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知ってた?封筒の郵便番号を縦書きにする時と横書きにする時の判断基準と書き方のポイント

2025.02.17

ビジネスにおいて封筒でのやり取りが必要になった場合、縦書きと横書きどちらを選ぶべきか判断基準に迷うことがある。それぞれに意味があり、使い分けが必要である。

封筒に郵便番号を記載する際、多くの場合は横書きで記入をするが、使用する場面によっては縦書きで記入することもある。

封筒の宛名書きは仕事はもちろん冠婚葬祭などでも必要になる。場面に応じた最適な宛名書きの方法を知り、場面に応じて使い分けることは、教養あるビジネスパーソンとして必須といえるだろう。

そこで本記事では、郵便番号を縦書き、横書きで記載する際のマナーや宛名書きの方法について紹介する。正しい使い方を知り、場面に応じた最適な宛名書きができるようになろう。

仕事における封筒の縦書きと横書きの判断基準

まずは仕事における封筒の縦書きと横書きの判断基準について解説していこう。

■縦書きで作成するべき封筒

コミュニケーションツールが増え、ペーパレス化している昨今、以前に比べて郵便物でのやり取りは少なくなっている。しかし、いざ封筒でのやり取りが必要になった場合、その書き方の判断基準に迷うことがある。基本的には、縦書きと横書きの使い方に決まりはない。しかし、縦書きと横書きにはそれぞれ使用する際の意味があり、使い分けが必要である。

一般的には縦書きのほうが丁寧な印象を与えるため、目上の方やビジネスシーンで送る際は、縦書きが好まれる。また、縦書きはどんな場面でも丁寧な印象を与えるため、書き方に迷った際は、縦書きにしておくとよい。

注意点として、横書きの文書を縦書き用の封筒に入れることや縦書きの文書を横書き用の封筒に入れることは良くないとされているため、封筒の中に入れる書類の種類に応じて使い分けることが大切である。

■横書きで作成するべき封筒

縦書きはどのような場面でも使用できるのに対し、横書きはカジュアルな印象があり、親しい間柄に対して送ることが多い。また、縦書きの封筒は日本の伝統的な文書様式である縦書きに対応した封筒であるのに対し、横書き封筒は欧米の文書様式に準拠している。従って洋風の装いやお洒落、カジュアルなイメージを出したい場合に適している。

また、パソコンでラベル印刷する際も、ほとんどが横書きで印刷されるため、ラベル印刷の場合は縦書きの封筒に横書きのラベルでも失礼とはみなされない。横書きであっても正しい書き方で使用されていれば問題はなく、受け取る側も知識として覚えておくと良いだろう。例外として、企業に送る履歴書などの応募書類の場合は、縦書き横書きどちらでもよいとされていることも知っておこう。

【表書き】縦書き封筒の正しい郵便番号・住所・宛名の書き方

ビジネスの場で最もポピュラーなのが縦書き封筒である。まずは縦書き封筒の正しい書き方を解説していこう。

■【表書き】縦書き封筒の郵便番号の書き方

和封筒とは縦長の封筒のことで、短辺に封入口がある封筒のことである。多くの企業で縦書き封筒が採用されているので馴染みの深い封筒といえるだろう。

郵便番号を縦書きで記載する場合は、漢数字を使うのが一般的で、ゼロ(0)を縦書きで書く場合「〇」または「零」を使用し、ハイフンは縦「|」を使用する。また、郵便番号で使用する漢数字は「十」や「百」は使用しない。「〇、一、二、三、四、五、六、七、八、九、」のみ使用することを覚えておこう。

会社名やマンション名にアルファベットを使用する際は、アルファベットを横書きにするのではなく、縦書きで記入する。

郵便番号は右端に書き、切手は封筒の左上に貼るようにする。このとき「〒」マークを記載すれば良いか迷うこともあるだろうが、基本的には「〒」マークを記載する必要はない。

