DIME MAGAZINE
2023年4月に解禁された「給与のデジタル払い」。ATMから現金を引き出す手間や手数料を節約でき、会社側も銀行への振込手数料を節約できるなど、さまざまなメリットがある。
MMDLaboが運営するMMD研究所は、18歳～69歳の男女7,000人を対象に2024年9月18日～9月19日の期間で「2024年9月給与デジタル払いに関する調査」を実施したので結果をお伝えしよう。
給与デジタル払いの利用意向は22.1％、若年層ほど利用意向が高い傾向
18歳～69歳の男女7,000人を対象に、給与デジタル払いの認知について聞いたところ、「知っており、内容を理解している」と「聞いたことがあるが、内容は理解していない」を合わせた認知は、63.9％となった。
これを性年代別でみると、40代男性（n=768）が74.3％と最も多く、次いで50代男性（n=808）と60代男性（n=654）が70.8％、30代男性（n=616）が69.6％で続く。
続いて、給与デジタル払いの利用意向について聞いたところ、「利用したい」と「やや利用したい」を合わせた利用意向は、22.1%という結果に。
これを性年代別でみると、10代女性（n=98）が49.0％と最も多く、次いで10代男性（n=103）が43.7％、20代男性（n=587）が41.7％となり、若年層ほど利用意向が高い傾向となった。
給与デジタル払いの内容理解者1,363人を対象に、給与デジタル払いに関する知識について聞いたところ、全問正答率は3.2％であった。
最も正答率が高かったのは「雇用先で給与デジタル払いが導入された場合、必ず利用しなければならない」（答えは☓）で79.8％。
最も正答率が低かったのは「一般的にPayPayはすでにサービスを開始している」（答えは☓）で14.9％となった。
給与デジタル払いを利用したい理由は「キャッシュレス化が進んでいる」、給与デジタル利用したくない理由は「セキュリティが不安」
給与デジタル払いを利用したいと回答した1,544人を対象に、利用したい理由を聞いたところ（複数回答可）、「キャッシュレス化が進んでいるから」が39.1％と最も多く、次いで「現金を引き出す必要がなくなるから」が33.4％、「現金を引き出す手数料が不要になるから」が31.9％となった。
給与デジタル払いを利用したくないと回答した5,456人を対象に、利用したくない理由を聞いたところ（複数回答可）、「セキュリティが不安だから」が35.9％と最も多く、次いで「すぐに現金を下ろせるようにしたいから」が33.2％、「現金で受け取りたいから」が29.3％となった。
調査概要
調査名：「2024年9月給与デジタル払いに関する調査」
調査期間：2024年9月18日～9月19日
有効回答：7,000人 ※人口構成比に合わせて回収
調査方法：インターネット調査
調査対象：18歳～69歳の男女
設問数 ：7問
※本調査は小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある
関連情報
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2364.html
構成／Ara
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