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「ハドルミーティング」のメリットとSlackの上手な活用法

2024.12.27

ハドルミーティングは、チームの効率的なコミュニケーションと意思決定を支える短時間の会議手法である。

リモートワークの広がりにより、Slackなどのツールを活用したハドルミーティングが一般的になっている。本記事では、ハドルミーティングの基本的な概要や効果的な運用方法、Slackでの活用法、トラブルシューティングまで解説する。

ビジネスでは「ハドルミーティング」で使われる

ハドルミーティングは、チームメンバー同士の迅速な情報共有と意思決定を実現する短時間の会議手法である。

ビジネスにおける「ハドルミーティング」は、アメリカンフットボールの「ハドル」から着想を得たもので、短時間での戦略確認や意識の共有が求められる現代のビジネス環境において、非常に効果的な方法として広く導入されている。

■ハドルミーティングとは

ハドルミーティングは、通常5~15分という短い時間で行われるのが特徴だ。この短時間の会議は、毎日の始業前、シフトの切り替え時、あるいはプロジェクトの進捗確認やチームの切り替えタイミングで実施されることが多い。

参加者は全員が立ったままで会話を行うことが一般的で、これにより長時間の会議を避け、効率的に情報を共有することができる。

具体的な進行内容としては、プロジェクトの進捗状況の確認から始まり、各メンバーの課題や達成状況、今後のアクションプランが簡潔に共有される。

特に課題解決に向けた具体的な対策や次のステップを明確にすることが求められるため、参加者全員が積極的に意見を出し合い、全員で意思決定を行うことがポイントである。これは、全員が同じ方向を向き、一体感を持ちながら目標に向かって進むことを助けるだけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与する。

■ハドルミーティングのメリット

ハドルミーティングは、短時間で効率的な意思決定を行うための会議手法であり、その導入には多くのメリットがあり、ビジネスの現場で重要視される要素を支える役割を果たしている。5つのメリットについて詳しく解説する。

短時間での意思決定

ハドルミーティングの最大のメリットは、意思決定が迅速に行える点である。通常の会議と比べて、会議の時間が短いため、議題に集中しやすく、無駄な議論を減らすことができる。定期的に短時間で実施することで、プロジェクトの進捗を素早く確認し、問題があれば即座に対策を講じることが可能だ。これは特に、アジャイル開発や緊急対応が必要なプロジェクトにおいて効果的であり、チーム全体のスピード感を向上させる役割を担う。意思決定が速いため、競争の激しいビジネス環境においては、タイムリーな行動を可能にする重要な手法となる。

情報の透明性向上

ハドルミーティングでは、全員が同じ情報を共有することが目的であるため、情報の透明性が高まる。全員が常に最新の情報を持っていることで、意思決定の質も向上する。特に、情報が限られたメンバーだけに届くのではなく、全員に平等に伝わることで、組織内での信頼関係が深まる効果が期待できる。また、情報の伝達が遅れることなく、リアルタイムで共有されるため、問題が早期に発見されやすくなる。結果として、リスク管理や危機対応のスピードも向上し、プロジェクト全体の安定性が高まる。

全員参加型のコミュニケーション

ハドルミーティングでは、全員が積極的に意見を述べやすい環境が整えられる。発言の順番や時間をあらかじめ決めることで、発言の偏りを防ぎ、全員が平等に意見を述べる機会が得られる。これにより、各メンバーの視点が共有されやすくなり、チーム全体が同じ目標に向かって効率的に進むことができる。特に、異なる部署や役職のメンバーが混在するプロジェクトでは、全員が意見を述べやすい場を設けることがプロジェクトの成功に繋がる重要な要素となる。また、発言が促されることで、メンバーのエンゲージメントが向上し、モチベーションの維持にも寄与する。

進捗の可視化

毎日のハドルミーティングでは、各メンバーの進捗や課題が即座に共有されるため、進行状況の可視化が容易になる。プロジェクトの進行が遅れている場合や、問題が発生している場合でも、全員がその情報を把握し、適切な対応策を講じることができる。これにより、プロジェクト全体が同じ方向に向かって進むことができ、計画通りの進行が期待できる。さらに、進捗の可視化は、プロジェクトマネージャーやリーダーがチーム全体の状況を把握しやすくし、リソースの最適な配分や作業の再調整を迅速に行うためにも役立つ。

