東海旅客鉄道(以下「JR東海」)と三協立山、ジェイアール東海商事は、東海道新幹線車両のアルミをリサイクルした建材「Re ALumi T(リ アルミ T) 」を共同開発。三井不動産レジデンシャルの新築物件において、「Re ALumi T」がサッシとして初採用されることが決定した。
「Re ALumi T」の特徴や商品概要は以下のとおり。
「Re ALumi T」の特徴
・『東海道新幹線再生アルミ』の高い強度・耐候性・表面処理性を活かした建材。
・新地金(しんじがね:天然資源から抽出したアルミの原材料)を使用する一般的なアルミ建材と比べて製造時のCO2排出量を大幅に削減できるため、カーボンニュートラルの実現に寄与する。
・マテリアルリサイクルを通じて、アルミの国内循環比率を向上させることで、サーキュラーエコノミーの実現にも貢献。
「Re ALumi T」の商品詳細
(1)「Re ALumi T50」
・東海道新幹線再生アルミを50%使用
・製造時のCO2排出量を約4割削減(新地金比)
・主にカーテンウォールやサッシなどに使用
・2024年11月21日(木)より受注開始
(2)「Re ALumi T100」
・東海道新幹線再生アルミを100%使用
・製造時のCO2排出量を約8割削減(新地金比)
・主にルーバーやスパンドレルなどに使用
・2025年3月より受注開始予定
■「Re ALumi T50」の導入予定物件
(1)(仮称)文京区向丘1丁目計画
・三井不動産レジデンシャルが開発中
・2025年9月完成予定
・共同住宅のサッシに導入予定
(2)コートヤード・バイ・マリオット京都駅
・JR東海グループとマリオット・インターナショナルが開発中
・2026年度完成予定
・客室のサッシに導入予定
※画像はすべてイメージです
サステナビリティ活動について
■JR東海グループ
「JR東海では、地球環境保全を経営上の重要なテーマとして、環境関連法令を確実に遵守するとともに、化学物質や廃棄物の適正な管理、削減に取り組んできました。また、廃棄物の適正な管理、削減に取り組み、資源の有効利用を進めています。当社は、グループ会社以外の企業等とも連携して東海道新幹線再生アルミの用途を拡大し、マテリアルリサイクルを通じて環境負荷の低減に取り組んでいきます」
■三協立山
「三協立山では、長期的に目指す方向として2021年に『サステナビリティビジョン2050 Life with Green Technology~「環境技術でひらく、持続可能で豊かな暮らし」を実現する企業グループへ~』を策定しました。その中で「カーボンニュートラルへの挑戦」と「資源の循環」を掲げており、環境配慮商品の開発、温室効果ガスの排出削減などの地球温暖化対策や、循環アルミの使用促進による循環経済への取り組みを通じて、脱炭素社会の実現に貢献していきます」
■三井不動産グループ
「当社グループでは、GROUP DNA『&マーク』の理念『共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける。』に基づき、<社会的価値の創出>と<経済的価値の創出>を車の両輪としてとらえ、経済的価値の創出を更に大きな社会的価値の創出につなげていきたいと考えています」
・三井不動産グループの新グループ長期経営方針「&INNOVATION 2030」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
関連情報
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/1121_02/
構成/清水眞希