本記事では郵便番号を記載する方法を場所ごとに紹介するが、全て「〒」マークは記載しない方法で統一する。

■【表書き】縦書き封筒の住所の書き方

縦書き封筒の場合、住所も縦書きで記入するのが基本である。住所は封筒の中央右端から書き始めるのが基本で、郵便番号枠がある場合は、郵便番号枠の下に1文字分のスペースを空けて記入する。住所は都道府県、市区町村、丁目、番地の順に記載するのが基本である。

オフィスビルやマンションなどの建物の場合は、建物名、階数、部屋番号の順で省略せずに記入する。住所が長い場合は無理に1行に収める必要はなく、改行しても良い。

記入する前に改行の有無を確認し、文字の大きさやバランスを考えておくとスマートに記入できる。また、改行の際は、1‐2行目の末尾をそろえると綺麗にまとまるので、全体のバランスも意識しておこう。

■【表書き】縦書き封筒の宛名の書き方

縦書き封筒で宛名を書く場合、最も重要なのは届ける相手の氏名である。仕事で封筒を送る場合は会社名や部署名、役職名も重要であるが、最も大きく記載するのが相手の氏名である。宛名を書く場合、まず相手の氏名を封筒の中央に記載する。

大きさは住所を記載した文字の大きさの倍のサイズを意識しよう。相手の会社名や部署名は氏名の右側に配置するのが一般的であり、会社名や部署名の大きさは住所を記載する場合と同じで構わない。

相手の役職を記載したい場合には、氏名の上に記載するが、文字の大きさは氏名と同じではなく、住所や会社名、部署名と同じ大きさにしておくのがポイントである。封筒の宛名書きの上で最も大きく記載するのは相手の氏名であり、住所や会社名、部署名や役職は相手を構成する一要素であると認識しておこう。

それだけ相手の氏名は大切に扱うべきであり、この心遣いこそがビジネスパーソンとしてのマナーであることを忘れてはいけない。また、相手の法人格(株式会社や一般社団法人)を(株)や(一社)と略したり、社名、屋号を略すことはマナー違反にあたる。法人格や社名、屋号は正式名称を記載するように注意しておこう。

【裏書き】縦書き封筒の正しい郵便番号・住所・宛名の書き方

続いて、縦書き封筒の裏書の方法について解説していこう。

■【裏書き】縦書き封筒の郵便番号の書き方

縦書き封筒の裏書きは、差出人の住所や封かん日などの情報を記載するのが一般的である。表書きと似ている部分は多いが、郵便番号枠の有無によって郵便番号を記載する位置が大きく変わってくるため注意が必要である。

郵便番号の書き方は、封筒裏面に郵便番号枠がある場合には郵便番号枠の中に記載する。郵便番号枠は基本的に封筒裏面の左下に配置されていることが多いので、ここに郵便番号を記載していこう。

封筒に郵便番号の枠がない場合には、封筒裏面中央のやや上側に郵便番号を記載する。

しかし、この点を知らない人は意外に多く、郵便番号枠が無くても封筒左下に郵便番号を記載するケースが多い。こういった細かい点に教養が現れるので、封筒裏面を記載する際にはぜひ意識していただきたい。

■【裏書き】縦書き封筒の住所の書き方

縦書き封筒の裏書きは、先述したとおり郵便番号枠の有無によって郵便番号の記載位置が異なる。必然的に住所を記載する位置も郵便番号枠の有無によって変わってくるので注意が必要である。

住所は郵便番号枠がある場合には封筒左下に、郵便番号枠が無い場合には封筒裏面の中央部に記載しよう。郵便番号枠が無い場合は中央右側に住所を記載し、中央左側に差出人を記載するので、バランスに注意して記載すると良い。

なお、住所と差出人の氏名の文字は末尾の高さを均一にすると美しく見えるので、同じ高さになるように記載しよう。

■【裏書き】縦書き封筒の宛名の書き方

差出人は郵便番号と住所を記載した要領と同じように記載しよう。

郵便番号枠のある縦書き封筒の場合は封筒の左側に会社名・部署名・差出人の順に記載する。同様に郵便番号枠の無い縦書き封筒の場合は、封筒の中央左側、住所の左隣にくるように会社名・部署名・名前の順に記載する。

