GfK/NIQ Japanは、全国のメガネチェーン店における視力矯正用メガネレンズとコンタクトレンズ販売店(※)におけるケア用品の販売実績を元に、市場規模相当に拡大推計して発表した。本稿では同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
※ コンタクトレンズ専門店および眼鏡専門店(インターネット販売を含む)を集計対象とする。
メガネレンズ:平均価格は前年同時期から3.5%増
2024年7‐9月のメガネレンズの販売は、枚数前年比4.2%増となった。タイプ別に見ると、単焦点レンズが4.5%増、累進屈折力レンズが3.2%増と両タイプともに前年同時期を上回った。全体の税抜き平均価格は、レンズ1枚当たり4426円と前年同時期から3.5%増となり、前四半期に続き上昇している。
枚数販売数が堅調に推移したことに加え、平均価格も上昇したため、7‐9月のメガネレンズ全体の金額前年比は7.9%増と好調に推移した。特に単焦点レンズは数量、金額、平均価格の全ての項目で成長率が全体を上回り、市場を牽引した。
コンタクトレンズケア用品:前期に続き各チャネルで二桁の減少
2024年7‐9月のコンタクトレンズケア用品の販売は、金額前年比12.6%減とマイナスで推移した。店頭では11.5%減、インターネットは13.8%減となり、前期に続き各チャネルで二桁の減少となっている。
タイプ別ではハードレンズ用MPSが金額前年比15.8%減と前期からマイナスが拡大し、ソフトレンズ用MPSでは金額30.7%減とマイナス幅の大きさが目立っている。
同じソフトレンズ用でよりプレミアムなタイプとなる過酸化・ポピドンヨードは金額前年比8.3%減となった一方、容量ベースでは2024年1-3月期からプラス成長を維持している。
1リットル当たりの税抜き平均価格はソフトレンズ用MPSが1268円で前年同期比から7.6%ダウン、過酸化・ポピドンヨードでも14.1%減の2268円と価格が下落する動きが続いている。
関連情報
https://nielseniq.com/global/jp/news-center/2024/1119-optics/
構成/清水眞希