法人向けフードデリバリーサービス「くるめし弁当」を運営する株式会社くるめしは、運営サービス「くるめし弁当」「シェフコレ」の会員を対象に「会社の忘年会に関する調査」を実施。結果をグラフにまとめて発表した。
75.7%が「忘年会に参加したい」と回答
今年の忘年会について、参加の意向有無を聞いたところ、57%が「参加予定」、18.7%が「どちらかといえば参加したい」と回答し、全体で75.7%が忘年会への参加予定であることがわかった。
「会社の忘年会に参加予定・参加したい理由」を聞いたところ、「職場の人と仕事以外でコミュニケーションを取りたい(60.6%)」「忘年会を通じて職場の人と良好な関係構築のきっかけを作りたい(56.4%)」という回答がみられ、忘年会が社員同士のコミュニケーションのきっかけの1つとなっているようだ。
一方で、「忘年会に参加したくない・欠席予定」の理由としては、「夜遅くまで拘束されたくない(40.8%)」「仕事以外で職場の人と関わりたくない(36.2%)」「プライベートや家族との時間を優先したい(35.1%)」という回答がみられ、社内コミュニケーションに消極的な人も多いことがわかる。
■忘年会に対する要望No.1は「会費の会社負担」
「会社の忘年会に対する要望」を聞いたところ、34.3%の人が「会費をなくして欲しい」と回答した。特に、20代・30代の50.5%が「会費をなくして欲しい」と回答しており、忘年会の参加にあたって会費が社員の負担となっている状況が考えられる。
その他、「いろんな種類のご飯・お酒を食べ飲みたい(28.9%)」「短時間(1~2時間程度)での開催にしてほしい(28.7%)」「業務時間内(昼間~夕方)に開催してほしい(26.9%)」という回答も多くみられた。
参加しやすい忘年会に求められるのは「会費不要」と「豪華な飲食」「業務時間内の開催」
忘年会に対して、「このような忘年会であれば、参加したい・しやすいというものがあれば教えてください」という質問に対しては、「経済的な負担がない(57.2%)」「チェーンの居酒屋ではなく少しリッチな飲食店での開催(34.2%)」「昼間~夕方の業務時間内の開催(33.6%)」という回答が多数となった。
その他の回答としては、「子供の同席が可能」という意見も寄せられている。
さらに20代・30代に回答を絞ると、「経済的な負担がない」は73.7%に、「昼間~夕方の業務時間内の開催」は46.3%、「チェーンの居酒屋ではなく少しリッチな飲食店での開催」が41.1%と割合が高くなる。
■幹事経験のある人の53.2%が「お店探しに苦労」した経験
忘年会や社内イベントの幹事経験者に「幹事で失敗したこと・苦労したこと・大変だったことはありますか?」と質問したところ、「大人数(10人以上)で参加可能なお店を探すのが大変だった(53.2%)」「日程調整が大変だった(41.2%)」という事前準備に関する悩みが上位にランクイン。
さらに「参加者が直前で欠席となりキャンセル料が発生した、または参加人数が変わったが料理数などを減らすことができなかった」という回答も23.7%みられ、この時期によくみられる社員や家族の体調不良等で出席人数の変更に対する幹事の悩みも判明した。
調査結果まとめ
円安・物価高が1年を通して叫ばれていた2024年、忘年会に対しても、参加意向はあるものの、会費等の経済的な負担が参加ハードルをあげている現状がわかった。
その他、忘年会に対する要望としては、終業後の開催ではなく、就業時間内に短時間で開催、種類豊富な飲食を楽しみたい、などの意見がみられ、働き方やライフスタイルの多様化とともに、参加者の忘年会に対する要望も変化していることが推察できる。
また、その他の回答として「取り分けがないほうが良い」「会社の近隣で開催してほしい」という要望も挙げられたほか、幹事への負担も明らかになった。
忘年会へ参加予定の理由に関する質問で挙げられたその他の自由回答では、「事務局であるため、参加必須」「幹事なので参加予定」「裏方として参加予定。できれば参加したくない」という声も寄せられている。
従来の飲食店での実施にとらわれず、参加者の多様化する働き方や要望そして、幹事の負担を減らすため、新しい忘年会のあり方を模索することで、より良いコミュニケーション機会として忘年会を活用することができるのではないかと考える。
「忘年会に関する調査 2024」調査概要
調査対象/全国、20歳以上の「くるめし弁当」会員と「シェフコレ」会員 男女717人
調査方法/インターネットを用いたアンケート調査
調査期間/2024年10月17日~10月23日
関連情報
https://www.kurumeshi.co.jp/
構成/清水眞希