ゆとり世代を指導する際のポイント
ゆとり世代を効果的に指導し、彼らの能力を最大限に引き出すためには、特性に合わせた方法を取ることが必要です。ゆとり世代を指導する際の具体的なポイントについて、詳しく解説します。
■具体的な指示と明確な目標設定を与える
仕事を振り分ける際は、具体的な指示をすることが重要です。
ゆとり世代は、効率性を重視するため、曖昧な指示を好みません。指示された仕事はこなしても、言われていないことにまで配慮して動くのは苦手なので、『言わなくても分かるだろう』というスタンスは禁物です。
また、合理的な考え方をする傾向にあるため、目的の分からない仕事にはモチベーションを持ちにくいという特徴もあります。
仕事の目標を明確にして指示をすると、目的意識を持って取り組んでくれるでしょう。業務の手順を明確に示したマニュアルを、用意しておくのもおすすめです。
■キャリア形成につながる指導をする
会社の業績アップだけを目的とするのではなく、彼らのキャリア形成も視野に入れた指導をすることがポイントです。自分の能力に合った仕事や、興味のあることには積極的に取り組める世代なので、得意分野を発揮できる業務を与えてみるのもよいでしょう。
ITリテラシーの高い彼らには、オンライン研修やeラーニングなど、ICTを活用した教育を取り入れるのも効果的です。
ただし、同じ世代でも、キャリア志向や得意分野は個人によって異なるため、一人一人の特性を知っておく必要があります。また、定期的な面談を通じて、目標の進捗確認やフィードバックをすることも大切です。
■プロセスもしっかり評価する
ゆとり世代の指導では、プロセスの評価も重要です。彼らは評価されることで、仕事へのモチベーションが高まる傾向にあります。
業務の進捗状況を小まめに確認し、適切なフィードバックをしましょう。良い点を積極的に褒め、改善点は具体的にアドバイスするのが効果的です。
また、上司から定期的に声をかけられることで、『見守られている』という安心感を持って仕事に取り組めるだけでなく、相談しやすい関係性も築けます。結果だけを見るのではなく、たとえミスをしても、努力や成長を認めることが大切です。
世代の特徴を理解して育成につなげよう
ゆとり世代と一緒に働くためには、ワークライフバランスを重視し、効率的な働き方を好むなど世代の特性を理解することが重要です。
指導する際は、指示の内容を具体的に示したり、目標を明確に設定したりなど、合理性を重視する特徴に合わせた方法を取る必要があります。世代間の価値観の違いを受け入れることで、より良い職場環境を築けるでしょう。
構成/編集部