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2024年Jリーグも12月8日に全日程を終えるが、この時期になると、増えてくるのが、現役引退のニュース。今年も数々のベテラン選手がピッチを去ることになる。
2025年から群馬の社長として新たなスタートを切る細貝萌(筆者撮影)
2024年を最後に10人以上の日本代表経験者が引退へ
日本代表としてワールドカップに出た人材で言うと、今のところ、98年フランス大会参戦の50歳・伊東輝悦(沼津)、2014年ブラジルW杯出場の38歳・青山敏弘(広島)の2人がキャリアに区切りをつけるという。
一方、代表経験者という枠組みに広げると、興梠慎三と宇賀神友弥(浦和)、山田大記(磐田)、藤田直之(鳥栖)、細貝萌(群馬)、森脇良太(愛媛)、梅崎司(大分)、水野晃樹(岩手)と一気に人数が増えてくる。日の丸を背負った大物が次々と表舞台を去っていくのである。
2024年夏に日本代表通算50ゴールという偉大な実績を残した岡崎慎司(バサラ・マインツ監督)が一足先に引退したが、青山、興梠、細貝、森脇は彼と同じ86年生まれ。本田圭佑・長友佑都(FC東京)とも同い年だ。2010年代の日本サッカー界をけん引した北京五輪世代が次々と去ることで、1つの時代が終焉を迎えたという印象が強い。
96年アトランタ五輪でブラジルを撃破した「マイアミの軌跡」得点者・伊東輝悦も50歳でユニフォームを脱ぐ(筆者撮影)
やはり多いのは指導者。青山敏弘は広島トップチームコーチが有力か?
彼らは一体、どのような道を歩むのか…。青山、梅崎などは「指導者を目指す」と公言している。特に広島のレジェンド・青山は来年からトップチームコーチへの就任が濃厚と言われる。これが実現すれば、2022年限りで引退した中村俊輔(横浜FCコーチ)、2023年限りで電撃引退した遠藤保仁(G大阪トップコーチ)と同じルート。「偉大な選手だったからこそ、早く監督への道を歩んでほしい」とクラブ側も最大限のサポートをしようとしているのだろう。
2010年ブラジルW杯組では、すでに岩政大樹(現解説者)がJリーグ監督デビューを果たしているが、数年後には2014年ブラジルW杯組の監督も誕生するかもしれない。世界を見渡せば、30代でトップレベルのチームを率いている例も少なくないだけに、そういう人材がどんどん増えてほしいものである。
2019年アジアカップが青山敏弘の日本代表最後の活動になった(筆者撮影)