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「日中」とは何時から何時までを指す?

2025.01.16

「日中」が具体的に何時から何時までを意味するのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか?明確な定義はなく、正午を基準にその前後数時間を指すこともあれば、日の出から日の入りまでを指すこともあります。今回は「日中」の意味や時間帯、類似表現などを解説します。

「日中」の意味

「日中」は「にっちゅう」もしくは「ひなか」と読み、日が出ている昼間をあらわす表現です。「日中は留守にしていることが多い」などと使います。ピンポイントに、お昼の12時の意味である「正午」を指すこともあります。

「日中」とは何時から何時まで?

日中とは、基本的に日が出ている昼間を意味する言葉ですが、気象用語としての日中は特定の時間帯を指すなど、具体的な時間帯をあらわす場合もあります。それぞれの時間帯を確認しましょう。

■正午を基準にする場合

日中は、正午を基準としてその前および後の数時間を指す場合があります。

■気象用語として用いる場合

気象庁が発表している、時間帯を表現する言葉を示す「1日の時間細分の用語」では、日中は午前9時頃から18時頃までをあらわします。天気予報で「明日日中の気温」や「日中は雨が降る」という場合は、午前9時頃から18時頃までを指していると捉えましょう。

■日のある間とする場合

日中は、日の出から日の入りまでの、太陽が見えている時間帯を指すこともあります。日の出や日の入りは、地域や季節によってさまざまです。そのため、このパターンは時間帯が決まっているわけではないことが特徴です。

「日中」の類似表現

ここでは、日中と同じような意味を持つ言葉をご紹介します。いずれも昼間や、日の出から日没までを意味する言葉です。

■昼日中

昼日中は「ひるひなか」と読み、昼間や日中を強調して表現する言葉です。「まっぴるま」がニュアンスとして近いといえるでしょう。「昼日中からワインを飲む」などと使います。

参考:デジタル大辞泉

■日脚

日脚は「にっきゃく」または「ひあし」と読み、日の出から日没までの時間の長さや、昼間の時間を意味し、「日足」とも書きます。「日脚が長くなってきた」という表現を、1度は耳にしたことがある方がほとんどでしょう。

また、「日足も短くなりました」は、秋の時候の挨拶として用いられます。

参考:デジタル大辞泉

■日の中

日の中は「ひのうち」と読み、日の出から日没までの時間帯を指します。日中という表現によく似ていますが、日中はいくつかの時間帯をあらわすのに対し、日の中は基本的に「日の出から日没までの時間帯」のみを意味する点が異なるといえるでしょう。「その日のうち」という意味もあります。

参考:デジタル大辞泉

■真っ昼間

真っ昼間は「まっぴるま」と読み、昼の真っ最中を意味する言葉です。午前か午後かの縛りはほぼなく、正午に近い時間帯を指します。日中には日の出から日没までの時間帯の意味がありますが、真っ昼間が該当する時間帯はそれよりもさらに短いことが特徴です。「真っ昼間に車を盗まれた」のように使います。

■白昼

白昼は「はくちゅう」と読み、日中に近い意味合いの表現です。「白」には、明るくはっきりしているという意味もあることから、日中の明るい時間帯というニュアンスも含みます。「白昼堂々と行われた事件」などと使います。

また、白昼を使った「白昼夢」は、日中目を覚ましたまま、空想や想像を夢のように映像として見ていることを指す言葉です。

参考:デジタル大辞泉

「日中」以外の時間帯をあらわす言葉

日中のほか、「夜明け」や「夜半」など、時間帯をあらわす言葉は数多く存在します。日常では、これらの言葉について、何時から何時までをあらわすのかについては細かく定義せず使われることがほとんどでしょう。しかし、天気予報で時刻を示す際に用いる、気象庁の「1日の時間細分の用語」では、それぞれが何をあらわすのかについて決められています。

