知ると便利な「させていただきます」の類語・言い換え表現
「させていただきます」を使ってよいか迷う場合や、他の言い回しをしたい場合には、どのような言葉に言い換えればよいのだろうか。「させていただきます」の代わりに使える表現として「いたします」「ます」「する」の3つがある。それぞれの使い方について例文を用いながら説明していこう。
■類語・言い換え表現1:「いたします」
「いたします」は「する」の謙譲語となる「いたす」と丁寧語の「ます」を組み合わせた表現である。そのため、「いたします」を使えば、丁寧さを崩さずにスマートに「させていただきます」の言い換えをすることができる。
・例文:「確認させていただきます」→「確認いたします」
ビジネスシーンで相手から資料を受け取った時などに、「確認させていただきます」と返答することは、一見正しいようにも思える。だが、「させていただきます」を使える条件と照らし合わせて考えてみると、確認をすること自体に相手の許可を得る必要性は低いと考えられるため、「確認いたします」と言い換えたほうが、スマートかつ正しい敬語になる。
■類語・言い換え表現2:「ます」
「いたします」をさらにシンプルにして、丁寧語の「ます」だけを残す言い換え表現も可能だ。敬語を使いつつも、簡潔な文章にしたい時には「ます」を使うとよいだろう。
・例文:「後ほど折り返しご連絡させていただきます」→「後ほど折り返しご連絡いたします」
「ご連絡させていただきます」を「ご連絡いたします」とすることで、伝えたい内容をシンプルに相手に伝えることができる。上記の例文の「ご連絡」のように、他の箇所でも敬語表現が使われている文章の場合には、「させていただきます」を「ます」と言い換えることで、丁寧さは崩さずに、簡潔で伝わりやすい文章になるケースもある。
■類語・言い換え表現3:「する」
文脈によっては、「させていただきます」を敬語表現ではない「する」という言葉に置き換えることで、かえって読みやすい文章となることもある。例文を見てみよう。
・例文:「添付させていただきます資料をご参照ください」→「添付する資料をご参照ください」
上記の例では、「添付させていただきます」の部分を「添付する」という敬語ではない表現に置き換えている。しかし、後半の「ご参照ください」の部分に敬語が使われているため、全体としては言い換え後の方が伝わりやすい文章になっているのがわかる。
まとめ
この記事では、「させていただきます」の意味と、ビジネスにおける正しい使い方や言い換え表現について解説した。ビジネスシーンで「させていただきます」はよく使われる表現であるが、誤用も多く見られる言葉である。今一度、「させていただきます」の正しい使い方ができているかを確認し、必要に応じて「いただきます」や「ます」などの言い換えの言葉も使いながらスマートで伝わりやすい表現を目指すとよいだろう。
文/羽守ゆき
慶應義塾大学を卒業後、大手IT企業に就職。システム開発、営業を経て、企業のデータ活用を支援するITコンサルタントとして10年超のキャリアを積む。官公庁、金融、メディア、メーカー、小売など携わったプロジェクトは多岐にわたる。現在もITコンサルタントに従事するかたわら、ライターとして活動中。