レイオフに直面したら?
再雇用の希望があるとはいえ、企業側からの一方的なレイオフは、生活や将来のキャリアに大きな影響を及ぼします。レイオフを言い渡された場合、どのような対応をするのが望ましいのでしょうか?
■レイオフ通知の内容を正確に把握する
レイオフ通知を受けた際は、冷静に対応する必要があります。まずは、通知内容を正確に理解し、書面での説明を求めましょう。主に以下のような選択肢がありますが、即答はせずに検討する時間をもらうのが賢明です。
- レイオフの撤回を求める
- レイオフを素直に受け入れる
- 退職条件の引き上げを交渉する
社内の人事部門や労働組合に相談し、自分の権利を把握することも重要です。レイオフを受け入れる場合は、失業保険の申請手続きや再就職に向けた準備を始めましょう。
■レイオフ後のキャリアプランを立てる
他の企業に転職をするかどうかは、労働者の自由です。企業の将来性や転職市場の現状、人生設計などを踏まえ、レイオフ後のキャリアプランを立てましょう。
例えば、ITエンジニアの場合、外資IT企業への転職やコンサルタントへの転身、スタートアップ企業での挑戦といった選択肢があります。リスクを十分に認識した上で、独立・開業するのも一つの手です。
キャリアコンサルタントの助言を受けるなど、専門家のサポートを活用するのもよいでしょう。
■再就職に向けて準備する
レイオフは、新たなキャリアの始まりです。履歴書の更新やスキルアップの計画を立てることで、次のステップへの準備が整います。再就職するに当たり、自己分析とキャリアの棚卸しをしましょう。これまでのキャリアを振り返り、スキルや強みを客観的に評価します。
一時的な離職の期間を利用し、スキルアップのためのセミナーに通ったり、資格取得の勉強に励んだりする人も少なくありません。
人脈を活用して業界の最新情報を収集することも重要です。企業側が準備する『再就職支援サービス』を利用すれば、専門家のサポートを受けながら、効率的に活動を進められます。粘り強く取り組むことで、希望に沿った再就職の実現につながります。
レイオフは自らのキャリアを見直すチャンス
レイオフは企業が経営状況に応じて一時的に従業員を解雇する施策です。リストラとは異なり、将来的な再雇用を条件としています。日本と海外では実施状況に差があり、特にアメリカでは一般的な手法となっています。
日本では解雇に関する法的保護が強く、レイオフの実施はまれでしょう。しかしグローバル化に伴い、今後は日本企業でも導入される可能性があります。
レイオフは、自らのキャリアを見直すチャンスです。直面した際は冷静に状況を把握し、適切な対応を取ることが重要です。
構成/編集部