封をする場合、封筒は糊で閉じるのがマナーだ。糊が無い場合には封筒のフタ部分に両面テープを貼って封をするのは良いが、セロハンテープで封をするのはマナー違反なので避けておこう。封をしたら封筒が開けられていないことを証明するために「封字」を封の部分に記載する。封字を記載する際には「〆」「封」「緘」などの封字を書くが、どの封字を入れるかは封入する文書の内容によって異なる。

「〆」はどのような文書にも対応しているので、最も使用する頻度が高いといえるだろう。ただし、「〆」ではなく「×」と記載している場合や「〆」が「×」に見えるような書き方をしている場合もあるが、これらはマナー違反だ。誰から見ても「〆」と見えるように意識して記載しよう。

「封」は「〆」よりもかしこまった場面で使用する。そして「緘」は重要な書類を送付する際に使用する。契約書など、特に重要な書類を送る場合には封字ではなく「封緘印」を用いると、より厳重な印象になるので覚えておこう。

また、慶事に関する書面に封字を記載する場合には、「〆」ではなく「寿」「賀」と記載するのが良い。こういった細やかな気遣いができるかどうかが教養の差になるので、特に慶事の場合には意識してこれらの封字を使うように心がけておこう。

さらに、封かん日を入れると封面の近くに記載すると丁寧な印象になるため、記載する場合はフタ部分近くに記載しよう。

【表書き】横書き封筒の正しい郵便番号・住所・宛名の書き方

続いて、横書き封筒の正しい書き方について解説していこう。

■【表書き】横書き封筒の郵便番号の書き方

横書き封筒は主に洋封筒のことを指しており、長辺に封入口があるので開口部が和封筒より大きいのが特徴だ。欧米で長く使用されてきたため、和封筒よりも長い歴史がある。ただし日本では縦書き封筒がビジネスやフォーマルな場面で用いられることが多いため、横書き封筒はカジュアルな印象を持たれやすい。

ビジネスにおいて横書き封筒を使用するのは、招待状や挨拶状などを入れる場面である。縦書き封筒に比べて封入口が長い点を活かして写真やカードなどを入れるのに適しているため、内容物によって使い分けよう。また、和封筒を横にして横書き封筒として記載するケースもあるため、ここでは洋封筒と和封筒のそれぞれを横書きで記載する場合のケースについて紹介していく。

横書きの洋封筒で郵便番号枠が無い場合は、封筒の左端から2文字ほどのスペースを空けて数字で郵便番号を記載するのが一般的だ。一方、横書きの洋封筒に郵便番号枠の記載がある場合や和封筒を横書き封筒として使用する場合は、郵便番号枠の中に郵便番号を記載しよう。

■【表書き】横書き封筒の住所の書き方

横書きの洋封筒に住所を記載する場合、郵便番号枠の有無に関わらず、封筒左上に横書きで記載するのが一般的である。洋封筒を使用する場合は切手を表面右上に貼付するため、切手を貼るスペースを空けておこう。

和封筒を横書き封筒として使用する場合も郵便番号枠の有無に関わらず、洋封筒と同じように切手を表面右上に貼付する。

切手の位置が決まったら、表面左上から横書きで住所を記載する。住所を記載する場合は洋封筒も和封筒も同様に記載すれば良い。当然ではあるが、住所を記載する際は切手を貼付するスペースに重複しないように、適宜改行を加えよう。

■【表書き】横書き封筒の宛名の書き方

横書き封筒に宛名を記載する場合は住所の記載方法と同様に、和封筒も洋封筒も同じ記載方法で、会社名・部署名・宛名を記載する。このとき、縦書きと同じように法人格や社名を省略せず、正式名称で記載するように注意しよう。