ここからは1日を3つの区分に分け、それぞれに含まれる日中以外の時間帯をあらわす言葉をご紹介します。

■午前0時から午前中まで

午前0時から午前中までの、時間帯をあらわす言葉は以下のとおりです。

・未明(みめい):午前0時〜午前3時頃。まだ夜が明けきらない頃

・夜明け前:日の出前の2時間ほど

・夜明け:日の出前の徐々に空が明るくなる、夜が明ける頃

・早朝:季節や場所によって変わるものの、夜明けからおよそ1〜2時間の時間帯。一般的に多くの人々が活動を始める前

・朝:午前6時頃から午前9時頃まで

・午前中:通常は午前0時から正午まで。午前5時もしくは11時に発表される予報の中で使われるときは、発表時からその日の正午までに対して使用される

■昼から夕方まで

昼から夕方にかけては、以下のように表現されます。

・昼頃:正午をはさみ、前後1時間程度

・昼前:午前9時頃〜午後0時頃

・昼過ぎ:午後0時頃〜午後3時頃

・午後:午後0時頃〜午前0時頃

・夕方:午後3時頃〜午後6時頃

夕方は「日が暮れる頃」ではなく、午後3時〜午後6時と、比較的早い時刻から始まります。また、午後は、午後0時頃〜午前0時頃までの12時間という長い時間を指すことがわかります。気象庁で使う用語では、午後の次に夕方が訪れるのではなく、午後の中に夕方も夜も含まれていることがポイントです。

■夜から深夜まで

夜から深夜までについては以下をご参照ください。 

・夜のはじめ頃:午後6時頃〜午後9時頃

・夜:午後6時頃〜翌午前6時頃。ただし、府県天気予報では午後6時頃〜午前0時頃の時間帯を指す

・夜遅く:午後9時頃〜午前0時頃

・夜半前(やはんまえ):午前0時の前の2時間ほど

夜は、午後9時を境に「はじめ頃」と「遅く」に分かれることを知っておきましょう。また、夜半とは午前0時を指します。

日本古来の時間帯をあらわす言葉

日本には、古来から伝わる時間帯をあらわす言葉もあります。昔の人々は一年を通じて季節の移り変わりを、日々の中では日の出や日没、月の満ち欠けなどから時間を認識し、繊細な感性でそれぞれの時間を美しく表現してきました。古来から伝わる時間帯を意味する言葉は、以下のとおりです。

・暁(あかつき):夜明けのまだ薄暗い時分

・曙(あけぼの):夜明け 

・黎明(れいめい):夜明け

・朝ぼらけ(あさぼらけ):夜明け 

・有明(ありあけ):月が空に残っているうちに夜が明ける、その時間帯の夜明け

朝まだき(あさまだき):夜が明けきらない早朝

・東雲(しののめ):早朝のわずかに明るくなる頃

昼下がり(ひるさがり):正午を少し過ぎた頃

黄昏(たそがれどき):日が暮れる薄暗い頃

・夕闇(ゆうやみ):日没後、月が出るまでの時間帯

・小夜(さよ):夜

宵の口(よいのくち):日が沈んですぐ

夜更け(よふけ):深夜

夜もすがら(よるもすがら):一晩中

・ひねもす:一日中

さらに、「春暁とは、春の夜が明ける少し手前の暗い時間のことをあらわすといわれています。

「日中」の意味を理解して正しく使おう

日中とは、日が出ている昼間をあらわす表現です。ビジネスシーンや日常生活で頻繁に使用しているものの、「具体的に何時から何時頃をあらわしているのか」を認識している方は少ないでしょう。そのため、お互いに「日中」という表現を使っていても、イメージする時間帯がズレていることから、話が噛み合わないという状況も起こり得るため注意が必要です。

日中は、ピンポイントに、お昼の12時の意味である「正午」を指すこともあります。さらに、気象用語として日中を使う場合、午前9時頃から18時頃までをあらわすほか、正午を基準としてその前および後の数時間を指す場合もあります。

日中の類似表現は、「昼日中」「日脚」「日の中」「真っ昼間」「白昼」などです。いずれも昼間や日の出から日没までの時間帯を指す言葉です。

また、「日中」以外の時間帯をあらわす言葉としては、「夜明け」や「夜半」などがあります。通常はこれらの言葉について、何時から何時までをあらわすのかについては細かく定義せず使われているでしょう。しかし、天気予報で時刻を示す際に用いる、気象庁の「1日の時間細分の用語」では、それぞれが何をあらわすのかについて決められています。

そのほか、日本には、古来から伝わる時間帯をあらわす言葉もあります。昔の人々は、日々の中で日の出や日没、月の満ち欠けなどから時間を認識し、繊細な感性でそれぞれの時間を美しく表現してきました。具体的には、暁や曙、黎明などが挙げられます。

日頃なにげなく使用している日中の意味を理解して、正しく使えるようにしましょう。また、付随して類似表現やそのほかの時間帯の言い方を知ることで、語彙や知識の幅を広げられるでしょう。

構成/橘 真咲

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