Zoomなどのウェブ会議システムで達人たちが使う機能とは? スマートなプレゼンターになれるワザを紹介しよう。
■ ちなみに……@DIME読者が使っているウェブ会議システム1位はZoomでした
Q リモートプレゼンの際に、最もよく利用するウェブ会議システムを教えてください
『@DIME』読者によく使うウェブ会議サービスを調査したところ、ご覧の結果に(有効回答数:279人)。
【スゴ技・その1】参加者の様子を見ながらPowerPointでプレゼンする
越川慎司さん
リモートプレゼンでPowerPointを使う際、画面全部がスライドショーになって困った経験はないだろうか。これだとチャットや聞き手の反応が見えない。この場合はPowerPointの設定を「出席者として閲覧する」にしてウインドウのみ共有しよう。
[HOW TO]PowerPointの上部メニュー【スライドショー】から【スライドショーの設定】、【出席者として閲覧する(ウィンドウ表示)】を選ぶ。
【スゴ技・その2】PowerPointの「発表者ツール」を自分だけが見える状態にする
髙橋惠一郎さん
PowerPointの「発表者ツール」は、メモなどを見ながら発表できる機能(左上画像)。通常はプロジェクターなどにつないで使うが、PC1台でもオンラインで使用できる。
[HOW TO]Zoomなら【画面の共有】でスライドを共有。この状態でスライドショーを開始し、右クリックで【発表者ツールを表示】を選ぶだけ。
【スゴ技・その3】資料と一緒に自分を映す。画面に動きを出し飽きさせない
澤円さん
「テレビのワイプのように顔が映っていると、ライブ感が生まれ、聞き手を飽きさせない効果があります」(澤さん)。澤さんはスイッチャーという機材にPCやカメラをつなぎ、ボタンで素早く見せたい絵に切り替えている。
[HOW TO]Zoomにも近い機能があり、画面共有で【バーチャル背景としてのPowerPoint】を選ぶと、スライドと人物が合成される。
【スゴ技・その4】アナログを入れると必ず見てもらえる
前田鎌利さん 澤円さん
「手書きを入れると強いインパクトを与えられます」(澤さん)。「ホワイトボードにサッと手書きしてカメラに映すのもアリ。100均で用意できる頼もしい武器です(笑)」(前田さん)
【スゴ技・その5】チャットで「88888!」など反応してもらう
越川慎司さん
「セミナーなどでは聞き手にチャットで『888888』と拍手を入れてもらうことも。発表者のモチベーションもアップします」(越川さん)
取材・文/安藤政弘
800社17万3000人のAI行動分析でわかった「仕事の無駄」を絶つ超タイパ仕事術
「時短を意識して仕事を進めるためには、一日を通して計画的に準備することが大切です。仕事時間だけに意識を傾けるのではなく、働く前後の時間を有効に活用することも心がけましょう。精神を落ち着かせることや、リフレッシュのための時間を確保することで、仕事時間中の効率が高まり、結果的には時短につながります」と話すのは、ビジネスコンサルタントの越川慎司さん。
複業・週休3日を実践しながら800社へ働き方改革のノウハウを提供し、24冊以上のビジネス書を執筆している、まさに仕事の達人だ。同氏がこれまでに働き方改革を支援してきたのは800社以上にのぼる。クライアント企業の優秀なビジネスパーソンに見られる行動を分析して導き出した、業務の無駄を徹底的に省き、仕事のタイパ(タイムパフォーマンス)を高める方法を著書「最速で結果を出す超タイパ仕事術」で詳しく解説している。
第1章では、企業にはびこる無駄の数々について実証データをもとに紹介。「よかれと思って作ったページの81%が読まれない」「重要だと思っていた書類の88%は不要だった」など、どれも衝撃的な内容となっている。日頃の仕事でいかに時間を浪費しているのかを思い知らされるはず。
第2章では、人間の思考傾向や行動原理について解説。「目の前の仕事に集中したくなる」「完璧を求めすぎると疲弊するだけ」といった思考回路を意識することにより、無駄を生じている様々な思い込みをやめるきっかけになるはずだ。
第3章では、仕事の取捨選択を行なう際の〝見極め〟を伝授。「自分の目標から逆算して、本当に必要な業務に注力する」「場合によっては念のための確認を省く」といった考え方を知ることで、在的には無駄だとわかってはいるもののやめられない業務を手放せるようになる。
第4章は、本書のメインテーマである〝タイパ〟を高めるための「無駄をやめられる35の秘策」を大公開。コミュニケーション、情報収集、アウトプット、タイムマネジメント、プレゼン、キャリアの形成といった6つのテーマごとに、具体的にどんなアクションを起こすことで無駄を省けるのかを、わかりやすく紹介。35の秘策をすべて実践する必要はなく、真似できそうなところから始めてみても問題ないはず。
第5章は、成果を出し続けている企業の事例を挙げながら、組織としてタイパを高める習慣を指南。第4章までの内容と合わせて実践し、理想的な職場環境を構築を目指したい。
なお、同書で紹介している〝超タイパ仕事術〟によって成果を上げているビジネスパーソンの実例も、コラムページで詳しく解説しているので、多くのビジネスパーソンにとって働き方を見直す指針となるはずだ。