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自己開示、感情の共有、テレワークで抱えがちな「孤独感の解消」に必要なもの

2024.11.21

 緊急事態宣言が解除され、ビジネスパーソンの多くは、以前のように出勤するようになりました。一方、新型コロナウイルスの感染リスクを考慮して、在宅勤務を続けている人も少なくありません。

孤立化を強めてしまうテレワークの落とし穴

 新しい働き方として確実に定着しつつあるテレワークは、孤独な作業がほとんど。孤立感を募らせてしまいがちで、中には塞ぎ込んで会話をしなくなる人もいます。自分ひとりで作業が完結し、外出しなくてもネット通販で生活できるようになると〝孤立化〟は加速していきます。特に、ひとり暮らしでテレワークしているビジネスパーソンは、その傾向が顕著です。

「ひとりはさみしい」という感情を抑えると、自己否定や被害者意識が高まり、今度はストレスが蓄積されていきます。エスカレートすると「自分は役に立っていないのではないか」と思うようになり、自分の殻に閉じこもりがちに。そうなると、メンバーとのコミュニケーションは一層減り、ますます孤立してしまいます。テレワークにはそのようなリスクが潜んでいることを、よく理解しておくべきでしょう。

負の感情を取り除く自己開示という方法

 そんな孤立化対策のひとつとして挙げられるのが、ありのままをさらけ出す自己開示です。具体的な方法のひとつは、メンバーに弱い部分を見せること。「弱音を吐いてはいけない」「弱い自分を見せてはいけない」とがんばりすぎると、どこかでパンクしてしまいます。自分の気持ちや考え方を自己開示し、周囲からの共感や理解を得やすくしましょう。きっと自分自身がラクになるはずです。

 自己開示の場として、例えばオンライン会議の冒頭2分を使ってみてください。腹を割って話をすると、聞いている相手も話してくれるようになるはずです。お互いの感情を共有し合うことによって「心理的安全性」(何を話しても安全であるという心理状態)を生むことにもつながります。自分の感情を自ら共有しようとすれば、チームのメンバーも、きっと感情を共有してくれるでしょう。

腹を割って話し合うことは心理学の理にかなっている

 これは心理学における「好意の返報性」に通じるものがあります。人に何かしらの施しを受けた時、お返しをしなければいけないという気持ちになることを「返報性の原理」といいます。先に相手が自己開示した際は、自分も同程度の情報を開示しようと考えるのは、この返報性の原理によるものです。返報性の原理は、メンバーとのコミュニケーションでも活用できます。メンバーが素直に腹を割って話せば、自分も腹を割って話したいと思うはず。このような状況になれば、感情をひとりで抑え込まないようになります。

感情を共有することでチームはうまくいく

 感情の共有とチームの生産性には、相関関係があります。チームの感情と生産性の関係を我が社で調査した結果、怒りのような負の感情のレベルが高いチームは、肯定的なチームよりも生産性が低いということがわかりました。また、社内での自己開示の効果は、心理学の研究でも実証されています。2004年に広島大学心理学研究が発表した論文『自己開示に及ぼす親密さとコミュニケーションメディアの影響』は、立証している文献のひとつ。腹を割って相談することによって、人間関係の密度が増す=深い関係が構築されることを、実証実験を通じて明らかにしています。

 我が社のクライアント企業14社では、チームミーティングの際、お互いの働きがいについて3分間ずつ順番に話す機会を作りました。最初は照れたり言い出しづらく感じたりするメンバーがいたものの、次第に笑顔とうなずきが増えるようになったのです。このミーティング後に、匿名でアンケートを取ったところ、91%の回答者は、ほかのメンバーの働きがいに共感を示していました。調和を重んじる日本人は、一体感を持てばエネルギーが高まり、実行力も増すという強みがあります。チームミーティングによる自己開示で感情を共有し、お互いを理解して助け合う文化を作り、チーム力をアップさせましょう。

オンラインのチームミーティング

オンラインのチームミーティングでは、お互いの価値観を共有し合うことも重要。テレワーク環境下における仕事のやりがいや働きがいを、積極的に共有し合いましょう。

文/越川慎司

全員がリモートワークで週休3日のクロスリバー代表。これまで600社以上のリモートワークを支援している。

800社17万3000人のAI行動分析でわかった「仕事の無駄」を絶つ超タイパ仕事術

「時短を意識して仕事を進めるためには、一日を通して計画的に準備することが大切です。仕事時間だけに意識を傾けるのではなく、働く前後の時間を有効に活用することも心がけましょう。精神を落ち着かせることや、リフレッシュのための時間を確保することで、仕事時間中の効率が高まり、結果的には時短につながります」と話すのは、ビジネスコンサルタントの越川慎司さん。複業・週休3日を実践しながら800社へ働き方改革のノウハウを提供し、24冊以上のビジネス書を執筆している、まさに仕事の達人だ。同氏がこれまでに働き方改革を支援してきたのは800社以上にのぼる。クライアント企業の優秀なビジネスパーソンに見られる行動を分析して導き出した、業務の無駄を徹底的に省き、仕事のタイパ(タイムパフォーマンス)を高める方法を著書「最速で結果を出す超タイパ仕事術」で詳しく解説している。その一部を紹介しよう。

第1章では、企業にはびこる無駄の数々について実証データをもとに紹介。「よかれと思って作ったページの81%が読まれない」「重要だと思っていた書類の88%は不要だった」など、どれも衝撃的な内容となっている。日頃の仕事でいかに時間を浪費しているのかを思い知らされるはず。

第2章では、人間の思考傾向や行動原理について解説。「目の前の仕事に集中したくなる」「完璧を求めすぎると疲弊するだけ」といった思考回路を意識することにより、無駄を生じている様々な思い込みをやめるきっかけになるはずだ。

第3章では、仕事の取捨選択を行なう際の〝見極め〟を伝授。「自分の目標から逆算して、本当に必要な業務に注力する」「場合によっては念のための確認を省く」といった考え方を知ることで、在的には無駄だとわかってはいるもののやめられない業務を手放せるようになる。

第4章は、本書のメインテーマである〝タイパ〟を高めるための「無駄をやめられる35の秘策」を大公開。コミュニケーション、情報収集、アウトプット、タイムマネジメント、プレゼン、キャリアの形成といった6つのテーマごとに、具体的にどんなアクションを起こすことで無駄を省けるのかを、わかりやすく紹介。35の秘策をすべて実践する必要はなく、真似できそうなところから始めてみても問題ないはず。

第5章は、成果を出し続けている企業の事例を挙げながら、組織としてタイパを高める習慣を指南。第4章までの内容と合わせて実践し、理想的な職場環境を構築を目指したい。

なお、同書で紹介している〝超タイパ仕事術〟によって成果を上げているビジネスパーソンの実例も、コラムページで詳しく解説しているので、多くのビジネスパーソンにとって働き方を見直す指針となるはずだ。

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「この本を手に取って頂くような人は、仕事をがんばりすぎているはず。がんばりすぎずに無駄をやめましょう!」と、著者の越川慎司氏も話しており、書かれている内容は熱心に働くビジネスパーソンにやさしく寄り添うような内容ばかり。この本をきっかけに仕事の進め方を見直し、その分、浮いた時間をスキルアップやキャリアップに投資するといった、ウェルビーイングの実現につながる働き方を習得してみてはいかがだろう。

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