宛名を記載する場合は縦書きの封筒と同じように住所・会社名・部署名は同じ大きさで書き、宛名は住所などを記載した文字の大きさの倍の大きさになるように記載する。また、住所と宛名の末尾を揃えると見た目の印象が良くなるので、末尾の位置も意識しておこう。

【裏書き】横書き封筒の正しい郵便番号・住所・宛名の書き方

続いて、横書き封筒の裏書きの正しい書き方について解説していこう。

■【裏書き】横書き封筒の郵便番号の書き方

横書き封筒の裏書きの書き方は洋封筒と和封筒によって異なる。洋封筒を使用する場合には、郵便番号枠の有無に関わらず裏面中央下部に郵便番号を記載しよう。和封筒を使用する場合で郵便番号枠がある場合には枠内に郵便番号を記載する。

郵便番号枠が無い場合には、裏面右下に住所と宛名が記載できるスペースを空けて郵便番号を記載しよう。

■【裏書き】横書き封筒の住所の書き方

横書き封筒の裏書きは郵便番号を記載した場所の下に書くことを意識しておけば問題ない。ポイントは、封筒の真ん中よりも下にすべての文字が入るように書くことと、書き出しを郵便番号の開始位置に揃えることである。また、洋封筒の場合は封をした際に文字が隠れてしまわないよう、記載する場所をあらかじめイメージしておこう。

和封筒を使用する場合、フタ部分が裏面左側になるようにするのが基本なので文字が隠れてしまう心配はないが、折れている部分にかからないように記載するとスマートに見える。

■【裏書き】横書き封筒の宛名の書き方

差出人は、表書きの宛名と同様に住所の下に住所等の2倍の大きさになるように記載する。やや大きな文字で記載する。洋封筒に名前を記載する場合は中央揃えになるように意識しておこう。和封筒に名前を記載する場合は住所の末尾と名前の末尾の位置が揃うように右詰めで記載すると美しく見えるため、意識して記載しよう。

横書き封筒に封かん日を記載する場合は、封筒の真ん中の左寄りのところに日付を記載する。封締めの「〆」は不要だが、書いても失礼ではない。また、洋封筒は封減シールを貼ることも珍しくない。封減シールは内容と関連のあるデザインのものを使用するのが一般的である。さらに、洋封筒で格式を出す場合には封蝋を使うこともある。

和封筒の場合は縦書きと同様に封締めの「〆」を入れておけば良いだろう。

まとめ

今回は封筒の郵便番号の記載方法を中心に、縦書き封筒と横書き封筒の記載方法について解説した。縦書きと横書きでは記載の方法が異なるため、正しい記載方法を知っておくことはビジネスパーソンの教養として重要である。

また洋封筒と和封筒では、郵便番号や宛名の記載方法が異なる場合があるため、使用する封筒の種類に応じて適切に記載できるように注意しておこう。

近年はメールやビジネスチャットによるコミュニケーションが主流となってきたので、書面でのやり取りは減っている。しかし、重要書類のやり取りは今でも封筒を使用した書面でのやり取りが一般的であるため、封筒の書き方に関するマナーを知っておくことの重要性は今でも変わらない。

ビジネスシーンではマナーを守り適切に宛名や住所を書くことで相手からの印象が大きく変わってくる。だからこそ正しい書き方を身につけ、共にビジネスを進めるに足る人物であるという印象を相手に与えられるように心がけていこう。

文/太田 佳祐(おおた けいすけ)
人材系企業にて求人広告の営業や人材紹介部署の立ち上げやマネジメントを経験。転職し、新規事業部門にて新事業の立ち上げや採用業務に従事したのちに独立(ライター・カウンセラー・セミナー講師)。2021年に政治分野のハラスメント対策を行う法人を立ち上げ、2023年にフリーランスの事業を法人化。プロスポーツチームや自治体、企業や個人の目標達成を伴走型でしながら、ライターとしての執筆や講演活動も行っている。

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