あなたは大丈夫？「報連相」ができない人の特徴

「報連相」は時代遅れといわれることも

報連相は、昨今のビジネスで求められるスピードや柔軟性に対応しきれていないことを理由に、「時代遅れ」といわれることもあります。あまりにも業務が煩雑で忙しいときは、報連相を徹底することがむしろタイムロスを招く場合もあるためです。

ただし、先述した報連相のポイントを押さえて行えば、効率的かつ迅速に報連相を行えるでしょう。

「報連相」以外の情報を共有する手段

報連相以外にも、情報を共有する手段は存在します。具体的には、「かくれんぼう（確連報）」「ざっそう（雑相）」「ソラ・アメ・カサ」の3つが該当します。それぞれの内容を確認しましょう。

■かくれんぼう

「かくれんぼう（確連報）」は、確認・連絡・報告の頭文字を取った言葉で、社員の自主性を尊重する情報共有の手法です。

「確認」を重視する点が特徴で、部下が自身の判断によって上司に確認を行うため、自分で考えて行動する力を育てやすいといえます。

■ざっそう

「ざっそう（雑相）」は、雑談・相談の頭文字をつなげた言葉で、情報共有の手段の1つです。雑談を通じて情報を伝えつつ、問題があれば相談する方法を指します。形式的報連相よりも自然に情報を共有でき、相談しやすい環境が構築されることがメリットです。

ただし、雑談に終始してしまい、重要な情報を共有できないで終わってしまうこともある点に注意が必要です。

■ソラ・アメ・カサ

「ソラ・アメ・カサ」はマッキンゼー日本支社で開発された、思考のフレームワークです。以下のようなフレームワークに沿って情報を伝えると、受け取る側との解釈のズレが生まれにくく、適切に情報共有ができるといわれています。

・ソラ「曇り空になってきた」（事実）

・アメ「雨が降りそうだ」（解釈・判断）

・カサ「傘が必要だ」（対策・行動）

「報連相」のポイントを押さえて業務を円滑にすすめよう

報連相とは、報告・連絡・相談の3つの頭文字をつなぎ合わせた、情報共有の手法のことです。形式的な側面があるため、昨今のビジネスに求められるスピードに対応しきれないといわれることもありますが、「適切なタイミングで行う」「結論から述べ始める」「解決策も考えておく」などのポイントを押さえれば、効率的かつ迅速に報連相を行うことが可能です。適切な報連相を行い、業務を円滑にすすめていきましょう。

構成／橘 真咲