向いていない人の特徴と職場への影響を明らかにし、適切な対応策や代替教育方法を紹介。OJTに向いていない人向けにはどう教育すべきかも解説する。

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)は、多くの企業で新人教育の基本となる方法だ。しかし、OJTには「向いている人」と「向いていない人」が存在する。

本記事では、OJTに向いていない人の特徴や、その影響、さらにそのような人にはどう対応すればよいかを詳しく解説する。OJTがうまくいかずに悩んでいる人、もしくは指導役としての課題を感じている人は、ぜひ参考にしてほしい。

OJTに向いていない人の特徴は?

OJTは、職場で実務を通じてスキルを学ぶ教育手法であり、新人教育の重要な方法。しかし、すべての人がこの方法に適しているわけではない。はじめに、OJTがフィットしない人の具体的な特徴を見ていこう。

自己管理能力が低い

自己管理能力が低い人は、OJT環境で成果を出すことが難しい。仕事の優先順位をつけられなかったり、期限内にタスクを完了させられなかったりすることで、周囲に迷惑をかけるケースが多いからだ。

例えば、指導者が進捗確認を行うたびに同じ説明を繰り返さなければならないと、教育の効率が大幅に低下してしまう。また、こうした人は計画性がないため、学びを活かして次のステップに進むのが遅れる傾向もあるだろう。

指導やサポートを受け入れる姿勢がない

指導やサポートを素直に受け入れる姿勢が欠けている場合も、OJTに向いていない人の特徴といえる。特に、自分のやり方に固執し、他者の助言を拒む態度を取る人は、OJTの本質である「指導を通じた成長」を妨げることになる。

また、指導を受ける際に受動的な態度を見せたり、指導内容に反発したりする場合、教育者がモチベーションを失い、双方の関係が悪化するリスクもある。

OJTに向いていない人が職場に与える影響

OJTに向いていない人が職場にいる場合、その影響は指導者だけでなく、チーム全体や会社全体にも広がることもある。ここでは、具体的に社内でどのような影響が出るのかを確認しておこう。

チーム全体の効率低下

OJTに向いていない人がいると、指導者がその人に多くの時間を割かざるを得なくなる。その結果、指導者の他の業務が滞り、チーム全体の生産性が低下する可能性が高い。

例えば、タスクの進行が遅れたり、他のメンバーへのフォローが不足したりすることで、職場全体の士気にも影響を与える。特にプロジェクトの進行が重要な時期に、このような状況が発生すると、プロジェクト全体に悪影響を及ぼす危険もある点を覚えておこう。

新人のモチベーション低下

OJTに向いていない人自身がストレスを感じるだけでなく、職場の雰囲気にも影響を及ぼすことがある。適応できない状況が続くと、本人が「自分はこの職場に合わない」と感じ、モチベーションを失う可能性が高い。

さらに、他の新人がその状況を目の当たりにすることで、「この職場のOJTはサポートが不十分だ」と感じてしまう場合もある。最悪の場合、離職につながり、企業の人材育成コストが無駄になるリスクもある。

OJTに向いていない人への適切な対応策

OJTに向いていない人が職場にいる場合、適切な対応を取ることで、個人の成長と組織全体の生産性を向上させることが可能だ。ここでは、具体的な対応策を紹介する。

適材適所の業務配置を行う

個々の能力や特性を考慮し、適切な業務に配置することが重要だ。例えば、自己管理が苦手な人には、明確な指示やサポートが得られる環境を整える。また、指導を受け入れにくい人には、信頼関係を築けるメンターを配置するなどの方法も検討しよう。これにより、個々の弱点を補完し、業務効率を高めることができる。

メンターやトレーナーの質を向上させる

指導者自身のスキルアップも欠かせない。OJTトレーナーに対して、効果的な指導方法やコミュニケーション技術の研修を実施することで、指導力を高めることができる。これにより、OJTに向いていない人への適切なサポートが可能となり、全体の教育効果が向上する。

これらの対応策を実施することで、OJTに向いていない人でも効果的に育成することが可能だ。組織としてのサポート体制を整えることが、個人と組織の成長につながる。

OJTに向いている人と向いていない人の違い

OJTにおいて、向いている人と向いていない人では、学習効果や職場への適応度に大きな差が生まれる。ここでは、その違いを明確にすることで、どのような人材がOJTに適しているのかを理解してほしい。

向いている人の特徴は柔軟性と積極性

OJTに向いている人の最大の特徴は、柔軟性と積極性だ。新しい環境や業務に対して前向きに取り組み、自ら学ぼうとする姿勢がある。具体的には、以下のような特性が挙げられる。

・自己成長意欲が高い:常に自分のスキルを向上させたいと考え、課題に対して積極的に挑戦する。

・コミュニケーション能力が高い:指導者や同僚との円滑なコミュニケーションを通じて、疑問点や課題を共有し解決に導く。

フィードバックを素直に受け入れる:指摘やアドバイスを前向きに受け止め、改善に活かすことができる。

これらの特徴を持つ人は、OJTを通じて効率的にスキルを習得し、組織内での成長も早い。

向いていない人の特徴は受動的な姿勢

一方で、OJTに向いていない人は受動的な姿勢が目立つ。新しい知識やスキルの習得に対して消極的であり、指導を受ける際にも積極性が欠けている。具体的な特徴としては以下が挙げられる。

・自己主張が強すぎる:自分のやり方に固執し、他者の意見や指導を受け入れにくい。

・学習意欲が低い:新しいことを学ぶ意欲が乏しく、現状維持を好む。

・コミュニケーション不足:必要な情報を共有せず、問題が起きても報告しない。

これらの特徴を持つ人は、OJTの効果を十分に得ることが難しく、組織内での適応や成長が遅れがちだ。

OJTが難しい場合の他の教育方法

OJTは効果的な教育手法だが、すべての場面で万能というわけではない。特にOJTに向いていない人がいる場合や、職場の環境が整っていない場合は、他の教育方法を併用することが必要だ。最後に、OJT以外の代表的な教育方法を紹介する。

Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)の活用

Off-JTは、職場外で行われる座学や研修を指す。理論的な知識や基礎スキルを学ぶ場として非常に有効だ。Off-JTのメリットは以下の通り。

・体系的な学習が可能:仕事の現場では得られない理論や背景知識を、計画的に学ぶことができる。例えば、専門講師による研修やセミナーを通じて、基礎的な知識をしっかりと身につけることができる。

  • 環境に左右されない:職場の忙しさや雰囲気に影響されることなく、落ち着いた環境で集中して学習することが可能だ。

OJTと組み合わせることで、現場での学びを補完し、より効果的な人材育成が期待できるはずだ。

eラーニングや実地訓練の併用

近年、eラーニングやデジタルツールを活用した教育方法が注目されている。これらは柔軟性が高く、個々のペースに合わせた学習が可能だ。

eラーニングのメリットは、インターネットを活用して、どこからでも学習ができるため、自己管理が難しい人でも計画的に進めやすい点だ。また、繰り返し学習が可能な点も大きなメリット。

また、模擬業務やシミュレーションを通じて、実際の仕事に近い形でスキルを学ぶ方法も有効だ。特にOJTに苦手意識を持つ人にとっては、失敗を恐れず挑戦できる環境として有用である。

これらの方法をOJTと組み合わせることで、多様な学びの場を提供し、個々の成長を促すことができるはずだ。

※情報は万全を期していますが、正確性を保証するものではありません。

文/編集部

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