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主戦場をピッチからビジネスに移した元日本代表FW・大津祐樹のアグレッシブな人生

2024.11.15

人を大切にしながら、元アスリートとしてビジネスの世界で成功モデルを作る!

「『人を大切にする』というのは僕自身のポリシーでもあります。子供の頃にサッカーを始めて、プロになり、引退して違った世界にいる今まで、ずっとそのことを心に刻んで生きてきました。それを実践しているコミットに関わった以上、自分としてもお客さんのためにできることは全てやりたいと感じています。今はやりがいのある仕事をさせてもらえて、本当に有難いですね」と大津さんは目を輝かせる。

 コロナ以降はご存じの通り、円安傾向が一気に加速。ドルベースの取引である高級時計業界は仕入れ値も売買金額も上がっているが、インバウンドの外国人含めて買い手も右肩上がりで推移している。そういった市況もあって、大津さんは超多忙な日々を過ごしている様子だ。

「いろんな人の助けもあって今の仕事が成り立っています。本当に感謝しながら日々を送っています。これからの僕は元アスリートの1人としてビジネスの世界で成功モデルを作りたい。それが大きな目標です。

 先々がどうなっていくかは分かりませんし、また新しいことも始めるでしょうけど、つねに挑戦し、努力し続けることも大事にしたい。前向きでアグレッシブな姿勢はサッカー選手だった時と同じ。刺激的な毎日を送っていますよ」

 1年前までピッチでボールを蹴っていたとは思えないほど、社長業が板についている大津さん。サッカースクール、キャリア支援、高級時計販売など多彩なビジネスを手がける姿は本当に自信に満ち溢れている。こういう人物が活躍すれば、サッカーやスポーツの価値は間違いなく上がる。彼には時代の先駆者として前へ前へと突き進んでほしいものである。

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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