柔軟な問題解決

ハドルミーティングは、短時間であるがゆえに柔軟性が高く、臨機応変な対応が可能だ。プロジェクト中に新たな課題が発生した場合でも、即座に議題に取り上げ、解決策を話し合うことができる。このような迅速な対応は、問題が大きくなる前に対処するのに非常に効果的である。特に、短いサイクルで行うことで、問題が複雑化するのを防ぎ、解決までのスピードを上げることができる。

■ハドルミーティングのポイント

ハドルミーティングを効果的に行うためには、いくつかの重要なポイントを意識する必要がある。以下に挙げる3つのポイントは、プロジェクトリーダーやチームメンバー全員が把握し、実践することが求められる。

目的の明確化

会議の冒頭で目的を簡潔に説明することは非常に重要である。目的が曖昧なままでは、参加者が会議に集中できず、議論が散漫になる可能性がある。明確な目標を設定することで、参加者全員が同じ方向に向かい、効率的に話し合うことが可能となる。

時間管理の徹底

ハドルミーティングは短時間で行うことが基本であるため、タイムキーパーを設けるなどして時間管理を徹底することが重要だ。議題ごとに時間を区切り、決められた時間内に話し合いを終えることを目指す。これにより、会議が長引くことを防ぎ、全員が集中して参加することができる。

全員の積極的な参加

全員が意見を述べることが求められるハドルミーティングでは、発言しやすい環境を整えることが重要だ。リモートワークでは、ビデオ通話やチャットを活用し、視覚的・聴覚的な参加を促進することが求められる。全員が参加することで、チーム全体のコミュニケーションが活性化し、協力的な雰囲気が生まれる。

slackのハドルミーティング機能

Slackはビジネスチャットツールとして高い人気を誇り、特にハドルミーティング機能はリモートワークやハイブリッドワーク環境で重宝されている。本セクションでは、Slackのハドルミーティング機能について、その使い方やメリット、トラブルシューティングを詳しく解説する。

■slackのハドルミーティング機能とは

Slackのハドル機能は、チーム内での迅速な音声通話を可能にするツールである。特に、会議室に入ることなく、Slack上でワンクリックで開始できる点が特徴である。

具体的な使用例としては、急なトラブル対応や簡単なプロジェクト調整、チーム全体のブレインストーミングなどが挙げられる。無料プランでも利用できるが、参加できるメンバーは2名までである。(2024/10現在のサービス仕様)

■slackハドルミーティングのメリット

Slackのハドル機能のメリットは以下の通りである。

リアルタイムでの迅速な会話:メッセージ送信よりも即座に音声での意思疎通ができるため、急な案件や緊急の意思決定に対応しやすい。

メモ機能:ハドルミーティングの最中にメモを取ることが可能である。専用メッセージスレッドが立ち上がり、ファイルの添付などもスレット内で簡潔できる。

各種サービスとの連携:Slack自体の特徴でもあるが、各種サービスと連携できる。特にCanvaなどのビジュアル性の高いサービスなどはその場で共有し議論できるため便利である。

■slackのハドルミーティング機能で画面共有できないときの対処法

画面共有ができない場合、以下の対処法を試すとよい。

アプリの再起動:アプリケーションの再起動は、画面共有の問題を解決する最も基本的な方法である。

ブラウザのキャッシュクリア:ブラウザ版Slackを使用している場合、キャッシュをクリアすることで画面共有の不具合が解消されることがある。

権限設定の確認:OSやブラウザの権限設定を確認し、Slackに画面共有の権限を付与することで解決することがある。特に、WindowsやMacOSではセキュリティ設定により画面共有が制限される場合があるため、事前に設定を確認しておくことが推奨される。

まとめ

ハドルミーティングは、効率的な情報共有と迅速な意思決定に最適な手法であり、Slackのハドル機能を活用することで、リモートワークでも効果的に行うことができる。

導入にあたっては、適切な機能設定やトラブルシューティングを事前に把握することが重要であり、円滑な運用を目指すべきである。

文/諏訪 光(すわ ひかる)

大手ネット系企業にて10数年に渡りプログラマーからプロダクトマネージャーまでを幅広く経験。新規事業から企業再生に至るまで様々な案件の開発に携わる。DX推進者や起業経験を経て現在は大手信託銀行でDX推進を行いながら、フリーランスの新規事業、DX、デジタルマーケティングのコンサルティングも行う。

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