新型コロナウイルスの流行を契機に多くの企業で導入されたテレワークだが、コロナ禍が収束した今、その価値や有用性が改めて議論されている。
では人々はテレワークにどんなメリット・デメリットを感じているのだろうか?
NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所はこのほど、全国の15~79歳の男女を対象に「テレワークのメリットとデメリット」に関する意識調査を実施し、その結果を発表した。
テレワークのメリット、「通勤時間を有効活用」と回答した人が約5割、昨年よりも約3ポイント増
テレワークを行っている人たちに「テレワークのメリット」を尋ねたところ、「通勤時間を有効活用できるようになった」が52.0%と一番高く、昨年よりも約3ポイント増加した。
続いて「家族との時間が増えた」が28.4%で、昨年よりも5ポイント増えた。「上司や同僚に直接会わなくてよい」が25.5%で昨年よりも約4ポイント増えた。「メリットは特にない」と回答した人は2割程度で、昨年よりも約3ポイント減少した。
職業別に「テレワークのメリット」で「通勤時間を有効活用できるようになった」と回答している人を見ると、事務系・技術系従事者(いわゆるオフィスワーカー)が約6割、役員・管理職・自由業、およびパート・アルバイトの5割の人が回答した。
図1. テレワークのメリット[複数回答]
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)]
図2. 職業別テレワークのメリット「通勤時間を有効活用できるようになった」 [複数回答]
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)]