世界中のビジネスマンが集まるドバイ。最近、ビジネスマンの間では、どんな働き方のトレンドや関心ごとがあるのだろうか。かねてからドバイでは不動産投資への注目が盛んだが、クリプトという仮想通貨等を含むデジタル資産による不動産投資が昨今のトレンドだという。今回は、ドバイのビジネスマンをとりまくトレンドを紹介する。
ドバイのビジネスマンの働き方のトレンド
ドバイは、アラブ首長国連邦(UAE)における7つの首長国の一つ。超高層ビルが立ち並ぶ大都会であり、世界のセレブたちが集う街だ。日本も含めて、世界各国の企業が進出している。
そんなドバイのビジネスマンの働き方のトレンドについて、今回はドバイの不動産を取り扱うApex Capital Real Estate(アペックスキャピタル リアルエステート)の日本チームの担当者に話を聞いた。同社は日本人にも不動産投資の機会を提供している。
「ドバイの街中では、日本と同じように、スターバックスコーヒーなどのカフェでノートPCを広げて仕事をしている人が多くいます。中には撮影機材とPCで作業をしている人を見かけることもあるので、YouTubeやInstagramなどで活躍されているビデオグラファーのようなクリエイティブな仕事をしている人もいるのでしょう。
また、1日単位、1ヶ月単位の長期利用もできるコワーキングスペースも多くあるため、日によって仕事する場所を変えながら働くといったリモートワークのスタイルでお仕事を進めることもできます」
ドバイのコワーキングスペースを見てみると、日本にそっくり。リモートワークやSNS発信などのトレンドも似通っている。
ドバイのビジネスマンの関心ごと3つ
今、ドバイで最先端を行くビジネスマンが関心を寄せるトピックを3つ紹介してもらった。
1.世界から集まるビジネスショー
「ドバイでも日本と同じくテーマに合わせて、多様な企業が出展する展示会が日々開催されていますが、この秋はAI技術などの先端技術の展示会『GITEX』が盛り上がりました。
ドバイのある中東だけでなく、世界各国の企業が出展するのが特徴で、様々な国のビジネスアプローチに触れることができます。日本企業や政府機関も出展しており、世界の視点で日本のビジネス展開を間近に見ることができて興味深かったです」
2.空飛ぶタクシー
「日本では来年の大阪万博で注目されている空飛ぶクルマですが、ドバイでは空飛ぶタクシーとしての開業準備が進められています。市内に4つの発着所が設けられ、車で45分かかる場所の移動が10分で結ばれる予定です。予約は『Uber(ウーバー)』のアプリを使い、料金もUber社が提供するハイヤー配車サービス『Uber Black』の同額以下を目指しており、順調にテストが進めば2026年の春頃には開業予定とのこと。新しい移動手段の誕生が楽しみです」
3.第二のパーム・ジュメイラが開催進行中
「ドバイには『パーム・ジュメイラ』というヤシの木の形をした人工島があり、高級住宅街や多くの高級ホテルが立ち並ぶ観光スポットがありますが、その南側に、ほぼ同じ形、大きさは約2倍の大きさで作られる『パーム・ジェベル・アリ』と呼ばれる人工島の開発が進んでいます。約35,000世帯の住宅に、80軒以上のホテル、エンターテインメントやレジャー施設が並ぶリゾートエリアが作られる計画で、すでに一部の区画では一戸建ての販売が終わっています。発展が楽しみなエリアです」